サスペンス

『シャドーゲーム』真山仁 あらすじと感想|悪によって栄える帝国が、ある・・

ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年108冊目】

今回ご紹介する一冊は、

真山仁 著

『シャドーゲーム』です。

この小説はこんな人にオススメ

歴史や昭和の政治事件に関心がある人

あらすじと感想

陰謀小説

国益のためなら何をしてもいいのか?
アメリカ大統領の失脚からガラガラと崩れゆく、国家の正義を描く群像小説です

自国の正義を疑え!

時は1970年代、日本は高度成長期が第一次オイルショックで終わり低成長期に入っていた
そんな暗い時代背景の中、アメリカから世界に激震を与える大ニュースがもたらされる

ヒクソン大統領がスキャンダルで辞任

ヒクソンは盟友のカール・サンドラー博士と共にアメリカの国益のためなら手段を選ばず他国に非合法な活動を行っていたのだ

それはホントに正義なの?

大統領が交代して前政権の倫理観が問われることになったとき
非合法活動に従事していた者たちにどんな運命が訪れるのだろうか・・

「悪によって栄える帝国が、ある・・」

田中角栄前総理が逮捕された『ロッキード事件』を思わせます
主要な登場人物が多いのが特徴で、スパイ・政治家・記者・役人等々…さまざまな立場から、それぞれの視点でストーリーは進みます

その中でアメリカCIA工作員のトム・ブロックと、日本現地での工作員である中井一郎の2人の行動が目を引きました
共にアメリカの正義を信じ上官の命令ならばどんな汚い仕事も厭わない筋金入りのスパイです
しかしスパイとは使用者から見ると使い捨てできる道具でしかないのだ・・

物語はアメリカの大手航空会社の軍用機受注をめぐる賄賂疑惑の変遷が描かれます
真実を隠すためにカール・サンドラー博士は、都合の悪い証拠を消す…そこには都合の悪いスパイも含まれる
明かすことの出来ない真実のために、都合よい嘘のストーリを作る

力ある者がやりたい放題する、恐怖!

強大な力を持つ黒幕・サンドラー博士に、全登場人物が屈服するシーンで物語は終わります
記者も検事も悔しさにまみれながら負けを受け入れる、苦すぎるラストシーンでした

力こそ正義!という大国の理論に、反発を覚えざるを得ない、苦い後味が尾を引く謀略の物語

これが正義なんてゆるせないよ・・

あなたは自国が正しいと信じていますか?

あらすじと感想

ロッキード事件を背景に日米の闇を描く

「俺たちは、切り捨てられたんだ。」
1976年、前総理逮捕。その裏側に日米関係の‟陰”を追う者、隠そうとする者の熾烈な闘いがあった――。あの大疑獄事件に取材した、迫真の陰謀スパイ小説。

1974年、アメリカのヒクソン大統領がスキャンダルで辞任した。ヒクソン政権で国益のためには汚い手段も辞さなかった特別補佐官カール・サンドラーは、苛立っていた。政権の海外での非合法活動を追及する動きが止まないからだ。サンドラーは子飼いのCIA秘密工作員トム・ブロックを呼び、事態の収拾を命じる。一方、日本では「今太閤」と呼ばれた山本源太総理が金権政治家と批判を浴び、次第に追い詰められていた。そこにアメリカでの不正追及の余波が及び、CIAの日本人エージェント中井一郎は対処を迫られるが――。

1976年7月27日、田中角栄前総理逮捕から50年。ノンフィクション大作『ロッキード』の著者が、大疑獄事件に材をとった巨編。

作品データ

タイトル:『シャドーゲーム』
著者:真山仁
出版社:潮出版社
発売日:2026/4/20

作家紹介

真山仁(まやま・じん)

1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。
新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。同作をはじめとした「ハゲタカ」シリーズはテレビドラマとしてたびたび映像化され、大きな話題を呼んだ。
他の作品に『虚像(メディア)の砦』『マグマ』『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『売国』『ダブルギアリング 連鎖破綻』『雨に泣いてる』『当確師』『バラ色の未来』『海は見えるか』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』など多数。

真山仁の作品紹介

『ハゲタカ〈上〉』2004/12/01
『ハゲタカ〈下〉』2004/12/01
『虚像の砦』2005/07/01
『マグマ』2006/02/07
『バイアウト(上)』2006/04/21
『バイアウト~ハゲタカ2~下』2006/04/21
『ベイジン〈上〉』 2008/07/18
『ベイジン〈下〉』 2008/07/18
『レッドゾーン(上)』 2009/04/24
『レッドゾーン(下) 』2009/04/24
『TV版ハゲタカ「日本を買い叩け!」編』2009/05/01
『TV版ハゲタカ「再生へのバイアウト」編』2009/05/01
『プライド』2010/03/01
『コラプティオ』2011/07/28
『黙示』2013/02/22
『グリード 上』2013/10/30
『グリード 下』2013/10/30
『そして、星の輝く夜がくる』2014/03/11
『売国』2014/10/30
『雨に泣いてる』2015/01/30
『当確師』2015/12/18
『海は見えるか』2016/02/25
『バラ色の未来』2017/02/16
『標的 』2017/06/29
『オペレーションZ 』2017/10/20
『シンドローム(上) 』2018/08/03
『シンドローム(下)』 2018/08/03
『アディオス! ジャパン 日本はなぜ凋落したのか』2018/10/05
『トリガー 上』 2019/08/30
『トリガー 下 』2019/08/30
『神域 上』2020/02/29
『神域 下』 2020/02/29
『当確師 十二歳の革命 』2020/12/21
『ロッキード』2021/01/13
『それでも、陽は昇る』2021/02/09
『プリンス』2021/05/29
『タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか』2021/08/20
『レインメーカー』2021/10/27
『墜落』 2022/06/28
『タングル』2022/11/18
『当確師 正義の御旗』2024/5/22
『アラート』2025/7/24
『ここにいるよ』2025/12/11
『チップス 上 ハゲタカ6』2026/2/20
『チップス 下 ハゲタカ6』2026/2/20
『ウイルス』2026/4/20
『シャドーゲーム』2026/7/15

ABOUT ME
ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。ミステリー・サスペンス・イヤミス・恋愛小説を中心に、本の感想とおすすめをご紹介しています。「読む本に迷ったとき」の参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」一緒に読書を楽しみましょう!!
記事URLをコピーしました