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『最後の一色 上』和田竜 あらすじと感想|死はすぐ隣にある

和田竜『最後の一色 上』あらすじと感想
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年38冊目】

今回ご紹介する一冊は、

和田竜 著

『最後の一色 上』です。

この小説はこんな人にオススメ

仕事や人生に迷いがある、夢を諦めそうになっている

あらすじと感想

戦国小説

織田信長が天下統一を進める頃
丹後国(京都府北部)を巡り争う
一色家と長岡(細川)家の隆盛を描く
血沸き肉躍る戦乱の物語です

一族の繁栄はトップの出来次第だね

負けたから、腹を切るかな!
敗戦からの、切腹シーンより
物語はスタートします
お腹を召すのは主人公の父親です

息子よ、後は任せた

後を継ぐのが一色五郎
長身・痩躯で異常に手が長い
異相ながら勇猛果敢な武士なのだ
若くして(17歳)当主となった彼は
続く合戦を勝利で飾り、危機を脱する

だが世は戦国時代

織田信長による天下統一は間近
武田氏への甲州征伐
中国地方の毛利家との合戦と
世情は予断を許さない

そしてなによりライバルである
長岡(細川)家には同じ年の
忠興(ただおき)がいるんだ

「死はすぐ隣にある」

一色五郎と長岡忠興を
ダブル主人公として
織田信長による天下統一の
過程が描かれて行きます

戦国のことわりが、エグい!

まず驚き・違和感を覚えるのが
登場人物たちの死生観です

なにかあったらすぐ切腹しちゃう生への執着心のなさに、びっくりだわ!

凄惨なシーンや容赦ない展開が
続きますが、ちょっと滑稽で
クスクス笑える登場人物たちが
生き生きと動くので、救われます

ライバル同士の2人

当初は不俱戴天の敵という関係の
五郎と忠興だが、物語が進むうちに
お互い認め合い、良きライバルとして
成長する姿に、応援したくなってくる

けど世は戦国時代

本能寺の変が勃発し
風雲急を告げるシーンで
上巻は終わります

この良きライバルの運命はどうなっていくのか?
続く下巻に期待が深まる!

作品紹介(出版社より)

「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ--。」
織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(いっしき・よしかず)の嫡男・五郎(ごろう)と言った。
17歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。

織田信長による天下布武の軍団が
日本全土を侵略していくなか、
その怪物は戦場にあらわれた。

名を丹後の守護大名、
一色義員の嫡男・五郎と言った。
17歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、
凄惨な戦闘を繰り広げ、
その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる—

一方、信長に丹後を支配するよう命じられた
智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、
決死の覚悟で五郎と戦う。

味方にも秘策を明かさぬ五郎が進もうとする先は、
果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。
戦国時代最後の怪物が覚醒する。

作品データ

タイトル:『最後の一色 上』
著:和田竜
出版社:小学館
発売日:2025/11/5

作家紹介

和田竜(わだ・りょう)

1969年12月、大阪府生れ。早稲田大学政治経済学部卒。
2003年、映画脚本『忍ぶの城』で城戸賞を受賞。
2007年、同作を小説化した『のぼうの城』でデビュー。
同作は直木賞候補となり、映画化され、2012年公開。
2014年、『村上海賊の娘』で吉川英治文学新人賞および本屋大賞を受賞。
他の著作に『忍びの国』『小太郎の左腕』がある。

和田竜の作品紹介

『のぼうの城』2007/11/28
『忍びの国』2008/5/1
『小太郎の左腕』2009/10/28
『村上海賊の娘 上・下』2013/10/22
最後の一色 上』2025/11/5
最後の一色 下』2025/11/5

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ケイチャン
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サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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