『謎の香りはパン屋から2』土屋うさぎ あらすじと感想|パンはいろいろ、人もそれぞれ


2026年55冊目】
今回ご紹介する一冊は、
土屋うさぎ 著
『謎の香りはパン屋から2』です。
美味しいパンの描写や「飯テロ」小説が好き
あらすじと感想
大学2年生となった小春ちゃんが
街のパン屋さん『ノスティモ』で働きながらバイト仲間やお客さんと交流し、
気になる謎を『漫画家的観察力』で解決するシリーズ2作目です
パンとミステリーがある素晴らしき日々
(おそらく大阪)大学2年生となった小春
バイト先の『ノスティモ』でも後輩が入り、仲間たちとわいわい・わちゃわちゃと楽しく働くシーンからスタートです

前作と変わらぬ様子に、安心
持ち込まれる『謎』もだいたい些細なことばかり…でも当人にとっては、どれも大切なこと
小春は持ち前のホスピタリティと観察力で、どんどん解決しちゃいますよ!
まず暖かく感じるのが『ノスティモ』の人間関係です
パワフルなギャルの、レナ先輩
独特なパン哲学をもつ、堂前店長
方言がおもろい、Vチューバー紗都美ちゃん
前作からのレギュラーメンバーと楽しそうに働く様子が、あったかい

新メンバーも魅力的だよ!
本作から登場する新キャラクター、女子高生の杏樹(あんじゅ)ちゃんも、
なかなか個性的でストーリーにグイグイと食い込んできて、愉快だな
些細な違和感も見過ごしません
ちいさな気付きから、謎を解き明かすミステリーシーンも見逃せない魅力
どれもしっかりと前振りがあるので、解き明かせると嬉しい
憂鬱なモラトリアム
さてデビューしたものの、小春の漫画家人生は順風満帆とはいきません
また漫画家志望を反対された母親との関係にも悩んでしまう
思い悩む主人公のようすに、青春時代の自分を重ね合わせてしまう
締めは、パンで!
各話の最後は『パンの小ネタ』が書かれます
毎回お約束のようなパターンで終わるので、とても安心できますね
ミステリーだけど誰も死なない

みんな幸せになる
まさしく『おいしいパン』的な誰もが楽しく読める良作でした

あなたはどのパンがお好きですか?
作品紹介(出版社より)
大学二年生の春、念願の漫画家デビューが決まった市倉小春は、店長の堂前やギャルのレナ先輩に囲まれながら、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトを続けていた。初めての後輩となる高校生の杏樹も加わり、賑やかに過ぎる四月の日々。
しかし「来月は毎日でもシフトに入る」とやる気を見せて退勤した杏樹が、数時間後に退職したいと連絡を寄越してきて……。
パンの香りとともに至福のひと時を届ける〈日常の謎〉連作ミステリー第二弾!
作品データ
タイトル:『謎の香りはパン屋から2』
著者:土屋うさぎ
出版社:宝島社
発売日:2026/4/8
作家紹介
土屋うさぎ(つちや・うさぎ)
1998年8月、大阪府箕面市生まれ、東京都府中市育ち。大阪大学工学部応用理工学科中退。現在は漫画アシスタント兼漫画家。
2023年『あぁ、我らのガールズバー』で集英社・第98回赤塚賞準入選。同年、『見つけて君の好きな人』で小学館・「創作百合」漫画賞佳作。
2024年『文系のきみ、理系のあなた』で一迅社・第30回百合姫コミック大賞翡翠賞受賞。同年、第23回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。
2024年『謎の香りはパン屋から』で小説家デビュー
土屋うさぎの作品紹介
『謎の香りはパン屋から』2025/1/10
『謎の香りはパン屋から2』2026/4/8


