ミステリー

『ブラック・ベルベット』恩田陸 あらすじと感想|ようこそ!めくるめく謎と陰謀のミステリーツアーへ!!

ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年107冊目】

今回ご紹介する一冊は、

恩田陸 著

『ブラック・ベルベット』です。

この小説はこんな人にオススメ

エキゾチックな異国情緒を味わいたい人

あらすじと感想

トルコ共和国ミステリー

イスタンブールに招かれた神原恵弥(かんばら めぐみ)は
探していた女性が殺害される現場に立ち会う
・・わたしは何を見せられているの?
数々の謎が眩い2015年発表の傑作ミステリーです

神原恵弥(かんばら めぐみ)シリーズ3作目

アジアとヨーロッパを結ぶ回廊のような国、トルコ共和国

僕は学生のころトルコを縦断する旅をしたことがあります
エフェソス、カッパドキア、イスタンブールと・・
思い出深い国をふたたび神原恵弥くんと旅しました

謎の存在によってイスタンブールへ招待された神原恵弥は,、前作『クレオパトラの夢』で知り合った多田(ただ)からある女性を探すことを依頼されるが、その女性は目の前で殺害されてしまう

謎の存在の指示のもとトルコ各地の観光地を巡るために、前々作『MAZE【メイズ】』で協力してもらった満(みつる)に同行を依頼するのだ

東洋と西洋がまじ合うイスタンブール…塩の大地が広がるトゥズ湖、奇岩立ち並ぶカッパドキア、ギリシャ時代の都市国家エフェソスの遺跡
ミステリーツアーのような旅をする彼らは、謎の存在『アンタレス』と究極のドラッグ『D・F』の正体を突き止めることが出来るのだろうか・・

「ようこそ!めくるめく謎と陰謀のミステリーツアーへ!!」

神原恵弥シリーズの集大成のような作品で、前2作で出演したメンバーが数多く登場します

増殖する謎・謎・さらに謎!

ストーリーは2つの謎を軸にして進みます
①謎の存在『アンタレス』と究極のドラッグ『D・F』とは?
②多田から捜索依頼を受けた女性研究者アキコ・スタンバーグとは?
物語の中盤まで謎が増え続け、期待が増します

観光小説か?トルコの名所旧跡が続々と登場!

本作の舞台となるのがトルコ共和国です
恵弥一行が有名な観光地を巡るのですが、もうこの描写だけで、楽し過ぎます!

僕もカッパドキアの地下都市をウキウキ歩いたことや、迷宮のようなグランドバザールをさまよったことを思い出しました
観光小説としても楽しく読めますw

新型コロナウイルス感染症を予言?

神原恵弥はアメリカ巨大製薬会社に勤めるウイルスハンターです
本書では人類の脅威として感染症パンデミックについて予見されています
それは2019年から始まる新型コロナウイルス感染症のことが書かれているようでした

さて物語はトルコの観光地を巡りながら進み、最後の舞台はまたイスタンブールとなります
ブルーモスク、アヤソフィア、そしてトプカプ宮殿…世界屈指の観光地であかされる、真相とは?

意外な黒幕にびっくりするよ!

ラストは全てのピースがピタリとハマり、気持ち良い謎の絵解きとなります
予見めいた人類の危機への啓示にも驚く、謀を巡る傑作ミステリーでした

これで本年(2026年)7月に発表されたシリーズ4作目
『傾斜のマリア』を読む準備ができました
11年ぶりの新作ということで期待が高まります

楽しみ楽しみw

あなたには新作を楽しみにしているシリーズがありますか?

作品紹介(出版社より)

魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。彼がこの度訪れたのは、東西文化の交差点であるT共和国。この国では、全身に黒い苔の生えた死体が見つかっていた。そして、気鋭の女性科学者が入国後に突如消息を絶つ。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遥かに超えた、ある事実だった――。

作品データ

タイトル:『ブラック・ベルベット』
著者:恩田陸
出版社:双葉社
発売日:2015/5/20

まだ読んでいない方はこちらから↓

タイトル:『MAZE[メイズ]』
著者:恩田陸
出版社:双葉社
発売日:2001/2/1

タイトル:『クレオパトラの夢』
著者:恩田陸
出版社:双葉社
発売日:2003/10/1

作家紹介

恩田陸(おんだ・りく)

1964年宮城県出身。早稲田大学卒。
1992年日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。
2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞受賞。
2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞受賞。
2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と2度目の本屋大賞をそれぞれ受賞。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。
著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国常野物語』『ライオンハート』『私と踊って』『夜の底は柔らかな幻』『スキマワラシ』『灰の劇場』などがある。

恩田陸の作品紹介

『六番目の小夜子』(1998/8/1)
『球形の季節』(1994/4/1)
『不安な童話』(1994/11)
『三月は深き紅の淵を』(1997/10)
『象と耳鳴り』(1999/10/1)
『木曜組曲』(1999/11)
『月の裏側』(2000/3/1)
『ネバーランド』(2000/7/5)
『麦の海に沈む果実』(2000/7/25)
『上と外』(2000年8月)
『puzzle』(2000/10/1)
『ライオンハート』(2000/12/1)
『MAZE[メイズ』(2001/2/1)
『ドミノ』(2001/7/27)
『黒と茶の幻想』(2001/12)
『図書室の海』(2002/2/22)
『劫尽童女』(2002/4/1)
『ロミオとロミオは永遠に』(2002/10)
『ねじの回転』(2002/12)
『蛇行する川のほとり』(2002/12)
『まひるの月を追いかけて』(2003/9/11)
『クレオパトラの夢』(2003/10/1)
『黄昏の百合の骨』(2004/3/5)
『禁じられた楽園』(2004/4/21)
『Q&A』(2004/6)
『夜のピクニック』(2004/7/31)
『夏の名残りの薔薇』(2004/9/25)
『ユージニア』(2005/2/3)
『蒲公英草紙– 常野物語』(2005/6/3)
『ネクロポリス』(2005/10/13)
『エンド・ゲーム– 常野物語』(2006/1/5)
『チョコレートコスモス』(2006/3/15)
『中庭の出来事』(2006/11/29)
『朝日のようにさわやかに』(2007/3/1)
『木洩れ日に泳ぐ魚』(2007/7/1)
『いのちのパレード』(2007/12)
『不連続の世界』(2008/7/1)
『きのうの世界』(2008/9)
『ブラザー・サンシスター・ムーン』(2009/1/23)
『訪問者』(2009/5/14)
『六月の夜と昼のあわいに』(2009/6)
『私の家では何も起こらない』(2010/1/6)
『夢違』(2011/11/12)
『私と踊って』(2012/12/1)
『夜の底は柔らかな幻』(2013/1)
『雪月花黙示録』(2013/12/25)
『かがみのなか(2014/7/21)
『EPITAPH東京』(2015/3/6)
『ブラック・ベルベット』(2015/5)
『消滅 – VANISHINGPOINT』(2015/9)
『タマゴマジック』(2016/3/1)
『蜜蜂と遠雷』(2016/9/23)
『七月に流れる花』(2016/12/20)
『八月は冷たい城』(2016/12/20)
『終りなき夜に生れつく』(2017/2/20)
『失われた地図』(2017/2/10)
『錆びた太陽』(2017/3/21)
『おともだちできた?』(2017/6/30)
『祝祭と予感』(2019/10/4)
『歩道橋シネマ』(2019/11/20)
『ドミノin上海』(2020/2/4)
『スキマワラシ』(2020/8/5)
『灰の劇場』(2021/2/16)
『薔薇のなかの蛇』(2021/5/26)
『愚かな薔薇』(2021/12/23)
『なんとかしなくちゃ。青雲編』(2022/11/7)
『鈍色幻視行』( 2023/05/26)
『夜果つるところ』( 2023/06/26)
『夜明けの花園』(2024/1/31)
『spring』2024/3/22
『珈琲怪談』2025/4/16

ABOUT ME
ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。ミステリー・サスペンス・イヤミス・恋愛小説を中心に、本の感想とおすすめをご紹介しています。「読む本に迷ったとき」の参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」一緒に読書を楽しみましょう!!
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