震災

『ここにいるよ』真山仁 あらすじと感想|誰がための復興支援?

真山仁『ここにいるよ』あらすじと感想
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年34冊目】

今回ご紹介する一冊は、

真山仁 著

『ここにいるよ』です。

この小説はこんな人にオススメ

災の「その後」や、メディアが伝えない現実に触れたい

あらすじと感想

震災小説

元旦に起こった巨大地震が
能登半島を襲った・・
阪神淡路大震災で妻子を失った教師が
自身の経験を生かす、復興の物語です

日本は地震から、逃れられない

みなさんは震災にあったことありますか?
僕が住む愛知県は南海トラフ地震が予知される地域ですが、幸いなことにここ数十年大きな災害にあったことはありません

でも『それ』はいずれ来る

能登半島の温泉郷で新年を迎えた
元教師の小野寺は元旦に
巨大地震に罹災する

かつての経験から冷静に対処し
難を逃れた小野寺は後ろ髪を引かれる
思いで能登半島を後にする
だがある小学生の願いを叶えるため
再び被災地を訪れるのだ

わたしの小学校を守って!

被災地「のとそいる小学校」へ
校長として赴任する小野寺
そこで彼は復興のために
がむしゃらに行動するのだ

「誰がための復興支援?」

地震についての小説といえば
もっぱら被害の大きさや
災害の悲惨さがクローズアップ
されがちですが本作はその後の
復興にスポットが当てられています

地道で実用的な復興の過程

作者の真山仁は『ハゲタカ』など
企業・会社小説を多く著してます
本作も企業経営的な視点を感じます
実務的なストーリー展開にリアルさがあります

心の復興こそ、第一!

度々言及されるのが
とんちんかんな行政の対応です
的外れなうえに、ややこしい
お役所仕事に呆れてしまう

そんな中で、どうしたら
傷ついた子供たちや
途方に暮れる大人たちに
なにが出来るか真剣に思い悩む
小野寺たち支援者の姿が、尊い

建物やインフラを直しても
人の心が立ち直らなければ
復興ではない

被災者に寄り添う心が大切ですよね

あなたは震災に対する心構えが出来ていますか?

作品紹介(出版社より)

中日新聞、東京新聞など連載で感動を呼んだ話題作!
痛みよ、希望よ、届け
「能登は遅れている」――いわれなき非難に押し込められる小さな声。
「比べたら、あかん」教師・小野寺は、被災地の小学校で子どもたちやその親たちが抱える、苦悩と希望に向き合い続ける。

2024年1月1日16時10分――。巨大地震が能登半島を襲った。その時、元教師・小野寺徹平は、かつての教え子が女将をつとめる旅館に滞在していた。おとそ気分は吹き飛び、恐怖と不安の中で迎えた「最初の夜」、小野寺はこれから始まる被災地の日々を思い、心が沈んだ。阪神・淡路大震災で家族を失い、東日本大震災で応援教師として被災地の子どもたちを励ましてきた小野寺には、能登半島で被災した人々の長い苦悩の道が痛いほど分かったからだ。
つらく苦しい非日常との闘いが始まる一方で、社会からの関心は徐々に希薄になり、過去の震災の被災地と比べられ、「復興が遅い」「無気力」と責める声すら上がる。小野寺は再び被災地で、子どもたちと向き合う決意をする。

作品データ

タイトル:『ここにいるよ』
著者:真山仁
出版社:祥伝社
発売日:2025/12/11

作家紹介

真山仁(まやま・じん)

1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。
新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。同作をはじめとした「ハゲタカ」シリーズはテレビドラマとしてたびたび映像化され、大きな話題を呼んだ。
他の作品に『虚像(メディア)の砦』『マグマ』『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『売国』『ダブルギアリング 連鎖破綻』『雨に泣いてる』『当確師』『バラ色の未来』『海は見えるか』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』など多数。

真山仁の作品紹介

『ハゲタカ〈上〉』2004/12/01
『ハゲタカ〈下〉』2004/12/01
『虚像の砦』2005/07/01
『マグマ』2006/02/07
『バイアウト(上)』2006/04/21
『バイアウト~ハゲタカ2~下』2006/04/21
『ベイジン〈上〉』 2008/07/18
『ベイジン〈下〉』 2008/07/18
『レッドゾーン(上)』 2009/04/24
『レッドゾーン(下) 』2009/04/24
『TV版ハゲタカ「日本を買い叩け!」編』2009/05/01
『TV版ハゲタカ「再生へのバイアウト」編』2009/05/01
『プライド』2010/03/01
『コラプティオ』2011/07/28
『黙示』2013/02/22
『グリード 上』2013/10/30
『グリード 下』2013/10/30
『そして、星の輝く夜がくる』2014/03/11
『売国』2014/10/30
『雨に泣いてる』2015/01/30
『当確師』2015/12/18
『海は見えるか』2016/02/25
『バラ色の未来』2017/02/16
『標的 』2017/06/29
『オペレーションZ 』2017/10/20
『シンドローム(上) 』2018/08/03
『シンドローム(下)』 2018/08/03
『アディオス! ジャパン 日本はなぜ凋落したのか』2018/10/05
『トリガー 上』 2019/08/30
『トリガー 下 』2019/08/30
『神域 上』2020/02/29
『神域 下』 2020/02/29
『当確師 十二歳の革命 』2020/12/21
『ロッキード』2021/01/13
『それでも、陽は昇る』2021/02/09
『プリンス』2021/05/29
『タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか』2021/08/20
『レインメーカー』2021/10/27
墜落』 2022/06/28
タングル』2022/11/18
当確師 正義の御旗』2024/5/22
アラート』2025/7/24
ここにいるよ』2025/12/11

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ABOUT ME
ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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