2025.10.09 2025.11.17

【本の感想】『モンゴル人の物語　第一巻　チンギス・カン』百田尚樹｜遊牧民＝戦闘集団！という恐ろしさ

ケイチャン（サカキケイ）

今回ご紹介する一冊は、
百田尚樹　著
『モンゴル人の物語　第一巻　チンギス・カン』です。

リンク

【感想】「遊牧民＝戦闘集団！という恐ろしさ」

世界史

辺境の蛮族は、いかにして
世界帝国を建設したのか？
戦いに明け暮れ、野望に満ちた
英雄たちの物語です

モンゴル人の文化の違いに、引いちゃうな笑

モンゴル帝国の創始者チンギス・カンの
誕生から物語はスタートします
まず驚くのはお父さんとお母さんの
出会いと結婚のお話です

略奪婚って、ヤバくない！？

新婚旅行中の夫婦を襲撃！
その女を奪って
自分の妻としたゆーのが
両親の馴れ初め話でした

現代の感覚とは、かけ離れているね

モンゴル人の族長の子として
誕生したチンギス・カン
しかしその生涯は険しく
戦いに明け暮れたものでした

「遊牧民＝戦闘集団！という恐ろしさ」

第１巻はチンギス・カンがモンゴル高原を
統一する過程が描かれます
遊牧民族同士が戦いに明け暮れる
弱肉強食の世界がそこにあります

女は所有物である

戦闘によって奪い合うのが
財物と女です
女を奪って妻にするとゆー文化が
現代の僕らの感覚では理解できません

・・どんな家庭になるんでしょうね？

女はモノじゃない！

そんな中でチンギス・カンの母である
ホエルンが部族を取り戻す活躍は
痛快でした
ところどころで顔を出す
女たちが、力強いです

さて本作の特徴は作者である百田尚樹が
自分の意見を物語るところです
小説家である彼の想像力が面白く
また説得力があると感じました

複数の参考文献から多角的に
考察しているところも好印象でした

ライバルたちを倒しモンゴル高原の
遊牧民族を統一する
そこで現れたのは
遊牧民＝戦闘集団という
最強の軍隊でした

最強軍団を引き連れてモンゴル高原から討って出る
世界戦争に出発する２巻からの展開が楽しみです

そして全巻通読したら
モンゴル人の文化に慣れることが出来るかな？笑

作品紹介（出版社より）

少数の遊牧民の集団から、ユーラシア大陸の多くを支配する大帝国へ──世界史に突如姿を現したモンゴル民族による壮大な征服劇は、如何にして成し遂げられたのか。作家が十代の頃から魅了され続けてきたテーマに「歴史家の目ではなく小説家の目で」挑み、「これが私の最後の大作になるかもしれない」と語る渾身の一大巨編。

作品データ

タイトル：『モンゴル人の物語　第一巻　チンギス・カン』
著者：百田尚樹
出版社：新潮社
発売日：2025/4/24

リンク

作家紹介

百田尚樹（ひゃくた・なおき）

1956（昭和31）年大阪市生まれ。同志社大学中退。
放送作家として「探偵！ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。
2006年『永遠の0』で作家デビュー。
『海賊とよばれた男』（第十回本屋大賞受賞）『モンスター』『大放言』『夏の騎士』『バカの国』『アホか。』等著書多数。

百田尚樹の作品紹介

『「黄金のバンタム」を破った男』（リング）（2010年5月）
『至高の音楽』（2013年12月）
『ゼロ戦と日本刀』（2013年12月）
『日本よ、咲き誇れ』（2013年12月）
『殉愛』（2014年10月）
『愛国論』（2014年12月）
『大放言』（2015年8月）
『この名曲が凄すぎる– クラシック劇的な旋律』（2016年2月）
『鋼のメンタル』（2016年8月）
『雑談力– ストーリーで人を楽しませる』（2016年10月）
『「カエルの楽園」が地獄と化す日』（2016年11月）
『大直言』（2017年1月）
『百田百言』（2017年3月）
『今こそ、韓国に謝ろう』（2017年6月）
『図解雑談力』（2017年8月）
『戦争と平和』（2017年8月）
『いい加減に目を覚まさんかい、日本人！』（2017年11月）
『逃げる力』（2018年3月）
『クラシック天才たちの到達点』（2018年7月）
『日本国紀』（2018年11月）
『「日本国紀」の副読本– 学校が教えない日本史』（2018年12月）
『偽善者たちへ』（2019年11月）
『バカの国』（2020年4月）
『地上最強の男– 世界ヘビー級チャンピオン列伝』（2020年6月）
『百田尚樹の日本国憲法』（2020年12月）
『百田尚樹の新・相対性理論– 人生を変える時間論』（2021年1月）
『アホか。』（2021年9月）
『クラシックを読む3 天才が最後に見た世界』（2021年10月）
『クラシックを読む2 生きる喜び』（2021年10月）
『クラシックを読む1 愛・狂気・エロス』（2021年10月）
『禁断の中国史』（2022年6月）
『モンゴル人の物語　第一巻　チンギス・カン』2025/4/24