【感想】『古代エジプトの日常生活』ドナルド・P・ライアン|モノは増えたけど、ココロはどれだけ満足できるようになったんでしょうか?

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古代エジプトの日常生活: 庶民の生活から年中行事、王家の日常をたどる12か月|ドナルド・P・ライアン

ケイチャン

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【2023年21冊目】

今回ご紹介する一冊は、

ドナルド・P・ライアン 著

『古代エジプトの日常生活』です。

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【感想】「モノは増えたけど、ココロはどれだけ満足できるようになったんでしょうか?」

世界史

あなたはピラミッドに
登ったことはありますか?

僕はクフ王のピラミッドに
登ったことがあります

最初の10段ぐらいがデカい石で
胸まであるこの石を乗り越えると
あとは階段を上がるように登れます
およそ40分程かけ登頂して
朝日が昇るのを待ちました

ギザの砂漠から太陽が煙るように登り
濃紺から紅く変わる空の色を見て
胸が震えるような感動を覚えました
僕はあのピラミッドの頂上にいるんだ!

そう、古代史はロマンと感動なのです

「モノは増えたけど、ココロはどれだけ満足できるようになったんでしょうか?」

本書は古代エジプトの1年を
王族から農民まで幅広い人物を通して
古代の日常生活を描く
生活史となっています

たいへん興味深いですね

様々な職業の人から見た
古代エジプトの生活が
生き生きと描かれて
親しみを覚えます

古代のビールって
どんな味がしたのかな?

ファラオのアメンホテプ2世の崩御と
続くトトメス4世の即位が描かれて
歴史のドラマティックな
盛り上がりもあります

スフィンクスから告げられた
『夢の碑文』の逸話も
興味深い

いつかまたエジプトに
訪れたならば
ミイラくんたちに
親しみを覚えちゃいそうな
本でした

作品紹介(出版社より)

紀元前15世紀の古代エジプトの12か月を庶民から王族までの生活を通じて物語のように活写。人々の生活から王の死とその儀式、新王の誕生など、その場にいるようにドラマチックに専門家がわかりやすく案内。

作品データ

タイトル:『古代エジプトの日常生活』
著者:ドナルド・P・ライアン
出版社:原書房
発売日:2022/11/15

作家紹介

ドナルド・P・ライアン

1957年生まれ。アメリカの考古学者で専門は古代エジプト。
ポリネシア考古学、古代言語。パシフィック・ルーテル大学人文学科特別研究員。
宰相アメンエムオペトの墓など、多数の墓やミイラを発掘してきた。

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ドナルド・P・ライアンの作品紹介

『古代エジプト人の24時間: よみがえる3500年前の暮らし』(2020/12/11)
古代エジプトの日常生活: 庶民の生活から年中行事、王家の日常をたどる12か月』(2022/11/15)



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