【感想】『禁断の中国史』百田尚樹|中国という国は嫌っても、中国の人々は嫌わないで欲しいな

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禁断の中国史|百田尚樹

ケイチャン

ケイチャン

【2022年134冊目】
今回ご紹介する一冊は、
百田尚樹 著
『禁断の中国史』です。

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【感想】「中国という国は嫌っても、中国の人々は嫌わないで欲しいな」

百田式中国史観

中国は尊敬に値する国ではない
という視点から読み解く中国史です

皆さんは中国に対して
どういった印象を持っていますか?
僕は学生時代にバックパッカーとして
中国を旅したことがありまして
楽しい記憶と共に親近感を持っています

そんな僕にはちょっと残念な内容でした

日本人は中国を誤解している!
三国志
水滸伝
キングダム
中国を舞台とした物語から
無意識的に『中国って優れているよね』
と思っているアナタ!それは違うんだよ
と、本書は語っています

「中国という国は嫌っても、中国の人々は嫌わないで欲しいな」

食人
刑罰
宦官
科挙
纏足
といった文化や制度から
中国の残酷さや、なんでもアリなとこを
これでもかと描きます

読んでいて辛い

しかし、中国人の価値観や倫理観などを
理解するには参考になるのかも知れません

大躍進政策
文化大革命
など、近代の負の一面を知るもの
大切かも知れません

その上で
本書を読んだ上で

近代の金庸『射鵰英雄伝シリーズ』や
現代の劉慈欣『三体シリーズ』を読んで
中国文学のスケールのデカさや
面白さを感じ親しみを覚えていただきたいなあ
と思うところであります

日本人だって変態もいりゃ悪党もいる
中国人も同じだと思いますね

作品紹介(出版社より)

「本書を読めば、読者の皆さんは「中国」と「中国人」の本質を知ることになるでしょう。あなたの中の誤った中国像が音を立てて崩れていくかもしれません。しかしこれが中国の真の姿なのです」(まえがきより)
ベストセラー作家・百田尚樹、初のR15指定本! 中国4000年のタブーを全て暴く!

作品データ

タイトル:『禁断の中国史』
著者:百田尚樹
出版社:飛鳥新社
発売日:2022/6/30

作家紹介

百田 尚樹(ひゃくた・なおき)

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。
放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。
2006年『永遠の0』で作家デビュー。
『海賊とよばれた男』(第十回本屋大賞受賞)『モンスター』『大放言』『夏の騎士』『バカの国』『アホか。』等著書多数。

百田尚樹の作品紹介

『「黄金のバンタム」を破った男』(リング)(2010年5月)
『至高の音楽』(2013年12月)
『ゼロ戦と日本刀』(2013年12月)
『日本よ、咲き誇れ』(2013年12月)
『殉愛』(2014年10月)
『愛国論』(2014年12月)
『大放言』(2015年8月)
『この名曲が凄すぎる– クラシック劇的な旋律』(2016年2月)
『鋼のメンタル』(2016年8月)
『雑談力– ストーリーで人を楽しませる』(2016年10月)
『「カエルの楽園」が地獄と化す日』(2016年11月)
『大直言』(2017年1月)
『百田百言』(2017年3月)
『今こそ、韓国に謝ろう』(2017年6月)
『図解 雑談力』(2017年8月)
『戦争と平和』(2017年8月)
『いい加減に目を覚まさんかい、日本人!』(2017年11月)
『逃げる力』(2018年3月)
『クラシック天才たちの到達点』(2018年7月)
『日本国紀』(2018年11月)
『「日本国紀」の副読本– 学校が教えない日本史』(2018年12月)
『偽善者たちへ』(2019年11月)
『バカの国』(2020年4月)
『地上最強の男– 世界ヘビー級チャンピオン列伝』(2020年6月)
『百田尚樹の日本国憲法』(2020年12月)
『百田尚樹の新・相対性理論– 人生を変える時間論』(2021年1月)
『アホか。』(2021年9月)
『クラシックを読む3 天才が最後に見た世界』(2021年10月)
『クラシックを読む2 生きる喜び』(2021年10月)
『クラシックを読む1 愛・狂気・エロス』(2021年10月)
禁断の中国史』(2022年6月)

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