サスペンス

『呪術師の末裔』楡周平 あらすじと感想|カードの効力は、相手次第

ケイチャン(サカキ ケイ)
楡周平『呪術師の末裔』

【2026年68冊目】

今回ご紹介する一冊は、

楡周平 著
『呪術師の末裔』です。

あらすじと感想

クライムサスペンス

偶然手にした『最強のカード』を
どう使えばいい?
万能薬を巡り、策略を凝らす巨大薬品メーカーと野心を燃やす新興宗教を描く、陰謀の物語です

そのカード、キングかそれともジョーカーか?

アメリカの難関大学で微生物学を学ぶ院生が主人公です
日系の礼央(れお)くんは面倒くさい仕事を押し付けられる

亡くなった教授の部屋を片付けてよ・・

しかしそこで見つけた資料が彼の運命を変えるのだ
アマゾンの奥地で原住民族が飲む液体…それはガンすら治してしまう未確認の微生物だったんだ

万能薬の発見だ!バンザイ!!

…と、なるほど医薬品の世界は単純ではない
効力を恐れた薬品メーカーは亡くなった教授に研究の凍結を要請
代わりに死ぬまで地位と金を与えられ、飼い殺しとなっていたのだ

さあ礼央はこのカードを、どう使うのだろうか?

「カードの効力は、相手次第」

礼央がカードを切る場としたのが、宗教でした
信者に密かに万能薬を飲ませる、元気になった者はこれを神の奇跡と感謝し、さらに信仰を深めることとなる

めでたし!めでたし!!

と、なるほど宗教の世界は単純ではない
世界一の宗教となる大チャンス!と野心を燃やす新興宗教『大和の命』会は、礼央から万能薬のレシピを奪うことを決断する。かくして物語の後半は礼央と『大和の命』会との緊迫の戦いが描かれます

金に物を言わせ闇組織を雇う『大和の命』会
それに1歩も引かず反撃する礼央の知略と格闘技術
息を呑み手に汗握る熱いバトルが繰り広げられます

いや~、巨大組織vs1個人というシチュエーションはドキドキしますね!もう興奮でした

さて本作のテーマである医療と宗教ですが、儲け至上主義で、万能薬を自分の利益と比べることばかり、どちらも聖職者のはずなのに、ガッカリなことですね

万能薬をガジェットに、医療と宗教の我欲を描く物語

バトルシーンも興奮で、手に汗を握りました

あなたならこのカードをどう切りますか?

作品紹介(出版社より)

最後にして最高のガソリン車を造れ!

EV(電気自動車)全盛の時代が目前に迫っていた。大手自動車メーカー・トミタの社長、村雨克明は、後世に残るガソリンエンジン車として、トミタの最高級車種「エンペラー」の新型モデルの開発を決意する。村雨は、イタリアの老舗自動車メーカー・ガルバルディで働く篠宮凛にプロジェクトリーダーを打診するが、凛からはある条件が。それは新型車の開発のみならず、EV時代のトミタを救うことになるかもしれない、前代未聞の提案であった。
日本車の輝かしい歴史の記念碑として、そしてその未来のために、自動車に人生を捧げた者たちの挑戦が始まる。

作品データ

タイトル:『呪術師の末裔』
著者:楡周平
出版社:双葉社
発売日:2026/3/18

作家紹介

楡周平(にれ・しゅうへい)

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の1996年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。
著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』他多数。

作品データ

『Cの福音』2005/4/23
『プラチナタウン』2011/7/25
『介護退職』2014/9/10
『国士』2020/9/9
逆玉に明日はない2021/8/24
『和僑』2023/7/7
日本ゲートウェイ』2023/3/9
『食王』2023/10/12
『虚空の冠』2011/10/27
『ショート・セール』2023/9/21
限界国家』2023/6/21
ラストエンペラー』2023/12/15
呪術師の末裔』2026/3/18

…他多数

ABOUT ME
ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。ミステリー・サスペンス・イヤミス・恋愛小説を中心に、本の感想とおすすめをご紹介しています。「読む本に迷ったとき」の参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」一緒に読書を楽しみましょう!!
記事URLをコピーしました