『腕が鳴る』桂望実 あらすじと感想|お片付け『道』を極める!


【2026年65冊目】
今回ご紹介する一冊は、
桂望実 著
『腕が鳴る』です。
片付けたいけれど一歩が踏み出せない人
あらすじと感想
捨てることが片づけじゃない!
スゴ腕の整理収納アドバイザーが、お部屋と心をスッキリさせる人生リセットな連作小説です
お部屋の乱れは、心の乱れ?
家が汚い・・そんな悩みを持つ人たちが頼るのが、高い満足度を誇る整理収納アドバイザー、中村真穂(まほ)さんです
あんなヒラヒラした服で大丈夫?
片づけ仕事とゆーイメージとは異なる、フリル付きの服を着て、髪は内巻きロングどこか気取った雰囲気の真穂さんだが、その腕前は確かなのだ
お部屋はスッキリです
けどそれだけでは終わらない、アフターサービスもバッチリなのが真穂さんのウリ、お客様の心の扉を開いて、秘められた想いを明らかにするんだ

心の中もスッキリだよ
さまざまな理由で片づけられない人たち…その理由がまず語られます
夫の死・夫婦の不和・ストレス・などなど、いろんな理由に、共感したり、疑問を抱いたりします

人はそれぞれ・お部屋の散らかり具合もそれぞれですね
そんな人たちに、おせっかいな程に真穂さんは、その理由と原因を深掘りするんです
でも聞かれるのは嫌じゃない、皆『よくぞ聞いてくれた』的に話し出すのだ
お話することで、気持ちを整理整頓します
寄り添うことで信頼を得る真穂さん、ほどなく『雇った人』から『お友達』に、関係が変わってゆく
この関係の変化が丁寧に描かれます…雇用関係から友人関係へと変わる様子がほっこりします

人はお金だけの関係じゃ、淋しいよね
そして最後に描かれるのが、真穂さんが整理収納アドバイザーになった理由です
そこで登場する、お片付けの哲学『片付けはいままでの自分を見つめ直し、これからの生き方を考える』ということ…彼女はこの機会を神聖に感じているんです
お片付けに使命を見出し、人と関わる尊さを感じる、人生哲学が描かれていました

神はお部屋の片隅に居るのかも?

あなたのお部屋は片付いていますか?
作品紹介(出版社より)
どんな部屋に住みたいか。
それは、自分の人生を見直すことでもございます。
片付けが、わたくしの使命――
スゴ腕の整理収納アドバイザーが、
驚きのアイデアで散らかった部屋と人生を大そうじ!
人生の棚卸し小説。
夫に先立たれ一人暮らしのタカ子は、ついモノを買い込んで、気づけば家は散らかり放題。整理収納アドバイザーの中村真穂に片付けを依頼すると、棚の奥からタカ子の編んだ大量のセーターが現れた。タカ子は迷わず「捨てる」と言ったのだが……亡き夫の愛とタカ子の再出発を描く「買い過ぎた家」のほか、クセは強いが腕は確かな整理収納アドバイザーの、人生をも整えるお片付け連作小説。
作品データ
タイトル:『腕が鳴る』
著者:桂望実
出版社:祥伝社
発売日:2025/3/12
作家紹介
桂望実(かつら・のぞみ)
1965年東京都生れ。大妻女子大学卒業。
会社員、フリーライターを経て、2003年「死日記」でエクスナレッジ社「作家への道!」優秀賞を受賞しデビュー。
著書に『県庁の星』『ボーイズ・ビー』『Lady,GO』『Run!Run!Run!』『女たちの内戦』『平等ゲーム』『WE LOVE ジジイ』などがある。
桂望実の作品紹介
『死日記』2002/12/1
『ボーイズ・ビー』2004/3/1
『県庁の星』2005/9/1
『Lady,GO』2006/7/1
『Run!Run!Run!』2006/11/14
『女たちの内戦』2007/11/7
『平等ゲーム』2008/8/25
『WE LOVE ジジイ』2009/1/29
『嫌な女』2010/12/16
『頼むから、ほっといてくれ』2012/8/3
『エデンの果ての家』2014/9/12
『総選挙ホテル』2016/6/1
『オーディションから逃げられない』2019/2/7
『この会社、後継者不在につき』2023/11/30
『地獄の底で見たものは』2024/10/9
『腕が鳴る』2025/3/12
『ウチの共有不動産揉めてます!』2026/2/2
…など多数


