【感想】『逆玉に明日はない』楡周平|美味い話には、裏がある。用済みの種馬は処分される

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楡周平『逆玉に明日はない』

ケイチャン

ケイチャン

今回ご紹介する一冊は、

楡周平 著
『逆玉に明日はない』です。

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【感想】「美味い話には、裏がある」「用済みの種馬は処分される」

企業小説

「美味い話には、裏がある」

1サラリーマンだった是枝昭憲(あきのり)
大企業の令嬢と結婚し
地位と財産を手に入れ
これで人生安泰かと思いきや
息子が生まれたとたん

「用済みの種馬は処分される」

僕の苦手な、動かない主人公なのですが
悪役の義理父が憎々しく
トリックスターの義理妹がストーリーを牽引し
サブキャラの活躍で楽しく読めました

企業というものは
戦国の大名家と変わらないものですね
サムライの「一所懸命」
サラリーマンの「一職懸命」
主家のため滅私奉公はいつの世も同じこと
奉公人の悲哀に共感します

作品紹介(出版社より)

日本屈指の総合商社に勤める是枝昭憲は、老舗総合食品メーカーMGFのオーナー社長・堂面乗定の長女・三津子と見合いし、結婚。三津子は無事に息子を出産。しかし、それが苦難の始まりだった。生まれたばかりの息子は堂面家の跡取りとして義父・乗定の養子に取られ、用済みの昭憲は強制離婚!堂面家追放!ところがMGFに絶体絶命の危機がー。それを機に、三津子の妹・華子たちの協力で昭憲の反撃が始まる!果たして種馬の明日は?負けてたまるか!最後のチャンスをものにしろ!

作品データ

タイトル:『逆玉に明日はない』
著者:楡周平
出版社:光文社
発売日:2021/8/24

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