【感想】『刑事の娘は何してる?』新堂冬樹|現実感がないワイドショーのよう

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#刑事の娘は何してる?|新堂冬樹

ケイチャン

ケイチャン

【2023年75冊目】
今回ご紹介する一冊は、
新堂冬樹 著
『刑事の娘は何してる?』 です。

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【感想】「現実感がないワイドショーのよう」

エンタメ・ブラックサスペンス

連続殺人事件が発生する
型破りな刑事が事件を追うが
その時、その刑事の娘は
いったい何をしているんだ?

ワイドショーを賑わす
煽情的な事件が発生

唇を削ぐ!
10指を切断!
そして遺体の額に貼られた
『粗大ゴミ』の処理券

コンビニに並べられた
週刊誌の見出しのような
ワードが並ぶ猟奇事件に
煽られるように物語は始まります

被害者に共通するのは
老害を非難していたこと

捜査一課の敏腕刑事、
神谷警部補が本件を追うが
同じころ彼の娘の朝陽(あさひ)も
この事件に巻き込まれてゆく

本能と直感による神谷の捜査と
ずぶずぶと巻き込まれて
抜き差しならぬ様相を呈す
娘の朝陽ちゃん
父娘の噛み合わない捜査の
結末はいかに?

「現実感がないワイドショーのよう」

芸能人のスキャンダル
あるいは
政治家の醜聞などが
ワイドショーや週刊誌の
タイトルに並びます

恰好の話題として消費される

猟奇的な事件もそう
残酷であればあるほどに
被害が多ければ多いほどに
盛り上がる紙面

何かが間違っている気が
しませんか?

ワイドショーを賑わす
今話題の要素を
ごっちゃっと鍋に入れて
調理したような本作

突っ込みどころが満載の
展開となっていますが
そこは勢いで突破しており
悪路を全加速で走破したような
読後感があります

口よりも先に手が出る
昭和の刑事のような
主人公の神谷警部補に
まったく共感出来ず←え?
びっくりでした笑

また自ら罠にハマりに行く様な
娘の朝陽ちゃんの行動にも
ハラハラするよりも
あっちゃ~と呆れちゃって
ある意味似た父娘であるかも笑笑

その結果、当然の結末のように訪れる
胸糞悪いバッドエンドに
あなたは何を見るでしょうか?

作品紹介(出版社より)

タレントや情報番組MCが唇を削がれ十指を切断される連続殺人事件。被害者の共通点は「老害」を糾弾していた。一方事件を担当する刑事の娘の同級生が片胸を切り取られ殺害されてしまう。

作品データ

タイトル:『刑事の娘は何してる?』
著者:新堂冬樹
出版社:中央公論新社
発売日:2023/4/7

作家紹介

新堂冬樹(しんどう・ふゆき)

大阪府生れ。1998)年、「血塗られた神話」でメフィスト賞を受賞し、作家デビュー。
暗黒小説から純愛小説まで、幅広い作風を誇る。
『無間地獄』『炎と氷』『吐きたいほど愛してる。』『黒い太陽』『枕女優』『女王蘭』『底なし沼』『不倫純愛』など著書多数。
2007年2月、芸能プロダクション・新堂プロを設立する。

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