ケイチャン
【2024年32冊目】
今回ご紹介する一冊は、
織守きょうや 著
『キスに煙』です。
もくじ
【感想】「愛情と恋情の差なんて、誤差」
この秘めた恋心を
知られるわけにはいかない
華やかなフィギュアスケート界の
男達の友情と恋愛を描く物語です
イケメンズラブにドキドキｗｗ
男子フィギュアスケート
鍛え上げられた男たちが
華やかな衣装に身を包み
氷上で美しく戦うようすは
もう、たまらんですね！笑
かつての好敵手の2人が主人公です
かつてトップスケーターとして活躍し
引退後はデザインの仕事をする、塩澤
持ち前のセンスでセカンドキャリアも
順調に楽しく働いております
・・もう、スケートリンクに未練はない
だが彼が未だに心に残すもの
それがかつてのライバル、志藤への
恋心でした
いっぽうの志藤も
塩澤に未練たらたらです
・・もう一度スケートリンクで
競い合いたい・・塩澤のスケートを
見てみたいんだ！
バイセクシャルとして
塩澤に恋する、塩澤
好敵手として
塩澤に友情を抱く、志藤
交わらないと思いきや
２人の想いは１つとなる
イケメン同士の恋愛は
もう、たまらんなあ笑
さてもう１人のライバル
アレックス・ミラーさんの
謎の転落死というミステリーが
いちおうあるものの
やはり読みどころは
塩澤vs志藤の恋愛模様にあるでしょう
ノンケの志藤はどうするか？
友情を壊さないために
恋心を必死に隠す、塩澤
いっぽうそれを知らず
グイグイと迫る、志藤
もう、たまらんです笑
結婚式の余興でダンスを
踊る塩澤と志藤
またひとつ絆が強まり
そしてついに・・合体💗
フィギュアスケートと
デザイン業界という
華やかな世界で繰り広げられる
ボーイズラブ
イケメンたちの恋愛模様に
ワクワク＆ドキドキな物語でした
作品紹介（出版社より）
あいつが殺したのだろうか――。
愛した人は、殺人者かもしれない――。
かつてフィギュアスケーターとして活躍し、引退後はデザインの仕事をする塩澤。
彼と好敵手として競り合い、今もトップスケーターの地位にある志藤。
互いに、自分の持たないものを持つ相手として意識し続ける二人だが、塩澤にはライバル心だけではない、ひた隠しにするもうひとつの思いを抱き続けていた。
ある日、塩澤の昔の恋人であり、志藤とは犬猿の仲であったコーチのミラーが転落死したとのニュースが入る。孤高のスケーターで敵も多かったミラーの死は、周囲に動揺をもたらす。あいつ、殺されたんじゃないか？ 火のない所に煙は――とばかりに広がる不穏な噂に搦めとられるように、塩澤と志藤は互いにこれまでとは違う視線を向けるようになる。
告げるだけで重荷になると秘めた恋心、自分のために罪を犯したのではという疑心。二つの感情の狭間で、互いを守るための選択とは――。
『花束は毒』の著者が放つ、もうひとつの究極の選択！
恋心か、疑心か。あなたは正しい選択ができますか？
作品データ
タイトル：『キスに煙』
著者：織守きょうや
出版社：文藝春秋
発売日：2024/1/25
作家紹介
織守きょうや（おりがみ・きょうや）
1980年ロンドン生れ。
2013年『霊感検定』でデビュー。
2015年「記憶屋」で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。
他の作品に『少女は鳥籠で眠らない』『ただし、無音に限り』『響野怪談』『花村遠野の恋と故意』などがある。
織守きょうやの作品紹介
『霊感検定』（2013年1月）
『霊感検定– 心霊アイドルの憂鬱』（2013年8月）
『SHELTER/CAGE』（2014年7月）
『少女は鳥籠で眠らない(黒野葉月は鳥籠で眠らない)』（2015年3月）
『記憶屋』（2015年10月）
『301号室の聖者』（2016年3月）
『記憶屋II』（2016年5月）
『記憶屋III』（2016年6月）
『霊感検定– 春にして君を離れ』（2017年4月）
『花村遠野の恋と故意(世界の終わりと始まりの不完全な処遇)』（2018年6月）
『ただし、無音に限り』（2018年8月）
『響野怪談』（2019年2月）
『記憶屋0』（2019年11月）
『辻宮朔の心裏と真理』（2020年10月）
『朝焼けにファンファーレ』（2020年11月）
『幻視者の曇り空– cloudy days of Mr.Visionary』（2021年4月）
『花束は毒』（2021年7月）
『夏に祈りを– ただし、無音に限り』（2022年3月）
『学園の魔王様と村人Aの事件簿』（2022年6月）
『悲鳴だけ聞こえない』（2022年9月）
『彼女はそこにいる』 （2023/06/30）
『隣人を疑うなかれ』 （2023/09/21）
『キスに煙』 2024/1/25