
ケイチャン
【2025年14冊目】
今回ご紹介する一冊は、
松岡圭祐 著
『タイガー田中』です。
もくじ
【感想】「007はモテモテが過ぎるww」
ジェームス・ボンドが日本で大暴れ!!
映画『007は二度死ぬ』の後日談を
大胆な解釈で破天荒に描く
松岡版ダブルオーセブンです

ケイチャン
でもタイトルはなんでタイガー田中なの?

ケイチャン
スパイ小説の金字塔、007シリーズですが
だいぶ世代が違って僕はよく知りませんでした
スパイって言ったら
トム・クルーズのイーサン・ハントか
黄昏ことロイド・フォージャーかなぁ、て感じw

ケイチャン
そこは作者もわかってのことか
適宜に説明がありますので
よくわかんない僕にも
問題なく読めました
さて物語は007ことジェームス・ボンドを追う
公安警察トップのタイガー田中と
その娘の斗蘭(とらん)ちゃんからスタート
何で追っているの?
味方じゃないの?と
疑問だらけのワクワクな開幕です
ジェームス・ボンドは宿敵である巨大犯罪組織
スペクターの首領ブロフェルドを激戦の末に倒す
しかしその代償として記憶を失ってしまったのだ
・・危ない!スペクターの残党やソビエト連邦の
殺し屋どもが、ボンドを狙っている!!
ボンドを保護すべくタイガー田中と斗蘭ちゃんは
全国を飛び回るのだが・・あれれ?
ブロフェルドが生き残っているようだよ!

ケイチャン
なんでタイトルがタイガー田中なのか
最後までぜんぜんわかりませんでした笑
007のファンのみなさんなら納得なのかな?
僕はどうでもいいところに執着するB型なので
ここがずっと気になっちゃいました

ケイチャン
わかる方、教えてください
さてどうでもいいところはすっ飛ばして
無事にボンドを保護したところで
主人公たち一同は気がつきます
・・ブロフェルド、生きているんじゃね?と
大ニュースが全世界に飛び交い
ソビエトのエージェントや
アメリカのCIAや
イタリアのマフィアなど
裏社会の勢力が日本に集結する
敵味方が入り乱れる混沌のなか
日本で、そしてアメリカで
社会を揺るがす大事件が起こる
それを成したのが・・
スペクターと首領のブロフェルドなのだ
戦後復興期に実際に起こった大事件を
ストーリーに絡めおり、とても興味深い
現実とリンクするところが
物語の力を高めています
誰が敵で、味方の誰が裏切るのか?
スリリングなストーリー展開が続き
ひと時も休まることはありません
スパイ小説はゾクゾクするね!
ツンデレキャラの斗蘭ちゃんも
ボンドの魅力にはタジタジ笑
油断すると、ふらふら~となってしまう
ボンドさんモテモテが過ぎます
そんな彼には悲しい過去がある
ブロフェルドに殺された妻のこと
そして本作中でも恋人が辛いめにあう
スパイの生活は厳しいのだ
刺激に満ちたスパイ社会を描く
破天荒な物語でした

ケイチャン
また日本の戦後復興のようすも
興味深く読めました
だけど最後の最後まで気になるのが

ケイチャン
なんでタイトルがタイガー田中なの?
田中さん主人公って柄じゃないよ?
なんで?なーんで??
続編もすでに既刊しています
タイトルは・・
『続タイガー田中』とのこと

ケイチャン
・・またタイガーかいッ!?
作品紹介(出版社より)
全世界注目のスリラー巨編、ここに登場!
日本初、007の本格的後継小説! イアン・フレミング著「007は二度死ぬ」の後日譚にして、原典の謎や矛盾を解決する一篇。日本を舞台にした近代史ミステリとしての側面も併せ持つ。福岡で失踪したジェームズ・ボンドを、公安トップのタイガー田中と、その娘斗蘭が追う。ボンドの生涯における不可解な半年間の全容をサスペンスフルに描く、必読にして全世界注目のスリラー巨編、ここに登場!
作品データ
タイトル:『タイガー田中』
著者:松岡圭祐
出版社:KADOKAWA
発売日:2024/11/25
作家紹介
松岡 圭祐(まつおか・けいすけ)
1968年12月3日、愛知県生まれ。
1997年『催眠』で小説家としてデビュー、ミリオンセラーに。
「催眠」「千里眼」「万能鑑定士Q」の三大シリーズをコンスタントに発表し続け、いずれも大ヒットを記録。大藪春彦賞候補作『千里眼』シリーズは累計628万部を超える人気作となった。
2014年「万能鑑定士Q」シリーズでBOOK☆WALKER文芸賞を受賞。
2019年、『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』が全米で翻訳出版される。近著に『探偵の探偵』『水鏡推理』『ジェームズ・ボンドは来ない』『黄砂の籠城』『ヒトラーの試写室』「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなどがある。
松岡 圭祐の作品紹介
■高校事変シリーズ
■ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論シリーズ
■グアムの探偵シリーズ
■探偵の鑑定シリーズ
■水鏡推理シリーズ
■探偵の探偵シリーズ
■特等添乗員αシリーズ
■万能鑑定士Qシリーズ
■新・千里眼シリーズ
■蒼い瞳とニュアージュリーズ
■マジシャンシリーズ
■千里眼シリーズ
■催眠シリーズ
『水の通う回路 完全版 上(2009/9/20)
『被疑者04の神託 煙 完全版(2009/8/22)
『ミッキーマウスの憂鬱(2008/8/28)
『天使の守護のアリエッタ(2006/8/1)
『霊柩車No.4(2006/10/25)
『人造人間キカイダー The Novel(2013/7/25)
『ジェームズ・ボンドは来ない』(2015/11/25)
『黄砂の籠城 上』(2017/4/14)
『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』(2017/6/15)
『八月十五日に吹く風』(2017/8/9)
『生きている理由』(2017/10/13)
『ヒトラーの試写室』(2017/12/21)
『黄砂の進撃』(2018/3/15)
『義和団の乱 黄砂の籠城・進撃 総集編 』(2018/3/17)
『瑕疵借り』(2018/5/15)
『出身成分』(2022/1/21)
『ミッキーマウスの憂鬱ふたたび』(2021/9/29)
『アルセーヌ・ルパン対明智小五郎 黄金仮面の真実』(2021/11/20)
『JK』(2022/5/24)
『JK II』(2022/09/21)
『優莉凛香 高校事変 劃篇 』(2022/10/24)
『探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵』( 2022/11/22)
『優莉結衣 高校事変 劃篇 』(2023/1/24)
『伊桜里 高校事変 劃篇 』(2023/9/22)
『高校事変17』(2023/11/24)
『JKⅢ』2023/12/22
『高校事変18』(2023/11/24)
『高校事変19』(2024/4/25)
『高校事変20』(2024/7/25)
『高校事変21』(2024/8/23)
『高校事変22』2024/9/24
『JK Ⅳ』2024/10/25
『タイガー田中』2024/11/25