【感想】『私たちはどこで間違えてしまったんだろう』三輪和音|誰もが囚人を求めている

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私たちはどこで間違えてしまったんだろう|三輪和音

ケイチャン

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【2023年73冊目】
今回ご紹介する一冊は、
三輪和音 著
『私たちはどこで間違えてしまったんだろう』 です。

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【感想】「誰もが囚人を求めている」

スリラーミステリー

一見平穏そうに見える田舎町
一杯のお汁粉が全てを砕く
・・誰が毒を入れた?
一度砕けたものは
もう戻らない

田舎町のお祭りは惨劇となる
何者かが殺鼠剤パラコートを
お汁粉の鍋に入れたのだ
6名が食べ、内4名が死亡する

幼なじみの仲良し3人組

高2の仁美と
高1の修一郎
中3の涼音が
仲良しなイツメンです

主人公は高2の仁美ちゃんです
医師の家に生まれながらも
成績も容姿もいたって平凡
でも修一郎のことが
ちょっと気になるの・・

そんな中起こった
無差別毒殺事件
仁美は母を
修一郎は妹を
涼音も2人の弟と妹を失う

だが悲しみに暮れてはいられない

お汁粉の調理をしていた
仁美と涼音、そして母親たちは
事件の最有力容疑者です
警察の進まない捜査で
田舎町は互いに疑心暗鬼の
沼にハマってゆくのでした

「誰もが囚人を求めている」

本作のテーマとなるのは
アメリカのスタンフォード大学で行われた
いわゆる『監獄実験』です

看守役、囚人役に分けると
強い権力を与えられた看守役が
しだいに高圧的になり
囚人役をいたぶることを
ためらわなくなる

さて
一度はある者を生贄を捧げて
平穏を取り戻した田舎町ですが

10年後に
偽りの平穏は破れて
この事件の本質が
いよいよ問われることとなる

この町に潜む怪物は
いったい誰なんだ?

本作の主人公である仁美は
『何もしない主人公』です
常に受動的で、周りの雰囲気と
自分の感情に従う、一般的人間

彼女は一般大衆のアバターです

そして田舎町の住人たち
ワイドショーの情報を鵜吞みにし
リーダーの意見に付和雷同し
自分の都合の良いことしか信じない

彼らはステレオタイプな一般大衆です

田舎町の住人が大切にしていた
平穏な暮らしは
誰かを犠牲にする
歪んだものでした

そう怪物とは
この町そのものだったんです!

同調圧力の怖さを描いたこの物語
あなたは周りの雰囲気に流されず
自分の意思を貫くことが
できますか?

作品紹介(出版社より)

平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。しかし、毎年恒例の秋祭りの日をきっかけにすべてが変わってしまう。何者かが祭りで振る舞われたおしるこに毒を入れ、多数の死者が出た。仁美の幼馴染みの修一郎と涼音も被害者遺族となる。事件の真相を知るべく、探り始めるが……。

作品データ

タイトル:『私たちはどこで間違えてしまったんだろう』
著者:三輪和音
出版社:双葉社
発売日:2023/2/22

作家紹介

三輪和音(みわ・かずね)

東京都生まれ。青山学院大学卒。
大良美波子名義で数多くの脚本を手がける。
2010年「強欲な羊」で「第7回ミステリーズ!新人賞」を受賞し、デビュー。
他の作品に『捕食』など。

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三輪和音の作品紹介

『強欲な羊』2012/11/21
『8番目のマリア』2014/05/24
『ゴーストフォビア』 2016/11/30
『捕食』2017/08/31
『暗黒の羊』2020/05/09
『ウェンディのあやまち』2021/02/09
私たちはどこで間違えてしまったんだろう』2023/2/22

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