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ケイチャン
【2025年10冊目】
今回ご紹介する一冊は、
中山七里著
『連続殺人鬼カエル男 完結編』です。
もくじ
【感想】「殺害方法がエグ過ぎる!!!」
逃走中の連続殺人犯が狙ったのは
人権派弁護士
しかも・・トンデモナイ殺害方法で!
猟奇殺人+社会問題をテーマとした物語です
刑法第39条
1.心神喪失者の行為は、罰しない
2.心身衰弱者の行為は、その刑を減軽する
逃亡中の有働さゆり=連続殺人鬼カエル男は
殺人を繰り返しながら逃亡中です
そして選んだ新たなる獲物が・・
人権派弁護士でした
どんな残酷な犯罪を犯しても
刑法第39条に該当すると
無罪、または減刑されてしまう
でもそれって被害者や遺族にとっては
たまらないこと
さらに問題なのは再犯率が高いこと
医療刑務所を退所してすぐに
犯行に及んだ例もあります
刑法第39条って、どうなのさ??
そこで憎まれるのが
刑法第39条によって無罪&減刑を勝ち取った
人権派弁護士たちです
犯人同様に、いやそれ以上に
被害者や遺族の恨みを買っているんだ
・・かれらがえものだよ(ケロケロ)
ハチャメチャな方法で彼らを殺害する
逃亡中の有働さゆり=連続殺人鬼カエル男
そして巻き上がる、刑法第39条の廃止論
でも、さゆりさんの目的って
本当は、何なんだろうか?
有働さゆり=連続殺人鬼カエル男を追う
古手川刑事と上司の渡瀬が再登場します
血気盛んな小手川と老練な渡瀬のコンビが
良い味わいの刑事ドラマを演出します
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ケイチャン
こんな殺され方は、絶対に嫌だあ!!!
次々と人権派弁護士を
無惨な屍にカエル、有働さゆり
しかして最後に明かされる
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真の目的が中山作品らしい
どんでん返しとなっています
また物語のテーマに社会問題を
盛り込むのが中山七里の流儀
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今回選ばれた刑法第39条は
ホントに難しいテーマでした
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エンタメ作品だからこそ
考えさせられるものが、ある
ああ面白かった・・だけでは終わらない
問題提起のミステリーでした
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ケイチャン
あなたは刑法第39条について
どう思いますか?
作品紹介(出版社より)
40万部突破の大人気シリーズ!
「心神喪失者の行為は罰しない」
刑法第39条vs連続殺人鬼
救うべきは誰か。
凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」。事件のキーマンである有働さゆりは医療刑務所から脱走し、行方知れずのままだった――。
その頃、精神疾患を抱える殺人犯を無罪にした人権派弁護士が何者かに殺害される事件が発生。遺体のそばには、あの稚拙な犯行声明文が残されていた。捜査一課の渡瀬と古手川はカエル男の犯行を視野に入れて捜査を進めるも人権派弁護士の殺害は続く。これまでと異なる動きを見せるカエル男に翻弄される渡瀬は、ある人物からひとつの提案を受け……。
作品データ
タイトル:『連続殺人鬼カエル男 完結編』
著者:中山七里
出版社:宝島社
発売日:2024/11/8
作家紹介
中山 七里 (なかやま・しちり)
1961年、岐阜県生れ。
『さよならドビュッシー』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2010年にデビュー。
音楽を題材とした「岬洋介」シリーズほか、「御子柴礼司」シリーズ、「刑事犬養隼人」シリーズなど、著書多数。
中山七里の作品紹介
『さよならドビュッシー』(2010年1月)
『おやすみラフマニノフ』(2010年10月)
『連続殺人鬼カエル男』(2011年2月)
『魔女は甦る』(2011年5月)
『さよならドビュッシー前奏曲– 要介護探偵の事件簿』(2011年10月)
『贖罪の奏鳴曲– 御子柴礼司』(2011年12月)
『静おばあちゃんにおまかせ』(2012年7月)
『ヒートアップ』(2012年9月)
『スタート!』(2012年11月)
『いつまでもショパン』(2013年1月)
『切り裂きジャックの告白– 刑事犬養隼人』(2013年4月)
『七色の毒– 刑事犬養隼人』(2013年7月)
『追憶の夜想曲– 御子柴礼司』(2013年11月)
『アポロンの嘲笑』(2014年9月)
『テミスの剣』(2014年10月)
『月光のスティグマ』(2014年12月)
『嗤う淑女』(2015年2月)
『ヒポクラテスの誓い』(2015年5月)
『総理にされた男』(2015年8月)
『闘う君の唄を』(2015年10月)
『ハーメルンの誘拐魔– 刑事犬養隼人』(2016年1月)
『恩讐の鎮魂曲– 御子柴礼司』(2016年3月)
『どこかでベートーヴェン』(2016年5月)
『作家刑事毒島』(2016年8月)
『ヒポクラテスの憂鬱』(2016年9月)
『セイレーンの懺悔』(2016年11月)
『翼がなくても』(2017年1月)
『秋山善吉工務店』(2017年3月)
『ドクター・デスの遺産– 刑事犬養隼人』(2017年5月)
『ネメシスの使者』(2017年7月)
『ワルツを踊ろう』(2017年9月)
『逃亡刑事』(2017年12月)
『護られなかった者たちへ– 宮城県警シリーズ』(2018年1月)
『悪徳の輪舞曲– 御子柴礼司』(2018年3月)
『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(2018年5月)
『能面検事』(2018年7月)
『TAS特別師弟捜査員』(2018年9月)
『静おばあちゃんと要介護探偵』(2018年11月)
『ふたたび嗤う淑女』(2019年1月)
『もういちどベートーヴェン』(2019年3月)
『笑え、シャイロック』(2019年5月)
『死にゆく者の祈り』(2019年9月)
『人面瘡探偵』(2019年11月)
『騒がしい楽園』(2020年1月)
『帝都地下迷宮』(2020年2月)
『夜がどれほど暗くても』(2020年3月)
『合唱 岬洋介の帰還』(2020年4月)
『カインの傲慢– 刑事犬養隼人』(2020年5月)
『ヒポクラテスの試練』(2020年6月)
『毒島刑事最後の事件』(2020年7月)
『テロリストの家』(2020年8月)
『隣はシリアルキラー』(2020年9月)
『銀齢探偵社静おばあちゃんと要介護探偵2』(2020年10月)
『復讐の協奏曲– 御子柴礼司』(2020年11月)
『境界線– 宮城県警シリーズ』(2020年12月)
『ラスプーチンの庭』(2021年1月)
『ヒポクラテスの悔恨』(2021年5月)
『能面検事の奮迅』(2021年7月)
『嗤う淑女 二人』(2021年9月)
『おわかれはモーツァルト』(2021年12月)
『鑑定人 氏家京太郎』(2022年1月)
『人面島』(2022年3月)
『作家刑事 毒島の嘲笑』(2022年7月)
『越境刑事』(2022年9月)
『特殊清掃人』( 2022年11月)
『祝祭のハングマン』(2023年1月)
『殺戮の狂詩曲』 (2023年3月)
『能面検事の死闘』(2023年5月)
『いまこそガーシュウィン』(2023年9月)
『こちら空港警察』(2023年11月)
『絡新婦の糸 警視庁サイバー犯罪対策課』(2023年11月)
『彷徨う者たち– 宮城県警シリーズ』(2024年1月)
『有罪、とAIは告げた』(2024年2月)
『ヒポクラテスの悲嘆』(2024年3月)
『鬼の哭く里』(2024年5月)
『ドクター・デスの再臨』(2024年5月)
『ヒポクラテスの悲嘆』2024/3/6
『鬼の哭く里』2024/5/15
『ドクターデスの再臨』2024/5/31
『連続殺人鬼カエル男 完結編』