【本の感想】『有罪、とAIは告げた』中山七里|機械は張り合うものでなく、使う物

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有罪、とAIは告げた|中山七里

ケイチャン

ケイチャン

【2024年69冊目】

今回ご紹介する一冊は、

中山七里

有罪、とAIは告げたです。

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【感想】「機械は張り合うものでなく、使う物」

法廷小説

多忙極まる裁判官に
希望の黒船がやってきた!
中国製のAI裁判官を巡る
エンタメ法廷物語です

その判決文は、AIが作成しました。

急発展する、AI(人工知能)
自動運転が一般的になれば
AIドライバーが誕生するだろうし
データを扱う仕事は得意だろうから
AI会計士、AI司法書士などが
たちまち活躍しそうです

ケイチャン

ケイチャン

すごい時代がすぐそこまで
来ているって感じですよね

仕事の大半は資料集め
読み込むのに時間がかかるし
判決文の作成は、もう大変!
・・と、とにかく忙しい裁判官

そこにやってきたのが
AI裁判官(中国製)です

ピピピと資料を入力すれば
パパパと内容を精査し
ビビビと出てくる判決文


ケイチャン

ケイチャン

・・こりゃもう、たまらんわ!

あっとゆーまに普及する
AI裁判官の利用ですが
・・んんん、ちょっとまってよ
人の運命をAI(機械)に任せて
いいのだろうか?

拭えない違和感を持つのが
主人公である判事補の
高遠寺円(こうえんじ まどか)さん
この違和感は、どこから来るのだろうか?

「機械は張り合うものでなく、使う物」

日中友好&交流のために
導入された、AI裁判官ですが
なにか、かの国の策略があるようです
それは何か?

いっぽうでAI裁判官を使う
日本の裁判官ですが
自分好みの判決文が出てくるところが
甘い罠となっているようです

プーくん

プーくん

結論ありきの、判決でいいのか?

物語は18歳の浪人生の
父親殺しを巡り
頭が固くなりつつある
老頑な裁判官の姿を描きつつ

人を裁くとはなにか
デジタルに量刑するだけでよいのか
アナログな感情はどう反映すべきか
そもそも裁判に心情って必要なのか
と、問いかけてゆく

またラストには中山作品らしい
大胆などんでん返しが
ちゃんと用意されているので

エンタメ作品として楽しめます

ケイチャン

ケイチャン

人間よりぜったい頭の良いAI
彼らと手を取り合って
よりよい世界を作ってゆくのは
はたして可能なのでしょうか?

ケイチャン

ケイチャン

そんな未来はきっと
もう始まっているんでしょうね

作品紹介(出版社より)

緊急出版! 人工知能は罪を裁けるのか
東京地方裁判所の新人裁判官・高遠寺円は、日々の業務に忙殺されていた。公判、証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例等の抽出、判決文作成と徹夜が続く。
東京高裁総括判事の寺脇に呼び出された円は、ある任務を命じられる。中国から提供された「AI裁判官」を検証するというものだ。〈法神2〉と名付けられたその筐体に過去の裁判記録を入力する。果たして、〈法神〉が一瞬で作成した判決文は、裁判官が苦労して書き上げたものと遜色なく、判決もまた、全く同じものだった。業務の目覚ましい効率化は、全国の裁判官の福音となった。しかし円は〈法神〉の導入に懐疑的だった。周囲が絶賛すればするほどAI裁判官に対する警戒心が増す。
 そんなある日、円は18歳少年が父親を刺殺した事件を担当することになる。年齢、犯行様態から判断の難しい裁判が予想された。裁判長の檜葉は、公判前に〈法神〉にシミュレートさせるという。データを入力し、出力された判決は――「死刑」。ついに、その審理が始まる。
 罪は、数値化できるのか。裁判官の英知と経験はデータ化できるのか。連載、即緊急出版! 目前に迫るあり得る未来に、人間としての倫理と本質を問う法廷ミステリー。

作品データ

タイトル:『有罪、とAIは告げた』
著者:中山七里
出版社:小学館
発売日:2024/2/14

作家紹介

中山 七里 (なかやま・しちり)

1961年、岐阜県生れ。
『さよならドビュッシー』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2010年にデビュー。
音楽を題材とした「岬洋介」シリーズほか、「御子柴礼司」シリーズ、「刑事犬養隼人」シリーズなど、著書多数。

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中山七里の作品

『さよならドビュッシー』(2010年1月)
『おやすみラフマニノフ』(2010年10月)
『連続殺人鬼カエル男』(2011年2月)
『魔女は甦る』(2011年5月)
『さよならドビュッシー前奏曲– 要介護探偵の事件簿』(2011年10月)
『贖罪の奏鳴曲– 御子柴礼司』(2011年12月)
『静おばあちゃんにおまかせ』(2012年7月)
『ヒートアップ』(2012年9月)
『スタート!』(2012年11月)
『いつまでもショパン』(2013年1月)
『切り裂きジャックの告白– 刑事犬養隼人』(2013年4月)
『七色の毒– 刑事犬養隼人』(2013年7月)
『追憶の夜想曲– 御子柴礼司』(2013年11月)
『アポロンの嘲笑』(2014年9月)
『テミスの剣』(2014年10月)
『月光のスティグマ』(2014年12月)
『嗤う淑女』(2015年2月)
『ヒポクラテスの誓い』(2015年5月)
『総理にされた男』(2015年8月)
『闘う君の唄を』(2015年10月)
『ハーメルンの誘拐魔– 刑事犬養隼人』(2016年1月)
『恩讐の鎮魂曲– 御子柴礼司』(2016年3月)
『どこかでベートーヴェン』(2016年5月)
『作家刑事毒島』(2016年8月)
『ヒポクラテスの憂鬱』(2016年9月)
『セイレーンの懺悔』(2016年11月)
『翼がなくても』(2017年1月)
『秋山善吉工務店』(2017年3月)
『ドクター・デスの遺産– 刑事犬養隼人』(2017年5月)
『ネメシスの使者』(2017年7月)
『ワルツを踊ろう』(2017年9月)
『逃亡刑事』(2017年12月)
『護られなかった者たちへ– 宮城県警シリーズ』(2018年1月)
『悪徳の輪舞曲– 御子柴礼司』(2018年3月)
『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(2018年5月)
『能面検事』(2018年7月)
『TAS特別師弟捜査員』(2018年9月)
『静おばあちゃんと要介護探偵』(2018年11月)
『ふたたび嗤う淑女』(2019年1月)
『もういちどベートーヴェン』(2019年3月)
『笑え、シャイロック』(2019年5月)
『死にゆく者の祈り』(2019年9月)
『人面瘡探偵』(2019年11月)
『騒がしい楽園』(2020年1月)
『帝都地下迷宮』(2020年2月)
『夜がどれほど暗くても』(2020年3月)
『合唱 岬洋介の帰還』(2020年4月)
『カインの傲慢– 刑事犬養隼人』(2020年5月)
『ヒポクラテスの試練』(2020年6月)
『毒島刑事最後の事件』(2020年7月)
『テロリストの家』(2020年8月)
『隣はシリアルキラー』(2020年9月)
『銀齢探偵社静おばあちゃんと要介護探偵2』(2020年10月)
『復讐の協奏曲– 御子柴礼司』(2020年11月)
『境界線– 宮城県警シリーズ』(2020年12月)
『ラスプーチンの庭』(2021年1月)
『ヒポクラテスの悔恨』(2021年5月)
『能面検事の奮迅』(2021年7月)
『嗤う淑女 二人』(2021年9月)
『おわかれはモーツァルト』(2021年12月)
鑑定人 氏家京太郎』(2022年1月)
『人面島』(2022年3月)
作家刑事 毒島の嘲笑』(2022年7月)
越境刑事』(2022年9月)
特殊清掃人』( 2022年11月)
祝祭のハングマン』(2023年1月)
殺戮の狂詩曲』 (2023年3月)
能面検事の死闘』(2023年5月)
『いまこそガーシュウィン』(2023年9月)
『こちら空港警察』(2023年11月)
『絡新婦の糸 警視庁サイバー犯罪対策課』(2023年11月)
『彷徨う者たち– 宮城県警シリーズ』(2024年1月)
有罪、とAIは告げた』(2024年2月)
『ヒポクラテスの悲嘆』(2024年3月)
『鬼の哭く里』(2024年5月)
『ドクター・デスの再臨』(2024年5月)

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