【感想】『嗤う淑女二人』中山七里|残酷な悪女から、目が離せない!

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嗤う淑女 二人|中山七里

ケイチャン

ケイチャン

今回ご紹介する一冊は、

中山七里 著

『嗤う淑女二人』です。

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【感想】「残酷な悪女から、目が離せない!」

ダークヒロイン・ミステリー

人気の嗤う淑女シリーズの第3作目
今回も中山七里が描く悪女の魅力に
あなたが囚われること請け合いです

最悪の2人がタッグを組んでしまった!
冷徹な参謀役、美智留
最凶のシリアルキラー、有働さゆり

倫理の鎖からとき放たれた2人が起こす
連続事件が幕を開けます

「残酷な悪女から、目が離せない!」

毒殺で17人
爆殺で26人
物語はイキナリ、大量殺人事件からのスタート
登場人物が次々と死ぬ展開に
ただ圧倒されます

物語はこの事件を追う刑事の視点を縦軸に
事件に巻き込まれた関係者の視点を横軸に
複雑怪奇な様相を呈して、進みます

被害者の関係は?
動機は?
いったい、なぜ、なんのために、どうして?

しかし、両雄並び立たず
最後の計画を前に
2人の張りつめた弦のような関係は
ぷつりと切れ、破綻する!
ラスト数ページの
息切れするかのような対決シーンに
興奮はクライマックスを迎える

人気の御子柴礼司シリーズから
死体配送人こと御子柴弁護士がゲスト出演し
一抹のスパイスとなっています

残酷な描写が続くのに
どうして2人の悪女を憎むことが出来ないのか
それは暗闇の中でこそ
灯りは輝いて見えると言うことなのかもしれません
血を浴びる度に魅力を増す悪女から
もう、あなたも逃れられない

作品紹介(出版社より)

最恐悪女が最凶タッグ!これはテロか、怨恨か<? br> 真相は悪女のみぞ知る――。
戦慄のダークヒロイン・ミステリー、衝撃の最新刊!

高級ホテル宴会場で17名が毒殺される事件が発生。
犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一は〈1〉と記された紙片を握りしめていた。
防犯カメラの映像解析で、衝撃の事実が判明する。
世間を震撼させた連続猟奇殺人に関与、
医療刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。
さらに、大型バス爆破、中学校舎放火殺人……と、新たな事件が続発!
犯行現場には必ず、謎の番号札と、有働さゆりの痕跡が残されている。
さゆりは「ある女」に指示された手段で凶行に及んでいたが、
捜査本部はそのことを知る由もなく、死者は増え続ける一方で、
犠牲者は49人を数えるのだった……。
デビュー11年目、どんでん返しの筆がますます冴える人気作家が放つダークヒロイン・ミステリー第3弾、ついに刊行!

作品データ

タイトル:『嗤う淑女2人』
著者:中山七里
出版社:実業之日本社
発売日:2021/9/6

電子書籍はこちら↓

作家紹介

中山七里(なかやま・しちり)

1961年生まれ、岐阜県出身。
2010年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、作家デビュー

中山七里の作品

『 さよならドビュッシー 』(2010年1月)
『 おやすみラフマニノフ 』(2010年10月)
『 連続殺人鬼カエル男 』(2011年2月)
『 魔女は甦る 』(2011年5月)
『 さよならドビュッシー前奏曲– 要介護探偵の事件簿 』(短編集)(2011年10月)
『 贖罪の奏鳴曲– 御子柴礼司 』(2011年12月)
『 静おばあちゃんにおまかせ 』(2012年7月)
『 ヒートアップ 』(2012年9月)
『 スタート! 』(2012年11月)
『 いつまでもショパン 』(2013年1月)
『 切り裂きジャックの告白– 刑事犬養隼人 』(2013年4月)
『 七色の毒– 刑事犬養隼人 』(短編集)(2013年7月)
『 追憶の夜想曲– 御子柴礼司 』(2013年11月)
『 アポロンの嘲笑 』(2014年9月)
『 テミスの剣 』(2014年10月)
『 月光のスティグマ 』(2014年12月)
『 嗤う淑女 』(2015年2月)
『 ヒポクラテスの誓い 』(2015年5月)
『 総理にされた男 』(2015年8月)
『 闘う君の唄を 』(2015年10月)
『 ハーメルンの誘拐魔– 刑事犬養隼人 』(2016年1月)
『 恩讐の鎮魂曲– 御子柴礼司 』(2016年3月)
『 どこかでベートーヴェン 』(2016年5月)
『 作家刑事毒島 』(2016年8月)
『 ヒポクラテスの憂鬱 』(2016年9月)
『 セイレーンの懺悔 』(2016年11月)
『 翼がなくても 』(2017年1月)
『 秋山善吉工務店 』(2017年3月)
『 ドクター・デスの遺産– 刑事犬養隼人 』(2017年5月)
『 ネメシスの使者 』(2017年7月)
『 ワルツを踊ろう 』(2017年9月)
『 逃亡刑事 』(2017年12月)
『 護られなかった者たちへ– 宮城県警シリーズ 』(2018年1月)
『 悪徳の輪舞曲– 御子柴礼司 』(2018年3月)
『 連続殺人鬼カエル男ふたたび 』(2018年5月)
『 能面検事 』(2018年7月)
『 TAS特別師弟捜査員 』(2018年11月 )
『 ふたたび嗤う淑女 』(2019年1月)
『 もういちどベートーヴェン 』(2019年3月)
『 笑え、シャイロック 』(2019年5月)
『 死にゆく者の祈り 』(2019年9月)
『 人面瘡探偵 』(2019年11月)
『 騒がしい楽園 』(2020年1月)
『 帝都地下迷宮 』(2020年2月)
『 夜がどれほど暗くても 』(2020年3月)
『 合唱 岬洋介の帰還 』(2020年4月)
『 カインの傲慢–刑事犬養隼人 』(2020年5月)
『 ヒポクラテスの試練 』(2020年6月)
『 毒島刑事最後の事件 』(2020年7月)
『 テロリストの家 』(2020年8月)
『 隣はシリアルキラー 』(2020年9月)
『 銀齢探偵社 – 静おばあちゃんと要介護探偵2 』(2020年10月)
『 復讐の協奏曲– 御子柴礼司 』(2020年11月)
『 境界線– 宮城県警シリーズ 』(2020年12月)
『 ラスプーチンの庭 』(2021年1月)
『 ヒポクラテスの悔恨 』(2021年5月)
『 能面検事の奮迅 』(2021年7月)
『 嗤う淑女 二人 』(2021年9月)
『 おわかれはモーツァルト 』(2021年12月)

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