ケイチャン
【2024年70冊目】
今回ご紹介する一冊は、
多崎礼 著
『レーエンデ国物語 夜明け前』です。
もくじ
【感想】「地獄の底で、愛を唄う」
レーエンデに革命をもたらせ!
愛し合う2人の異母兄妹がとる
正義をなす方法とは、なにか?
悲運の異世界ファンタジーです
第1巻から300年が経ちました
法皇庁に制圧されたレーエンデは
いまだ圧政のもとにあり
原住民族は差別され苦しんでいる
そんな中で法皇の子ども2人が
今回の主人公です
あれ?革命のお話なのに
体制の側がヒーロー&ヒロインなの?
そうです、それは2人の父親が
とんでもない人でなしだったからです
兄とその母は、捨てられ他られて
妹は忌み嫌われて、殺されそうになる
魔王のような父が法皇帝でした
そして運命はこの異母兄妹に
さらに過酷なさだめを負わす
レーエンデを救うために
2人が選ぶ道は
真逆の方向でした
ケイチャン
いいッ!もう最高だッ!!
誰がって?
ヒロインである異母妹の
ルクレツィアがです
ケイチャン
ドンズバに僕好みのヒロインでした笑
レーエンデに革命をもたらすために
創造神の御子エールデを救うために
ルクレツィアが選んだ道とは
災厄の魔女となることでした
第1巻のユリア・シュライヴィア
第2巻のテッサ・ダール
↑ 意思が固い魅力的なヒロインですが
ルクレツィアはさらにぶっ飛んでいます!
兄をヒーローにするために
自ら進んで魔女となり
そして倒される・・
この目的のためには
・・手段を選ばない!
そして無茶苦茶をするんです・・
ケイチャン
自らを憎しみの対象とするために
これでもかという圧政を敷くルクレツィア
もう狂気の沙汰です
そして自分が狂っていく過程を
冷静に見返し、笑う様子が
もうたまらんです
プーくん
ルクレツィア、すごいよ!
ルクレツィアのがんばり(?)のおかげで
革命前夜となるレーエンデ
次巻への期待が高まる
夜明け前の物語でした
夜明け前が一番暗い
ケイチャン
そこで輝く宵の明星のような
ルクレツィアに拍手したい
ケイチャン
まだまだ楽しめそうで
僕は嬉しいな!
作品紹介(出版社より)
あなたを愛しています。
兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。累計22万部突破!
2024年本屋大賞ノミネート作「レーエンデ国物語」シリーズ最新作ーーー
四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。
生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、
街の熱気のなか劇場の少女と出会う。
――そして、真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚を無くした異母妹・ルクレツィアだった。
孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。
夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。
作品データ
タイトル:『レーエンデ国物語 夜明け前』
著者:多崎礼
出版社:講談社
発売日:2024/4/17
作家紹介
多崎礼(たさき・れい)
2006 年、 『煌夜祭』 で第 2 回 C・NOVELS 大賞を受賞しデビュー。
著書に 『〈本の姫〉 は謳う』、『血と霧』シリーズなど。
2023年『レーエンデ国物語』第一~二巻を発売。
多崎礼の作品紹介
『“本の姫”は謳う』シリーズ
『夢の上』シリーズ
『血と霧 』シリーズ
『煌夜祭』 2013/5/25
『神殺しの救世主』 2015/07/01
『叡智の図書館と十の謎』 2019/02/22
『レーエンデ国物語』2023/6/14
『レーエンデ国物語 月と太陽』2023/8/9
『レーエンデ国物語 喝采か沈黙か』2023/10/18
『レーエンデ国物語 夜明け前』2024/04/17