サスペンス

『暗殺』柴田哲孝 あらすじと感想|権力というブラックホール

ケイチャン(サカキ ケイ)
現在の画像: 柴田哲孝『暗殺』あらすじと感想

【2024年152冊目】

今回ご紹介する一冊は、

柴田哲孝 著

『暗殺』です。

あらすじと感想

陰謀サスペンス

奈良で起こった元総理暗殺事件
こんな事件がたった1人で出来るはずない!
背筋凍る暗殺計画の物語です

安部元総理の事件にはびっくりしましたね

伊藤博文を暗殺した安重根(あんじゅうこん)
ケネディ大統領を暗殺したオズワルド

昔は暗殺なんて怖いことがあったんだな~今は平和でイイよね♪
・・なんて思っていたら、この令和時代にも起こってしまいました
ホントに驚きです…歴史は繰り返すのですね

元号『令和』に憤る大物右翼家

さて物語は改元の年にさかのぼる
新しい元号が、『令和』だと!和人(日本人)は命令に従え、か?こんな屈辱は許せない!!

令和の命名の裏に、ある宗教団体とある国家の影があった
傀儡となった総理大臣には天誅を与えねば・・

ひそかに決定した暗殺指令は、右翼、自衛隊、そして警察を横断して計画が進められてゆく
そして暗殺者役に1人の男が選ばれた

前半は暗殺者役と、ホントの暗殺者が、数年かけて事件の準備をしてゆく姿が描かれてゆく
それは巨大な陰謀の輪が形作られてゆく過程で、周到な計画に身震いを覚えます

そして運命の7月8日
2発の銃弾が元総理大臣に打ち込まれたんだ

「権力というブラックホール」

物語の後半は元総理大臣暗殺事件に疑問を抱いた週刊誌記者が、真実に迫る様子を描きます
しかしそれは虎の尾を踏む行為

闇から闇に、葬り去られる

うわあ、怖い!
こんなことが実際にあり得そうで、なお、怖いです!!

どこまでが実際の事件で、あったことなのか?
現実とフィクションの境界線が、溶けてゆくようです

国家の中心にぽっかりとブラックホールがあるみたい
逆らう者を闇の中に呑み込んで、さらに巨大に成長する・・
・・そんな想像をしました

令和の大事件をモチーフに、現実かと見まがうディストピアを描く本作

この恐ろしい物語が、フィクションであることを願うばかりです

作品紹介(出版社より)

元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。
日本を震撼させた2発の銃弾。
本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?
実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス

作品データ

タイトル:『暗殺』
著者:柴田哲孝
出版社:幻冬舎
発売日:2024/6/19

作家紹介

柴田哲孝(しばた・てつたか)

作家・評論家。1957年 東京都武蔵野市で生まれる。日本大学芸術学部写真学科中退。
フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。
2005年5月に発表した『下山事件・最後の証言』で翌年第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」を受賞。さらにこの年に出版した『TENGU』で翌年の第9回「大藪春彦賞」を受賞し、一気にベストセラー作家となった。

柴田哲孝 の作品

『下山事件: 最後の証言』2005/7/1
『オーパ!の遺産』2006/4/20
『TENGU』2006/7/1
『日本怪魚伝』2007/3/1
『KAPPA』2007/4/1
『ダンサー』 2007/7/1
『サーフィングラフィティー』2007/8/1
『悪魔は天使の胸の中に』2008/4/1
『渇いた夏』2008/12/11
『白い猫』2009/4/1
『銀座ブルース』2009/7/8
『狸汁 銀次と町子の人情艶話』2009/11/19
『GEQ』2010/2/26
『早春の化石2010/4/11
『THE WAR<異聞 太平洋戦記>』2010/12/18
『サイコパス』2011/2/16
『冬蛾』2011/5/27
『中国毒』2011/11/18
『秋霧の街』2012/5/15
『チャイナ・インベイジョン: 中国日本侵蝕』2012/11/1
『国境の雪』2013/2/1
『黄昏の光と影』2014/1/18
『デッドエンド』2014/5/21
『WOLF』2015/2/27
『下山事件 暗殺者たちの夏』2015/6/24
『クズリ』2015/11/26
『砂丘の蛙』2016/3/17
『Mの暗号』2016/10/12
『クラッシュマン』2016/11/16
『Dの遺言』2017/11/14
『赤猫』2018/2/15
『ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃』2018/7/11
『リベンジ』2018/10/17
『野守虫(のもりむし) 』2020/1/21
『ミッドナイト』2020/12/16
『幕末紀』2021/5/14
『ジミー・ハワードのジッポー』2021/11/30
『蒼い水の女』2022/6/21
『ブレイクスルー』2022/11/17
暗殺』2024/6/19
『抹殺』2024/9/26

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ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。ミステリー・サスペンス・イヤミス・恋愛小説を中心に、本の感想とおすすめをご紹介しています。「読む本に迷ったとき」の参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」一緒に読書を楽しみましょう!!
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