『月夜行路 Returns』秋吉理香子 あらすじと感想|親子関係は、こじらすと大変!


【2026年72冊目】
今回ご紹介する一冊は、
秋吉理香子 著
『月夜行路 Returns』です。
文学や文豪が好きな方人
あらすじと感想
ロックされたパソコンのパスワードは、夏目漱石の『吾輩は猫である』!?
前作で親交を深めたママと涼子さんが、文学力で謎を解決する物語の続編です
小説をひもとけば、あらゆる知識が詰まっている←本文より
前作で夫の浮気疑惑と子供の家政婦役に嫌気がさし、美しいBARのママ(ニューハーフ)野宮ルナさんと大阪を旅した
涼子はひと段落した家庭で再び暮らしていました・・もう1度、ママに会いに行こう
涼子がBAR『マーキームーン』を訪れた時、ママは謎めいたパソコンを受け取っていた
それは25年もの間、仲たがいしている父親のもの
病床の父親はニューハーフの息子に、何を望んでいるのだろうか?
本作のテーマは『親子関係』です
親子だと甘えてしまってついついいらんこと言っちゃったりしていませんか?
それはとっても危ういことなんだ!
親子だからこそ気を遣わねばならない
さて前作はドラマ化され好評を得ましたが、その魅力はなんと言ってもママ&涼子の息の合ったバディものという点でしょう
本作も2人が協力して謎に立ち向かいます
謎に『文学』を絡める楽しさ
また謎解きの鍵となるのが、なじみ深い文豪たちの著作というのも嬉しいところ
読んだことある作品なら親しみがわき、読んだことないなら興味がわいてくる

本読みにはたまらん構成ですね
そして最後はママの物語が語られます
親子だからこそ許せないけど、親子なら許さなくてはいけない

家族関係に考えさせられました

僕も妻や子にはついつい『うっかり』なこと言っちゃうんですよね~、反省です

あなたは家族に、甘え過ぎていませんか?
作品紹介(出版社より)
夫と子どもたちとの関係に悩み、家を飛び出した涼子は、夜の街で出会ったBARのママ、ルナと共に大阪を旅した。東京へ戻った涼子が、再びルナを訪ねたとき店に届いた古いノートパソコン。誰が、何のために送ってきたのか。涼子はパソコンを開くパスワード探しを手伝うことに。行く先々で事件に巻き込まれながら、パスワードを試していく二人。願いを込めた仕掛けに挑めるチャンスは、5回。鍵を握るのは、1冊の本。
作品データ
タイトル:『月夜行路 Returns』
著者:秋吉理香子
出版社:講談社
発売日:2026/4/22
作家紹介
秋吉理香子(あきよし・りかこ)
兵庫県育ち、大阪在住。早稲田大学第一文学部卒業。
カリフォルニア州ロヨラ・メリーマウント大学大学院にて、映画・TV番組制作修士号取得。
2008年、短篇「雪の花」でYahoo!JAPAN文学賞を受賞。
2009年に『雪の花』でデビュー。
他の著書に『暗黒女子』『婚活中毒』『ジゼル』『サイレンス』などがある。
秋吉理香子の作品
『暗黒女子』 2013/06/19
『放課後に死者は戻る』 2014/11/19
『聖母』 2015/09/16
『自殺予定日』 2016/04/28
『絶対正義』 2016/11/10
『サイレンス 2017/01/26
『機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト』 2017/03/25
『ジゼル』 2017/09/26
『婚活中毒』 2017/12/08
『鏡じかけの夢』 2018/05/22
『ガラスの殺意』 2018/08/21
『灼熱』 2019/07/25
『眠れる美女』 2020/10/15
『終活中毒』 2022/07/28
『月夜行路』 2023/08/09
『無人島ロワイヤル』2023/10/18
『殺める女神の島』2024/3/4
『修羅の桜』2026/3/4
『月夜行路 Returns』2026/4/22


