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【オススメ本】2026年上半期に読んだ本から「ボク的10選」を発表!

ケイチャン(サカキ ケイ)
【オススメ本】2026年上半期に読んだ本から「ボク的10選」

世間ではワールドカップ1色のこの頃、僕がこの10選をしている今日はスウェーデンが終わった日でして、うわー!引き分けかよ~、トーナメント第1戦はブラジルじゃないか~、となっています・・・

本文が掲載される6月30日は奇跡の勝利であることを祈ってますが、はてさて笑

それでは2026年上半期僕的10選を発表します!
※順不同

オススメ本
2026年上半期ケイチャンが選んだ「ボク的10選」
  • 『暁星』湊かなえ
  • 『シークレット・オブ・シークレッツ』(上・下)ダン・ブラウン
  • 『探偵小石は恋しない』森バジル
  • 『DANGER』村山由佳
  • 『ブーズたち鳥たちわたしたち』江國香織
  • 『最後の一色』(上・下)和田竜
  • 『ハヤディール戀記』(上・下)町田そのこ
  • 『咲良は上手に説明したい!』滝沢志郎
  • 『チャックの数奇な人生』スティーヴン・キング
  • 『カフェーの帰り道』嶋津輝

  ※順不同

湊かなえ『暁星』

この本のあらすじ

宗教&文壇ミステリー

宗教に近い大臣を殺害した男は何を守っていたのだろうか? ノンフィクションとフィクション、2つの物語が織りなす慟哭ミステリーです。

文部大臣を刺殺したシーンからスタートし、まるで安倍元首相を殺害した山上被告を思い起こさせるような設定となっており、現実とフィクションがリンクするようです。本作は2部構成となっており、第1部の『暁闇』は文部大臣を殺害した永瀬暁(あかつき)被告の獄中手記すなわちノンフィクションという形式で語られていきます。苦しい半生が、ホントしんどい。でもノンフィクションだから真実と決まっているわけではない。意図的に語られないのだが、暗闇の彼方に昇ろうとする星の陰が見え隠れしているんだ。

ケイチャンの感想

「あなたはわたしの希望の星」

さて苦しく、しんどい前半が終わると、さらに闇深い第2部『金星』が始まります。第1部をなぞるような物語であり、ここでホントはなにがあったかを詳らかにしてゆく形式です。永瀬被告と対になる存在、正反対の道を選んだ金星さんの半生の物語にグイグイと引き込まれます。本作を際立たせるのが敵役の愛光教会で、ジョージ・オーウェル作の『1984年』に登場するビッグ・ブラザーを彷彿とさせる恐ろしさでした。そんな暗闇のような世界で、互いを『明けの明星』とする2人の孤独な魂に心が震えました。サスペンスで始まり、ミステリー展開からのラブロマンスで終わる本作。最後は切ないエンディングで読後は余韻に浸れました。

あなたの『明けの明星』は誰ですか?

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『暁星』湊かなえ あらすじと感想|あなたはわたしの希望の星
『暁星』湊かなえ あらすじと感想|あなたはわたしの希望の星

ダン・ブラウン『シークレット・オブ・シークレッツ』

この本のあらすじ

『ダ・ヴィンチ・コード』のラングドン教授シリーズ第6作め

ハーヴァード大学の象徴学教授ロバート・ラングドンは、恋人である純粋知性学者のキャサリン・ソロモンの講演でプラハを訪れていたが、そこで事件に巻き込まれるのだ!中世の佇まいを残す古都を駆け抜けるスリリングな物語です。

ちょっとランニングしてくるよ・・と恋人をベッドに残して古都プラハを走るロバート・ラングドン教授。さぞかし気分が良いことでしょうね。だが不吉の象徴と行き交ってしまう。市内を流れる大河ヴルタヴァ川に架かるカレル橋ですれ違ったのは、死の天使か?不吉な冠を戴き、恐ろしい武器を持ち、死の香りを漂わせる女の姿にラングドンはパニックに陥る。・・昨日の夢、そのものじゃないか!そして混乱の一日が始まるのだ。

ケイチャンの感想

「ラングドン教授と観光地を巡りましょう」

知的好奇心をそそるテーマが魅力なラングドンシリーズ。本作は『人の意識』について述べられます。・・とても興味深い!本作の舞台となるプラハの街が素敵過ぎます。中世の妖気が漂うような街の描写に、ワクワクしてしまう。僕も行ってみたいよ!さて上巻では行方不明となった恋人のソロモン博士を探し、ラングドンがプラハの街を駆け抜けます。同時進行でニューヨークでもソロモン博士の著作を巡り事件が勃発する。いったいこの本には何が書かれているのか?いやがおうでも興味が募る!ありったけの謎をぶちまけ、好奇心に火をつけたまま下巻に続くところで終わってしまう…

早く続きを読まなくては!

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『シークレット・オブ・シークレッツ 上』ダン・ブラウン あらすじと感想|ラングドン教授と観光地を巡りましょう
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『シークレット・オブ・シークレッツ 下』ダン・ブラウン あらすじと感想|誠実さが、敵を味方にする鍵となる
『シークレット・オブ・シークレッツ 下』ダン・ブラウン あらすじと感想|誠実さが、敵を味方にする鍵となる

森バジル『探偵小石は恋しない』

この本のあらすじ

本格ミステリ(2026年本屋大賞ノミネート)

推理案件を待ち望んでいるんだけど、持ち込まれる仕事は不倫調査ばかり。そんな小石探偵事務所の日々を描く、ミステリ要素を全て詰め込んだ物語です。

プロローグは高校時代の教室からスタート。女子生徒たちが和やかにおしゃべりしている内容は、親の不和や離婚のこと。彼女たちの心情は、いかに?時は移って本編が始まります。賑やかに雑談しているのは、小石探偵事務所の面々たち。お仕事=不倫調査は飽きたなど、わちゃわちゃと楽し気ですが・・みんなのホントの気持ちは?その時、新たな依頼者が現れます。女子高生が持ち込む浮気調査は、最後の藁なのか?破局へのカウントダウンが始まるのでした・

ケイチャンの感想

「もう1度、最初から読まなきゃ!」

本書を読み終わった、みなさんは皆、思うことでしょう。もういっぺん初めから読んで答え合わせしなきゃ!と。各所に散らばれた謎には、それぞれヒントが配られている。その全てのミステリ要素を、ラストできっちりと回収するのだ。主人公の小石ちゃんを筆頭に、個性的で愉快なキャラクターがわんさか登場します。助手の蓮杖(れんじょう)くんの少女マンガの話も面白く、小ネタ満載の会話パートも楽しい。さて物語は、小石&蓮杖が、持ち込まれる3つの依頼を解決しながら進みます…が、裏で別の思惑が進んでいる。それは、愛するが故の過ちでした。冒頭で小石が『恋愛なんておかしい』と力説するが、その言葉がブーメランのようにラストシーンに飛んで返って彼女の胸に突き刺さります。

でもその時、小石は笑顔だったと僕は思うんですよね。恋情をテーマにして、作り込まれた構成が素晴らしい。ミステリのお約束を忠実に守った大力作でした。

もういっぺん、読み返したいな。

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『探偵小石は恋しない』森バジル あらすじと感想|もう1度、最初から読まなきゃ!
『探偵小石は恋しない』森バジル あらすじと感想|もう1度、最初から読まなきゃ!

村山由佳『DANGER』

この本のあらすじ

戦争小説

ボリショイバレエ団の来日を盛り上げるため、世界的振付師の久我一臣(くが かずおみ)にインタビューする2人の記者が聞いたのは、壮絶な戦争体験だった。

インタビューするのは世界的振付師の久我一臣さん。ところが彼の語る内容はバレエの枠を超えて膨らみ、第二次世界大戦の敗戦とシベリア抑留へと進み、忘れかけていた戦争の記憶を掘り起こすものだった。てっきりバレエ小説だと思っていた僕は、読み進めるうちに戦争についての物語と気がつき、違和感を感じてしまいました。しかしすぐにそれは消し飛ぶのだ。

ケイチャンの感想

「私は、国と強者の所有物じゃない!」

物語はインタビューをすすめる2人と、戦下の満州で苦闘する若き久我と、看護師として徴発された少女たちの姿が交互に語られてゆきます。弱きものから犠牲になる世界、それが戦争です。4人の看護師の少女たちの過酷過ぎる運命には涙しかありません。敵は外国人だけではなく、辱めを受けるぐらいなら死ねと言う男たちはきっと、女性のことを軽く見ているんだ。そんな中にも希望はあり、久我にとってはバレエ、少女たちには「何があっても生きのびろ」と言ってくれる本当の味方たちです。どんな過酷な境遇でも希望を忘れない、想いの強さが生きる糧となる、忘れてはいけない歴史の物語でした。

戦争の物語を読むと平和の尊さを感じますね。

今世界各地で戦火が広がっていますが、僕たちに何ができるのでしょうか?

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『DANGER』村山由佳 あらすじと感想|私は、国と強者の所有物じゃない!
『DANGER』村山由佳 あらすじと感想|私は、国と強者の所有物じゃない!

江國香織『ブーズたち鳥たちわたしたち』

この本のあらすじ

群像小説

極上のクラムチャウダーを求めてブーズと出会う、恵理加。聞こえない音を聞く、秋介や真昼たち。3章からなる境界の狭間の物語です。

まず、みなさんが思うこと、それはブーズってなんだろう?ですよね。ブーズの正体を知って僕はびっくりしました。ブーズは、カッパです。え!河童あ??江國香織と河童が・・結びつかない(笑)。しかし驚きはこれで終わらないのだ。2章の『鳥たち』では天狗が出現し、3章の『わたしたち』は、お狐様が登場する。いったい僕らは何を読まされているのだろうか・・

ケイチャンの感想

「森羅万象は、繁殖を求めている」

アメリカのロードアイランドに移住した日本の河童たちという設定に驚く。いったいなにをどう考えたらこんな奇妙奇天烈な筋書きが思いつくのだろう?江國香織・・スゴ過ぎる。想像がついて行かないのは設定だけではありません。各章に登場する人物たちの思考と行動も、思い寄らないもの。さらに河童や天狗の意志、そして神がかったお狐様も、この混沌とした物語に入ってくる。てんやわんやかと思えばそうではない。さてたくさんの人物が登場し、それぞれに進む物語がどう結末するかと心配しますが、なんとエンディングで美しくまとまるのです。物語の構成も、天才的!まるで先の読めない展開をわくわくして読み進む愉悦、神意に触れた人々の幸いにめくるめく思いがしました。

独特な江國ワールドの真骨頂というべき一冊。読後の余韻も良く、全力でおススメしたい本です。

あなたは河童とお友達になれますか?

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『ブーズたち鳥たちわたしたち』江國香織 あらすじと感想|森羅万象は、繁殖を求めている
『ブーズたち鳥たちわたしたち』江國香織 あらすじと感想|森羅万象は、繁殖を求めている

和田竜『最後の一色』

この本のあらすじ

戦国小説

織田信長が天下統一を進める頃、丹後国(京都府北部)を巡り争う一色家と長岡(細川)家の隆盛を描く、血沸き肉躍る戦乱の物語です。

負けたから、腹を切るかな! 敗戦からの切腹シーンより物語はスタートします。お腹を召すのは主人公の父親です。後を継ぐのが一色五郎、長身・痩躯で異常に手が長い異相ながら勇猛果敢な武士なのだ。若くして(17歳)当主となった彼は、続く合戦を勝利で飾り危機を脱します。だが世は戦国時代、織田信長による天下統一は間近で、武田氏への甲州征伐、中国地方の毛利家との合戦と世情は予断を許さない。そしてなによりライバルである長岡(細川)家には同じ年の忠興(ただおき)がいるんだ。

ケイチャンの感想

「死はすぐ隣にある」

一色五郎と長岡忠興をダブル主人公として、織田信長による天下統一の過程が描かれて行きます。まず驚き・違和感を覚えるのが、登場人物たちの死生観です。なにかあったらすぐ切腹しちゃう生への執着心のなさに、びっくりだわ! 凄惨なシーンや容赦ない展開が続きますが、ちょっと滑稽でクスクス笑える登場人物たちが生き生きと動くので、救われます。当初は不俱戴天の敵という関係の五郎と忠興だが、物語が進むうちにお互い認め合い、良きライバルとして成長する姿に応援したくなってきます。けど世は戦国時代、本能寺の変が勃発し風雲急を告げるシーンで上巻は終わります。

この良きライバルの運命はどうなっていくのか?続く下巻に期待が深まる!

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『最後の一色 上』和田竜 あらすじと感想|死はすぐ隣にある
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『最後の一色 下』和田竜 あらすじと感想|勝者は悲しみに暮れる
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町田そのこ『ハヤディール戀記』

この本のあらすじ

ファンタジーロマンス

攫われた神妃エスタを捜索する騎士団長レルファンと彼を慕う従者リルが、ついにたどり着いた真実とは・・恋と神秘と陰謀の物語です。

上巻でなかなか進展しなかった行方不明のエスタの捜査だが、下巻でもあまり進みません。その代りに起こるのが王子・王女の暗殺事件です。けれど暗殺事件の捜査が進むうち交錯してくるのが2つの事件で、エスタを攫ったヤツが暗殺事件の主犯に違いない!でも陰謀を巡らす黒幕は想像以上に邪悪な強敵だった。絶対絶命のピンチを迎えるレルファンたちが迎える結末は、ハッピーエンドか、それともバッドエンドとなるのだろうか・・

ケイチャンの感想

「3人で旅立つ、朝」

下巻で存在感を増すのがエスタに次ぐもう1人のヒロインのリルちゃんです。レルファンと一緒に居たい!そんな彼女の望みは叶うのか? 恋のライバルを捜索するという二律背反に悩むリルちゃんだが、そんな思いを知らずにレルファンはエスタを見つけたら3人で過去を捨て新しい旅に出よう・・なんて言うんだ。激闘の末、重傷を負いながらもついにエスタを発見するレルファンだが、過酷な監禁生活でエスタは余命幾ばくも無かった。「これからはいつも一緒だよ」そう言い残して、エスタは死ぬのだ。しかしバッドエンドではない。愛と感謝を伝え、別離する姿は悲しくも美しいものでした。そしてラストシーンで旅立つレルファンとリルの2人だが、2人の中にはいつまでもエスタが一緒にいることだろう。恋と神秘と陰謀が渦巻く異世界ラブロマンス、切ないハッピーエンドに情緒が揺さぶられました。

やっぱりファンタジーっていいですね!あなたはこのラストシーンにどんな感情を抱きますか?

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『ハヤディール戀記 上 攫われた神妃』町田そのこ あらすじと感想|美女と美男の恋は、尊いww
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『ハヤディール戀記 下 神々の食前酒』町田そのこ あらすじと感想|3人で旅立つ、朝
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滝沢志郎『咲良は上手に説明したい!』

この本のあらすじ

お仕事小説

憧れのあの人と一緒に、働きたい!新人テクニカルライターとして奮闘する咲良(さくら)ちゃんの姿を描く、ニッチで興味深い、わかりやすいトリセツの物語です。

台風の夜、大混乱する横浜駅からスタート。各所で運休が相次ぎ、寸断された鉄道網に、駅員(アルバイト)の咲良ちゃんですら・・わけわかんないッ!・・状態です。そこに登場するのが朝倉 響(ひびき)さん。颯爽と現れホワイトボードに記すのは簡潔な現状説明文。あっという間に混乱は静まるのです。わかりやすい文章ってスゴイわ!響さんに憧れ、彼女が勤めるマニュアル制作会社FTCへ入社する。そこで咲良はちっちゃな取扱説明書に込められた情熱を知るのでした。

ケイチャンの感想

「この世にたやすい仕事はない」

タイトルに本作のコンセプトがそのまま付けられています。わかりやすい文章をどう作るのか?とても興味深いですね!さてタイトルそのままにハウツー本かな?と思っていたら違いました。マニュアル作成会社FTCで繰り広げられるお仕事の物語に、引き込まれます。響をはじめとするFTCの面々と、わいわい・わちゃわちゃと仕事する様子が、楽しそう!仕事とは共同作業ですよね。物語の中盤から登場するのが、響の元同僚でライバル会社のエース、北条 都(みやこ)さんです。バッチバチのプレゼン対決に、手に汗を握ってしまう。自分に自信が無く、キョドリ気味の咲良ちゃん。最初は手探り状態で不安気味なのですが、響や同僚の助けでじょじょに出来るようになり、自信をつけ積極的になるようすが、尊いです。

読めば自分のモチベーションも上がってしまう!働く人は必読の、お仕事小説。労働って、素晴らしいね。

あなたはどんなお仕事をしていますか?

詳しい感想はこちら
『咲良は上手に説明したい!』滝沢志郎 あらすじと感想|この世にたやすい仕事はない
『咲良は上手に説明したい!』滝沢志郎 あらすじと感想|この世にたやすい仕事はない

スティーヴン・キング『チャックの数奇な人生』

この本のあらすじ

感動系キング

老人と少年を描く「ハリガンさんの電話」、世界の終わりを描く「チャックの数奇な人生」、不思議な怪奇譚の中編2つが納められた泣ける方のキング作品集です。

①「ハリガンさんの電話」。片田舎の街に移住してきた大金持ちの老人ハリガンさんと、母を失った少年の交流が綴られます。やがて亡くなるハリガンの棺に少年はiPhoneを入れたのだが・・リビングデッドが勧善懲悪をする、不思議で怖くて、優しい物語です。②「チャックの数奇な人生」。世界が終末を迎える時に現れた謎の広告『ありがとう!チャック!!』・・彼は何者なのか?生と死・運命と諦観、そして人生の素晴らしさを踊る、感動の物語です。

ケイチャンの感想

「世界の裏側を、覗き見たいだろ?」

やはりスティーヴン・キングは面白い!両作品共にキングの哲学が息づく傑作と言えるでしょう。①「ハリガンさんの電話」では、スマートフォンが世界を変えた上に冥界と繋がってしまうというトンデモ設定ですが、スマホ自体が魔法のようなモンですからね~。アメリカのティーンエイジャーの気持ちも興味深く読めました。②「チャックの数奇な人生」では、第1章の世界はチャックの人生だったというメタ世界観となっていますが、人生(世界)の終わりを悲嘆ではなく感謝と充実で運命を受け入れており深く感動しました。2作品とも、人との交流にスポットが当てられていて、1人の人生とはたくさんの人たちで作られているとのキングからのメッセージを感じました。簡単で理解しやすい人生なんて、ない!巨匠キングの哲学を感じる、深い味わいのある物語でした。

あなたは、『感動』と『恐怖』とどちらのキングが好きですか?

詳しい感想はこちら
『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』スティーヴン・キング  あらすじと感想|世界の裏側を、覗き見たいだろ?
『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』スティーヴン・キング  あらすじと感想|世界の裏側を、覗き見たいだろ?

嶋津輝『カフェーの帰り道』

この本のあらすじ

第174回直木賞受賞作

上野の片隅にある流行らない『カフェー西行』。そこで働く女性たちを描く、大正から昭和の、女給さんの物語です。

夫の浮気相手を見に行く・・意を決してカフェーに入店する女性から物語はスタートします。修羅場が始まるか?と緊張するが、なんとその女性は浮気相手と思われる女給さんの立ち振る舞い姿に、心を奪われるのだ。なんて素敵な人!その女給のタイ子さんは、厚化粧で偶然、竹久夢二風の美女として人気となるのだが、彼女の人生はそこからどう進んで行くのだろうか・・

ケイチャンの感想

「人生を彩る、カフェーの文化」

連作の群像劇の本作、『カフェー西行』で働き、辞めて、その後の人生を送る女給さんたちの人生を追って物語は進みます。流行らないカフェー西行、マイペースで人の好い店長のもと、暇がゆえに、あれこれと考え悩む女給さんたちが紹介されますが、どなたも個性的でオモロイのだ。流されるような美女、タイ子さん。正体不明の嘘つき、美登里さん。気が強い、セイちゃん。3人を中心にして物語は進みます。もう1つのテーマは戦争で、ストーリーに暗い影を落とすのが、だんだんと激しさを増す戦争です。物品統制され、家族や恋人が徴兵され、我慢を強いられる戦時中の様子が辛い。そして戦後へ。敗戦から5年たち『純喫茶・西行』として復活したカフェーに、また3人が集うシーンで物語は終わります。若く美しい女給時代はひとときのもの。しかしそれは長々と続くその後の人生を明るく彩るかけがえのない時なのだ。

どこか滑稽で、可笑し味ある優しい文章が好きになりました。力強く生き抜く女性の姿も凛々しく、僕の人生も肯定してくれるようです。

あなたのお気に入り喫茶店はどこですか?

詳しい感想はこちら
『カフェーの帰り道』嶋津輝 あらすじと感想|人生を彩る、カフェーの文化
『カフェーの帰り道』嶋津輝 あらすじと感想|人生を彩る、カフェーの文化

いかがでしたか?
みなさんの今年上半期1番心に残った1冊を僕にも教えて下さいね!

今日のブラジル戦!もちろんタイムリーで観ました!
最後の最後で…涙…うぅぅぅ悔しい。ブラジルにあそこまで戦えたのは素晴らしかったですね!また必ず4年後やってくれると信じています!!

下半期もますますパワーアップして本読みに励みます!!

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サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。ミステリー・サスペンス・イヤミス・恋愛小説を中心に、本の感想とおすすめをご紹介しています。「読む本に迷ったとき」の参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」一緒に読書を楽しみましょう!!
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