ミステリー

【本の感想】『マスカレード・ライフ』東野圭吾|心の仮面の下は、どんな顔?

東野圭吾『マスカレード・ライフ』
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2025年95冊目】

今回ご紹介する一冊は、

東野圭吾 著

『マスカレード・ライフ』です。

【感想】「心の仮面の下は、どんな顔?」

高級ホテルが舞台のエンタメ・ミステリー

重要参考人が推理小説新人賞に応募だと!?
そして選ばれた授賞式の会場とは・・
おなじみのホテル・コルテシア東京だった
マスカレードシリーズの5作目です

ホテルではお客様が、第一です!

前作まで警察官だった新田さん
本作からコルテシア東京のホテルマン
保安課長として登場です
・・尚美さんとの仲が気になるところww

エッ?進展してないじゃん!笑

そんな中、またしても警察から無理な依頼がある
推理小説新人賞の選考&授賞式の会場としたい
とのこと

・・でも、なんで?

その理由とは
新人賞候補の作家5名のうちに
行方をくらませている
死体遺棄事件の重要参考人がいるから
と、いうことでした

そんな緊迫した状態のホテルに
なんと新田の父親が宿泊に来る

・・一体どうして?

そして様々な不安を抱えた夜が明け
授賞式の日を迎えるのだった

「心の仮面の下は、どんな顔?」

お客様が第一のホテル側と
犯人逮捕が一番の警察側
対立する価値観の違いが
軋轢と緊張感をもたらします

ホテルを訪れる人たち

様々な人たちがホテルに訪れるが
その事情は様々
人間模様を観察しながら
プロフェッショナルに捌く
尚美さんらホテルスタッフが
かっこいい!

親子関係は難しい

東野圭吾作品ではたびたび
難しい父親と息子の関係が描かれます
本作では新田さんと父親のわだかまりが
ポイントのひとつになっています

男女関係はどうなってる?

前作から登場した
梓真尋(あずさ まひろ)警部
本作では新田さんとタッグを組むが
恋愛関係は、どうなの??

恋愛感情の表現が、ほぼないのが
このマスカレードシリーズの特徴です
そして書かれていないことを想像して
ドキドキ&ワクワクさせるとゆー

この東野圭吾の手腕が、ものすごい!!

愛を示す方法
親子の葛藤、そして
罪と向き合うということ・・

東野流人情劇場に、泣かされます

仮面に隠された本当の表情を
あなたは大切な人に見せていますか?

作品紹介(出版社より)

ホテル・コルテシア東京で開催されることになった、『日本推理小説新人賞』の選考会。
当日、文学賞受賞の候補者として、ある死体遺棄事件の重要参考人が会場に現れる!?
警視庁を辞め、コルテシア東京の保安課長となった新田浩介が、お客様の安全確保を第一に新たな活躍をみせる!

作品データ

タイトル:『マスカレード・ライフ』
著者:東野圭吾
出版社:集英社
発売日:2025/7/30

作家紹介

東野 圭吾(ひがしの・けいご)

1958年大阪府生まれ。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。
2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。
他著に、『超・殺人事件』『白夜行』『手紙』『赤い指』など多数。

東野 圭吾の作品紹介

『放課後』
『秘密』
『容疑者Xの献身』
『超・殺人事件』
『白夜行』
『手紙』
『赤い指』
『魔力の胎動』 2018/3/23
『沈黙のパレード』2018/10/11
クスノキの番人』2020/3/17
『白鳥とコウモリ』2021/4/7
透明な螺旋』2021/9/3
マスカレード・ゲーム』2022/4/20
魔女と過ごした七日間』2023/3/17
あなたが誰かを殺した』2023/9/21
クスノキの女神』2024/5/23
ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』2024/1/24
架空犯』2024/11/1
マスカレード・ライフ』2025/7/30

…他多数

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ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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