ケイチャン
【2024年104冊目】
今回ご紹介する一冊は、
万城目学 著
『六月のぶりぶりぎっちょう』 です。
もくじ
【感想】「今と過去が共存する古都の誘い」
お局様がござらっしゃる女子寮と
信長の死体が転がるホテルの
2つの短編集です
奇妙、珍妙、摩訶不思議な物語
①三月の局騒ぎ
わたしの学生寮には10数年住まう
お局さまがいるのだが
彼女はひょっとして、春はあけぼの、の
あの人なのか・・
ケイチャン
独特すぎる女子寮ライフがツボにハマるw
②六月のぶりぶりぎっちょう
朝目覚めると織田信長が死んでいた・・
時と場所と設定を変えて
本能寺の変の謎を解き明かす
ハチャメチャ探偵物語
ケイチャン
いやもうめちゃくちゃでしょう
日常から地続きで
奇妙な世界に紛れ込む
不可思議なマキメ・ワールドが
縦横無尽に展開します
ケイチャン
うふふ、もうわけわかんない
本作でも一見常識的な主人公が
ススっとマキメ・ワールドに紛れ込み
困惑しつつ
さじ加減抜群なコメディを交えて
描かれてゆく
①お局さまこと清(きよ)さんの
不思議な存在感がいいですよね~
10年以上多留年しているって設定も
絶妙過ぎます
②なぜ織田信長は殺されたのか?
それを1番知りたかったのが
信長自身だったというお話で
ブレブレの信長像にかえって
親近感がわくね
ケイチャン
無二の雰囲気を持つ
マキメ・ワールドの京都
今と過去が共存するこの古都に
あなたも訪れてみませんか?
作品紹介(出版社より)
新直木賞作家、日本史最大のミステリ――「本能寺の変」に挑む
奇妙、珍妙、でも感動! マキメ・ワールド最高潮‼
その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。
洛中女子寮ライフ――14回生以上との噂のある、女子寮の“お局様”の正体は!?
京都の摩訶不思議を詰め込んだ「静」と「動」の2篇
第1話「三月の局騒ぎ」
第2話「六月のぶりぶりぎっちょう」
作品データ
タイトル:『六月のぶりぶりぎっちょう』
著者:万城目学
出版社:文藝春秋
発売日:2024/6/24
作家紹介
万城目 学(まきね・まなぶ)
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。
2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。
ほかの小説作品に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』『バベル九朔』『パーマネント神喜劇』『ヒトコブラクダ層ぜっと』など、エッセイ作品に『べらぼうくん』『万感のおもい』などがある。
万城目学の作品紹介
『鴨川ホルモー』 2006/04/01
『鹿男あをによし』 2007/04/01
『ホルモー六景』 2007/11/22
『ザ・万歩計』 2008/03/01
『プリンセス・トヨトミ』 2009/02/26
『ザ・万遊記』 2010/04/23
『偉大なる、しゅららぼん』 2011/04/26
『とっぴんぱらりの風太郎』 2013/09/28
『悟浄出立』 2014/07/22
『バベル九朔』 2016/03/19
『パーマネント神喜劇』 2017/06/22
『べらぼうくん』 2019/10/11
『ヒトコブラクダ層ぜっと』(上) 2021/06/23
『ヒトコブラクダ層ぜっと』(下) 2021/06/23
『万感のおもい』 2022/05/10
『八月の御所グラウンド』 2023/08/03
『六月のぶりぶりぎっちょう』2024/6/24