ケイチャン
【2024年164冊目】
今回ご紹介する一冊は、
東野圭吾 著
『架空犯』です。
もくじ
【感想】「東野圭吾のパラドックス」
人望ある都議会議員の夫と
美貌の元女優の妻が殺された
逮捕された容疑者は何を隠して
誰をかばっているのだろう?
落涙必至の慟哭系ミステリーです
都議会議員の夫婦が
焼け跡から発見された
無理心中の偽装がなされており
殺人現場は不審な点が多々あります
しかし次の日に
事件は大きく動く
都議会議員夫妻の娘に
犯人からメールが届くのだ
秘密をバラされたくないなら
金を払え!と
だが事件を追う警視庁捜査一課の
五代はこのメールに違和感を覚える
この内容はおかしい・・
そしてコンビを組んだ所轄の警官が
どうも怪しい・・
五代の読みどおりに
事件の関与を認める山尾警部補
都議会議員夫妻の娘を脅迫し
なんと2人の殺人も自白すのだ
山尾警部補は
何か重大な秘密を抱えて
それを隠しており
誰かをかばっているんだ
五代は山尾の過去を探る
そこで明らかとなるのが
友情と恋、すなわち
青春そのものだったんだ
可能な限りネタバレを避けたく
詳細は伏せますが
真犯人を2人の父親が
かばっていたというのが
真相です
ケイチャン
バラしとるやんけ!
と、怒らないでください
ケイチャン
いやもうこの件が、泣ける
1人は命を捨ててまで
1人は人生を投げうって
真犯人を守る父心に
号泣です
ケイチャン
そして思うことでしょう
ここまでの犠牲を払って
2人が守ろうとした犯人を
見逃してやってくれよ!と
ケイチャン
ミステリー小説なのに
犯人が捕まらないことを
願ってしまう
慟哭の物語でした
ケイチャン
けど自らを投げうってまで
守りたいものがあるって
幸せなのかもしれませんね
ケイチャン
あなたの守りたい人は
誰ですか
作品紹介(出版社より)
『白鳥とコウモリ』の世界再び——シリーズ最新作
「誰にでも青春があった。
被害者にも犯人にも、
そして刑事にも——。」都内の高級住宅地で起こった火災。
焼け跡からは都議会議員と元女優の夫婦の遺体が発見された。
当初無理心中と思われていたが一転、殺人事件に様変わりした。
警視庁捜査一課の五代は所轄の刑事、山尾と捜査を始めることになるが———。
華やかな人生を歩んできた二人に一体何があったのか。
作品データ
タイトル:『架空犯』
著者:東野圭吾
出版社:幻冬舎
発売日:2024/11/1
作家紹介
東野 圭吾(ひがしの・けいご)
1958年大阪府生まれ。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。
2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。
他著に、『超・殺人事件』『白夜行』『手紙』『赤い指』など多数。
東野 圭吾の作品紹介
『放課後』
『秘密』
『容疑者Xの献身』
『超・殺人事件』
『白夜行』
『手紙』
『赤い指』
『魔力の胎動』 2018/3/23
『沈黙のパレード』2018/10/11
『クスノキの番人』2020/3/17
『白鳥とコウモリ』2021/4/7
『透明な螺旋』2021/9/3
『マスカレード・ゲーム』2022/4/20
『魔女と過ごした七日間』2023/3/17
『あなたが誰かを殺した』2023/9/21
『クスノキの女神』2024/5/23
『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』2024/1/24
『架空犯』2024/11/1
…他多数