【本の感想】『地面師たち　ファイナル・ベッツ』新庄耕｜サラリーマン読書家“ケイチャン”の感想・レビュー

ケイチャン

【2024年146冊目】

今回ご紹介する一冊は、

新庄耕著

『地面師たち　ファイナル・ベッツ』です。

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【感想】「メフィストフェレスの誘惑」

クライム小説

前作で巨額詐欺を成功させた
ハリソン山中が次に狙うのは
200億円の超巨大ディール！！
命を賭けた勝負を描く物語です

大金の前で人の命など、軽すぎる

みなさんはギャンブルはお好きですか？
僕は運も才能もないのでやらないのですが
ハラハラドキドキする上にひょっとしたら
お金も増えちゃう、ということで
夢中になる方も多いようですね

賭け事で身を持ち崩す人たち

シンガポールのカジノで
全財産を失う
元Jリーガーの稲田さん
豊かな才能がありながら
ギャンブルにハマっての転落です

ケイチャン

・・もう、どうにでもなれよッ

そんな彼に声をかけるのが
詐欺師のハリソン山中です
・・俺たちの仲間にならないか？
とんでもないカネが手に入るぞ・・と

あまりにもリスキー
しかし、成功すれば
一発逆転の大チャンス
そこに引き寄せられるのが
ギャンブラーの運命なのか？

こうしてシンガポールの
億万長者をハメるべく
北海道を舞台に
壮大な詐欺の舞台の幕が上がるのだ

「メフィストフェレスの誘惑」

北海道のIR計画（日本版カジノ）に
乗っかる形で計画を進める
ハリソン山中とその仲間たち
色仕掛け担当の悪女・マヤちゃんの
大活躍もあり（！？笑）
順調に進んでいたが
予想外の事態が出立し
計画変更を強いられる

北海道といえば
エゾヒグマということで
熊さんも大活躍です
ヒグマはヤバいですね

北極海航路で勝負だ！

北極海航路で釧路はいずれ
シンガポールのように発展する
その言葉をエサに
大金持ちの２代目ボンボンを
釣り上げようとするハリソン一行
撒き餌となるマヤちゃんも
必死に頑張ります

ケイチャン

息詰まる騙し合いに
手に汗握る展開が続きます

だがハリソン一行を捕まえるべく
地道な捜査を続ける者がいる
それが本作のヒロイン
女性刑事のサクラちゃんです

ケイチャン

悪い奴らばかりの本作の良心
というべき彼女の活躍に
ハリソンらを捕まえろ！
と思う反面
マヤちゃんは逃げきって！
とも思ってしまう
正反対な気持ちでストーリーに
のめり込みます

そしてラストは大混乱で終わる
メフィストフェレスは
破滅か
栄光か
どちらを与えるのでしょうか？

冒頭から大興奮のまま
一気読みしてしまう
極上のエンタメ作品

ケイチャン

犯罪小説ってなんでこんなに
魅力的なんでしょうか

ケイチャン

あなたはメフィストフェレスの誘惑を
断ることができますか？

作品紹介（出版社より）

シンガポールのカジノで元Ｊリーガーの稲田は全財産を失い、失意のどん底にいた。一部始終を見ていた大物地面師・ハリソン山中は、IR誘致を見込んだ苫小牧の不動産詐欺メンバーの一員として稲田に仕事を依頼する。日本に戻り、稲田はディベロッパーの宏彰、支援者の菅原と共に準備に入るが、予定していたプランが突然白紙となる。一方、警視庁捜査二課のサクラは、ある不動産詐欺の捜査過程で地面師一味の関与を疑い、捜査を続けていくうち、逃亡中のハリソン山中が趣味の狩猟で頻繁に北海道を訪れていたとの情報を掴むが――。

前作『地面師たち』がNetflixにてドラマ化！　7月25日（木）より世界独占配信スタート。