ケイチャン
【2024年120冊目】
今回ご紹介する一冊は、
東野圭吾 著
『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』です。
もくじ
【感想】「未来に幸せなんて、ない」
元凄腕マジシャンが営むバー
トラップハンドに集う女たちの
変貌を描く連作集です
前作に続き
元マジシャンの叔父と
不動産会社勤務の建築士の姪
真世(まよ)ちゃんのコンビが
描かれてゆきます
マンションのリノベーション工事を
請け負ったのに、なぜか人生の
お悩み相談も受けてしまう、真世ちゃん
・・うん困ったときは、叔父さんに相談ね
しかし叔父の武士(たけし)さんは
一筋縄ではいかないんだんだ
相談内容にグイグイと食い込んで
奥の奥まで覗いてしまう
ケイチャン
お節介なのかお調子者なのか笑
だがそこで相談者の秘密まで
覗き見てしまうんだ
・・これは、面白い!
元マジシャンの血が騒ぐ
そして秘密を露わにした女たちは
変貌してゆくのだ
ケイチャン
正当派ヒーローよりも
魅力があるのが
ダークヒーローですよね
夜が似合うバーのマスター
どこか暗く陰のある印象があり
さらに元マジシャンという
イカサマの匂いがする
ブラック・ショーマン
こちらも秘密と言う
ウキウキするような
陰を抱えています
ケイチャン
良女賢妻より魅力があるのが
ダークな悪女ですものね笑
魅力的な女たちが
入れ替わり立ち替わり登場し
飽きさせない構成は
さすがベテランの東野圭吾の
手腕と言うところ
ケイチャン
実に面白い
覚醒した女たちのその後の
活躍が気になってしまいました
マジシャンを主人公とする
ダークミステリー
ケイチャン
次作ではどんなマジックを
披露するのか楽しみですね
作品紹介(出版社より)
亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。
作品データ
タイトル:『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』
著者:東野圭吾
出版社:光文社
発売日:2024/1/24
作家紹介
東野 圭吾(ひがしの・けいご)
1958年大阪府生まれ。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。
2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。
他著に、『超・殺人事件』『白夜行』『手紙』『赤い指』など多数。
東野 圭吾の作品紹介
『放課後』
『秘密』
『容疑者Xの献身』
『超・殺人事件』
『白夜行』
『手紙』
『赤い指』
『魔力の胎動』 2018/3/23
『沈黙のパレード』2018/10/11
『クスノキの番人』2020/3/17
『白鳥とコウモリ』2021/4/7
『透明な螺旋』2021/9/3
『マスカレード・ゲーム』2022/4/20
『魔女と過ごした七日間』2023/3/17
『あなたが誰かを殺した』2023/9/21
『クスノキの女神』2024/5/23
『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』2024/1/24
…他多数