【感想】『硝子の塔の殺人』 知念実希人|もう作者のミステリー愛に溺れてしまおう!

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硝子の塔の殺人|未希実希人

ケイチャン

ケイチャン

【2022年97冊目】

今回ご紹介する一冊は、

知念実希人 著

『硝子の塔の殺人』です。

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【感想】「もう作者のミステリー愛に溺れてしまおう!」

本格ミステリー小説

往年のミステリー小説全盛期を思わす仕立ての
ミステリー好きの作者が
ミステリーを愛する人に贈る
本格派ミステリーです

ストーリーはもうこの際どうでもいいでしょう←え!?笑

雪山に建つガラスの孤塔
いわゆるクローズドミステリーってやつですね
外界から閉ざされた閉鎖空間で起こる事件

殺害場所はもちろん密室

必要な条件は提示した

さあ読者諸君よ、犯人を推理したまえ!
とまあ、こんな具合なのです

「もう作者のミステリー愛に溺れてしまおう!」

用意周到に用意された仕掛け
フグの毒、閂(かんぬき)、スプリンクラーと
密室を彩るガジェット(小物)たち
どうやって密室を作るの?
と、楽しく頭を悩ませましょう

尖った名探偵が愉快に物語をかき混ぜてくれます
自称名探偵の碧月夜(あおい つきよ)さんが
脱線しまくりの名推理を披露して
わちゃわちゃとストーリーを進めてくれる
なかなか良い味を出していますね

そして作中で私たちのアバターとなるのが
第一の殺人の犯人であり
名探偵碧月夜のワトソン役となる
医師の一条遊馬
医師の一条遊馬です
自分の殺人を隠蔽するために
犯人を捜索するというアンビバレンツな立ち位置が
緊張感を増していますね

名探偵の活躍で遊馬の犯行は暴かれてしまうが
(冒頭でもう捕まっている)
物語の黒幕はここからなのです

『仕掛け』は奇抜なほど面白い
2転、また3転する魅惑の展開で
僕をミステリーの虜にしてくれ!

作品紹介(出版社より)

作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!

作品データ

タイトル:『硝子の塔の殺人』
著者:知念実希人
出版社:実業之日本社
発売日:2021/7/30

作家紹介

知念 実希人(ちねん・みきと)

1978年沖縄県生れ。東京慈恵会医科大学卒業。
2004年から医師として勤務。
2011年「レゾン・デートル」で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。
2012年同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー。
2018年『崩れる脳を抱きしめて』で広島本大賞、沖縄書店大賞を受賞。同作で本屋大賞にノミネートされる。他の著書に「天久鷹央」シリーズ、『螺旋の手術室』『ひとつむぎの手』『仮面病棟』『ムゲンのi』『優しい死神の飼い方』『硝子の塔の殺人』などがある。

知念 実希人の作品紹介

天久鷹央の推理カルテ
祈りのカルテ
天久鷹央の事件カルテ
神酒クリニックで乾杯を

レゾンデートル(2012年4月)
螺旋の手術室(2013年7月)
優しい死神の飼い方(2013年11月)
仮面病棟(2014年12月)
リアルフェイス(2015年5月)
黒猫の小夜曲(2015年7月)
白銀の逃亡者(2016年6月)
誘拐遊戯(2016年9月)
時限病棟(2016年10月)
屋上のテロリスト(2017年4月)
崩れる脳を抱きしめて(2017年9月)
ひとつむぎの手(2018年9月)
神のダイスを見上げて(2018年12月)
レフトハンド・ブラザーフッド(2019年3月)
ムゲンのi(2019年9月)
仮面病棟(2020年2月)
十字架のカルテ(2020年3月)
傷痕のメッセージ(2021年3月)
硝子の塔の殺人(2021年7月)
真夜中のマリオネット(2021年12月)
死神と天使の円舞曲(2022年5月)

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