【感想】『夜に星を放つ』窪美澄|夜空の星のように、孤高に輝くなんて出来やしない

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夜に星を放つ|窪美澄

ケイチャン

ケイチャン

【2022年96冊目】

今回ご紹介する一冊は、

窪美澄 著

『夜に星を放つ』です。

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【感想】「夜空の星のように、孤高に輝くなんて出来やしない」

わたしがぴったり嵌る場所はどこにあるの?
コロナ禍で人の絆がさらに細くなってしまった今
他人の温もりを求めてしまうような
5編の短編集です

なんでココロはこんなにままならないのでしょうか
構ってもらうのは煩わしいが
ほかって置かれるのは寂しいと思う
身勝手な心

「夜空の星のように、孤高に輝くなんて出来やしない」

凸凹したパズル
無理に入れようとすれば
あちこちがギュウギュウと潰れてしまう
かと言って1人ポツンと
取り置かれるのは寂しい

人間とはこんなモノかも知れません

2話めの『銀紙色のアンタレス』が好き
だって僕はさそり座だから笑
幼馴染の美少女の求愛を振って
陰のある年上の人妻に憧れるのって
・・ホント、高校男子はバカだなって思うのは
僕が打算に満ちた大人になってしまったからなのだね

優しく叙情的に語られる物語たちに
自分のこれまでの人生を当てはめたり
友人に寄り添うように感じてしまう
ふと夜空を眺めて星に気が付くような
そんな作品でした

作品紹介(出版社より)

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

作品データ

タイトル:『夜に星を放つ』
著者:窪美澄
出版社:文藝春秋
発売日:2022/5/24

作家紹介

窪美澄(くぼ・みすみ)

1965年東京生まれ。
2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。
受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。

窪美澄の作品紹介

『ふがいない僕は空を見た』(2010年7月)
『晴天の迷いクジラ』(2012年2月)
『クラウドクラスターを愛する方法』(短編集)
『アニバーサリー』(2013年3月)
『雨のなまえ』(短編集)(2013年10月)
『よるのふくらみ』(短編集)(2014年2月)
『水やりはいつも深夜だけど』(短編集)(2014年11月)
『さよなら、ニルヴァーナ』(2015年5月)
『アカガミ』(2016年4月)
『すみなれたからだで』(短編集)(2016年10月)
『やめるときも、すこやかなるときも』(2017年3月)
『じっと手を見る』(2018年4月)
『トリニティ』(2019年3月)
『いるいないみらい』(短編集)(2019年6月)
『たおやかに輪をえがいて』(2020年2月)
『私は女になりたい』(2020年9月)
『ははのれんあい』(2021年1月)
『朔が満ちる』(2021年7月)
朱より赤く: 高岡智照尼の生涯』(2022年1月)
夜に星を放つ』(2022/5/2)

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