
ケイチャン
【2025年22冊目】
今回ご紹介する一冊は、
住野よる 著
『歪曲済アイラービュ』 です。
もくじ
【感想】「滅亡の淵で、愛を叫ぼうじゃないか!」
どうやら世界は滅亡するらしい・・
そんなの、最高じゃないか!
滅亡のメッセージを受けた人々を描く
連作群像小説です
冒頭はユーチューバーの生配信からスタート
自分にしか見えない不思議なもの、から
世界滅亡の予言を受け取った、こなるんは
自身のチャンネルでこの真実を語ります
けど自分しか見えない不思議なもの、は
次々と現れるんだ
真面目な女子高生
悪魔みたいな優しい先生
パルクールする男子大学生と、その幼馴染
などなど
その先に終わりが見える世界で
僕たちはどうすればいいのだろうか?

ケイチャン
いわゆる世界滅亡系小説ですが
そこは住野よるのこと
全力で、青臭いのです!
うんうん、僕は大好きww
と、登場人物たちは
自分たちの生きざまを
見つめ直すことになります
・・好きなことをヤルべきだろ?
そうして今まで出来なかった
極端な行動に突っ走るのです
そんなの当然だろ?
と、登場するのが
鉄パイプを持つ表紙の女性です
ぶっ飛んだ彼女の行動と思考に
痺れるようなカタルシスがありました
最終章で世界線が変わってしまいます
そこは今、僕らが住むこの世界です
滅亡がやってこない世界で
僕らは嫌々生きるしかないのか?
滅亡のカウントダウンなんて必要ない
大切な人にいつも何度でも
愛を告げたくなる

ケイチャン
住野よるらしいエンディングでした

ケイチャン
さて、あなたなら
世界滅亡の前に
何をしますか?
作品紹介(出版社より)
底辺YouTuberが生配信「こなるんの予言ちゃんねる」で予告したのは「世界滅亡」。嘘か真か一切不明、だが同じように「他人には見えない不思議なもの」が見え始め、終末を確信した者たちは、最後の行動に出る。
ずっと「いい子」だった女子高生も、本当は悪魔な先生も、幼馴染の前で精神的自傷行為を続ける大学生も、職場の先輩に料理を習う会社員も、妻に愛の音楽を奏でる青年も、獣のように無垢な少女も。
クレイジーなこの世を走り抜くために、皆「まとも」なままじゃいられない。振り切れた彼らが、なりふり構わず向かった先は――。
驚きと企みに満ちた衝撃の展開が待ち受ける、超弩級のジェットコースターエンタメ、開幕!お前ら愛する人に気持ちは伝えたかい?
作品データ
タイトル:『歪曲済アイラービュ』
著者:住野よる
出版社:新潮社
発売日:2024/12/18
作家紹介
住野よる(すみの・よる)
高校時代より執筆活動を開始。
2015年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン。
他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『麦本三歩の好きなもの』『この気持ちもいつか忘れる』がある。
住野よるの作品紹介
『君の膵臓をたべたい』(2015年6月)
『また、同じ夢を見ていた』(2016年2月)
『よるのばけもの』(2016年12月)
『か「」く「」し「」ご「」と「』(2017年3月)
『青くて痛くて脆い』(2018年3月)
『麦本三歩の好きなもの 第一集』(2019年3月)
『この気持ちもいつか忘れる』(2020年9月)
『麦本三歩の好きなもの 第二集』(2021年2月)
『腹を割ったら血が出るだけさ』(2022年7月)
『恋とそれとあと全部』(2023年2月)
『告白撃』 2024/5/22
『歪曲済アイラービュ』 2024/12/18