【感想】『恋とそれとあと全部』 住野よる|青春に潜む、毒

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恋とそれとあと全部|住野よる

ケイチャン

ケイチャン

【2023年69冊目】
今回ご紹介する一冊は、
住野よる 著
『恋とそれとあと全部』 です。

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【感想】「青春に潜む、毒」

めんどくさ~い青春恋愛小説

高2の夏に僕は
片思いの女の子と旅行する
ドキドキ、だけじゃない
だってその理由が・・
・・自殺の研究だから

片思いの女の子に旅に誘われた!

これは恋愛イベント発生か
と健康的な男の子なら思うでしょう
体育会系男子、めえめえ君も
期待を膨らませて旅立つ

しかし、その旅の目的ってのが
コレなんなの?

自殺した親戚の家族に
その理由について尋ねるとゆー
ちょっと不謹慎で
謎な目的です

いったいこの旅はどうなる?

さて、めえめえ君を旅に誘った
片思いの女子、サブレちゃん
わりと細かいことを気にしたり
他人に気配りし過ぎる
いわゆる、めんどくさい女の子です

しかしそれは全ての事柄に
真剣に対処しているということ
そんなサブレが好きなんだッ!
byめえめえ

「青春に潜む、毒」

サブレちゃんが好きな映画
それが『人が死ぬ系の映画』でした
ホラーやサスペンス・スリラー映画は
僕も大好きです
人がいっぱい死ぬと
楽しいですよね!←不謹慎な

ところが、めえめえ君との
会話を見るとちょっと様子が違う
そう、サブレちゃんは
何事にも
真面目で真剣なんです

自殺した家族との対面で
穏やかに隠された日常は
血を吐くような
後悔と罪悪感で
覆るのでした

そして、めえめえ君は
隠されたサブレちゃんの
恐怖を知ることとなる
2人の旅路と恋は
さあ、どうなるのか?

青春はきれいごとだけでは済まない

思春期の自分を振り返ってみると
心の内面はドロドロとして
不安定だったことを
思い出します

真面目であるがゆえ
死という
考えても答えの出ない
難問に恐怖する
サブレちゃんの心は
とてもよく理解出来ました

そして旅の最後の夜に
めえめえとサブレで交わされる
めんどくさい会話ww
ほとばしる思春期の情念が
熱いんだ!

めんどくさい2人を
見るうちに
かつてめんどくさかった
思春期の自分を思い出しました

思春期だったあなたの恋は
めんどくさく
なかったでしょうか?

作品紹介(出版社より)

友達だけど、違う生き物

片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。

めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある〝不謹慎な〟目的のためだった。

「じゃあ一緒に行く?」
「うん」

思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の〝不謹慎な〟そして特別な旅が始まる――。

恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ。

作品データ

タイトル:『恋とそれとあと全部』
著者:住野よる
出版社:文藝春秋
発売日:2023/2/24

作家紹介

住野よる(すみの・よる)

高校時代より執筆活動を開始。
2015年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン。
他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『麦本三歩の好きなもの』『この気持ちもいつか忘れる』がある。

住野よるの作品紹介

『君の膵臓をたべたい』(2015年6月)
『また、同じ夢を見ていた』(2016年2月)
『よるのばけもの』(2016年12月)
『か「」く「」し「」ご「」と「』(2017年3月)
『青くて痛くて脆い』(2018年3月)
『麦本三歩の好きなもの 第一集』(2019年3月)
『この気持ちもいつか忘れる』(2020年9月)
『麦本三歩の好きなもの 第二集』(2021年2月)
腹を割ったら血が出るだけさ』(2022年7月)
恋とそれとあと全部』(2023年2月)

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