SF

【本の感想】『火星の女王』小川哲|分断でなく、融和と対話をしましょう

小川哲『火星の女王』|ケイチャンブックス
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年18冊目】
今回ご紹介する一冊は、
小川哲
『火星の女王』です。

【感想】「分断でなく、融和と対話をしましょう」

SFポリティカル・フィクション

火星に宇宙人は、いるのか?
植民開始から40年がたち
撤退か存続かの岐路に立つ
火星人たちの物語です

マッチョなゴキブリ人間は登場しません笑

舞台は2125年の火星です
40年前から始まった植民地化計画は
予定通りにはかどらず停滞している
そこで火星撤退案が浮上するのだ

いやいや困るんですけど!

憤るのは火星の移住者たち
新天地を夢見た果てに
梯子を外されては
たまったものではない

しかし、とうとう見つかるのだ
火星の運命を変える宇宙人が・・

「分断でなく、融和と対話をしましょう」

本書を読まれた方はみな思うでしょう
え?これが宇宙人なの!と

理系的知識が不足している僕にはどうして?どうして??と理解不能でした笑

さて物語は主に火星側の登場人物の視点で進みます
様々な事情があり様々な思いがある火星に住む人々の姿は
今の日本に住む我々と変わりません

火星の女王様、登場!

表題の火星の女王に選出されるのが
リリちゃんです
しかし彼女は盲目で白杖をつく
これといった特技もない少女なのです

他者の助力がないと生活できないリリちゃんは
まさしく地球の援助がないと生きていけない
火星そのものです
・・だからといって、人(地球)の意のままに
従わないといけないのだろうか?

私には意志がある!

矜持を持って立ち上がり人々の先頭に立つ
火星の女王の姿に理想のリーダー像を見るようでした

人の思いをテーマにした
惑星間政治ドラマ

100年経った僕らはもっと仲良く出来ていると、いいですね

あなたは火星に行ってみたいと思いますか?

作品紹介(出版社より)

NHKドラマ化原作、火星と地球をめぐる壮大なヒューマンドラマ

地球外知的生命の探求のために人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、とある重大な発見をする。いっぽう火星生まれの少女、リリ-E1102は、地球への観光を夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。様々な人の想いが交錯する人間ドラマ。

作品データ

タイトル:『火星の女王』
著者:小川哲
出版社:早川書房
発売日:2025/10/22

作家紹介

小川哲(おがわ・さとし)

1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。
2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。
2019年『嘘と正典』で第162回直木三十五賞候補となる。

小川哲 の作品

『ユートロニカのこちら側』 2015/11/20
『ゲームの王国 上・下 』 2017/08/24
『嘘と正典』  2019/09/19
地図と拳』  2022/06/24
君のクイズ』  2022/10/07
君が手にするはずだった黄金について』2023/10/18
スメラミシング』2024/10/10
火星の女王』2025/10/22

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ケイチャン
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サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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