【本の感想】『犯人に告ぐ 4 暗幕の裂け目』雫井脩介|犯罪者は全てを失う

【2026年12冊目】
今回ご紹介する一冊は、
誉田哲也 著
『犯人に告ぐ 4 暗幕の裂け目』です。
【感想】「犯罪者は全てを失う」
数々の犯罪を起こした首謀者に
たどり着くことが出来るのか?
巨大な陰謀に立ち向かう警察官を描く
劇場型犯罪小説です
執念の捜査に、手に汗握る!
前作で深手を負った詐欺師リップマン
それを追う警察官の巻島捜査官は
今日もネットTVで呼びかける
・・リップマンよ出てこい、と
いやもう死んでいるはずだよ!
そう心に思うのは事件の黒幕です
ワイズマンと呼ばれる彼の心は
もう次の陰謀へと向かっている
横浜IR計画、横浜市長選挙と
自らの暗い計画を進めているが
それは砂上の楼閣じゃないの?
本作の3人目の主人公が
安易に始めた闇バイトに
どっぷり浸かった学生の
梅本くんです

やめとけよ!
彼の危うい行動にハラハラしてしまうが
迷い悩むモラトリアムな彼の状況や
スリルと人恋しさを求める心に
ちょっと共感してしまう
スリル満点な犯罪者vs警察官の勝負!
巻島捜査官の執拗な捜査に対し
ワイズマンは反撃に出る
両者がバチバチと火花散らす
戦いの連続にのめり込んでしまう

ハラハラドキドキが止まりません
さてそんなバチバチな感じで
進む物語ですが、最終決着は
ちょっと意外な、静かな形で
訪れました
しかしそれは現実の捜査は
こう終わるのではと思わせる
リアリティのあるものでした
少しの綻びも見逃さない
執念の捜査を描く物語
警察小説の真骨頂を
堪能しました

結局、犯罪は割に合わないよね

僕も息子たちが闇バイトに捕まらないよう
よく言って聞かせなきゃな~
作品紹介(出版社より)
劇場型捜査、再び!
闇バイト、総選挙での暗殺未遂、選挙工作、SNSでの世論分断、殺人、そして横浜のIR誘致を巡る陰謀――
「犯人に告ぐ」シリーズ、堂々完結!雫井脩介氏による累計190万部突破の警察小説の金字塔『犯人に告ぐ』シリーズ。
殺人、振り込め詐欺、誘拐ビジネス、裏金、闇バイト、SNS工作、総裁選暗殺未遂など、近年の犯罪史を凝縮した博覧会のような衝撃作が、ついに完結へ!
警察の包囲網を潜り抜け、負傷したまま行方をくらませた天才詐欺師・淡野を追う神奈川県警。特別捜査官の巻島は淡野逮捕への糸口をつかむべく、再度配信番組での公開捜査を試みる。一方、仲間であるはずの淡野を殺す指示を出した〔ワイズマン〕は、横浜へのIR誘致に向けて魑魅魍魎の政界へ介入していく。そしてついに暴かれる一連の事件の黒幕の正体——巻島は県警を翻弄した巨悪を逮捕することができるのか。
作品データ
タイトル:『犯人に告ぐ 4 暗幕の裂け目』
著者:雫井脩介
出版社:双葉社
発売日:2025/10/22
作家紹介
雫井脩介(しずくい ・しゅうすけ)
1968年生まれ。愛知県出身。専修大学文学部卒業。
2000年、第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。
2004年に『犯人に告ぐ』がベストセラーに。同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第一位となり、第七回大藪春彦賞も受賞した。
雫井脩介の作品紹介
『栄光一途 』2000/01/01
『虚貌』 2001/09/01
『白銀を踏み荒らせ』 2002/03/01
『火の粉』 2003/01/01
『犯人に告ぐ』 2004/07/01
『クローズド・ノート』 2006/01/31
『ビター・ブラッド』 2007/08/01
『犯罪小説家』 2008/10/01
『殺気! 』2009/09/16
『つばさものがたり』 2010/07/29
『銀色の絆』2011/11/10
『途中の一歩(上)』 2012/08/31
『途中の一歩(下)』 2012/08/31
『検察側の罪人』2013/09/11
『仮面同窓会』 2014/03/20
『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』 2015/09/16
『望み』 2016/09/05
『引き抜き屋⑴鹿子小穂の冒険』 2018/03/15
『引き抜き屋⑵ 鹿子小穂の帰還 』2018/03/15
『犯人に告ぐ3 紅の影 』2019/08/21
『霧をはらう』 2021/07/28
『クロコダイル・ティアーズ 』2022/09/26
『互換性の王子』2023/12/22
『犯人に告ぐ 4 暗幕の裂け目』2025/10/22
…など多数


