【本の感想】『警官の酒場ー道警・大通警察署』佐々木譲|信じる道を迷わずに進め!

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佐々木譲『警官の酒場』

ケイチャン

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【2024年44冊目】
今回ご紹介する一冊は、
佐々木譲 著
『樹林の罠』です。

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【感想】「信じる道を迷わずに進め!」

警察小説

道警シリーズ第1シーズン最終巻

夏の北海道で
同時に起こったいくつかの事件が
1つに収束する・・
信念の警察官を描く群像ドラマです

警察官魂に、惚れてまうやろ!

第1巻の『笑う警官』で北海道警察の面子を
粉々に打ち砕いた佐伯警部補たち
いまだ彼らを(小島さんは女性警官だがw)
白眼視する者もいるが
逆に英雄視する者もいる
腫れ物扱いの日々が続いてます

そんな中起こったのが
競馬牧場主宅の強盗殺人事件
散弾銃を奪った犯人は暴走し
またひとりふたりと死体が出る

こいつらを今すぐ捕まえなきゃいけない

「信じる道を迷わずに進め!」

いつものように捜査の中心から
ハブられて些末な事件を担当する
佐伯さんですがこれまたいつものように
その些末なことが今回の大事件の鍵となる

捜査本部を出し抜くようすが
気持ち良い

また本作の魅力である
渋すぎる大人のドラマも健在で
今回こそ小島さんとの復縁がなるかと
ドキドキするのだが・・
さあ、どうなのか?笑

それぞれの大人の事情を
丁寧に織り込む本作
犯人を捕まえるだけの内容でない
渋すぎる警察ドラマに
どっぷりとのめり込めます

作品紹介(出版社より)

轢き逃げの通報を受け、臨場した北海道警察本部大通署機動捜査隊の津久井卓は、事故ではなく事件の可能性があることを現場で知る。それは被害者が拉致・暴行された後に撥ねられた可能性が高いからだった。その頃、生活安全課少年係の小島百合は、駅前交番で保護された、九歳の女の子を引き取りに向かう。その子は、旭川の先の町から札幌駅まで父親に会いたいと出てきたようだった。一方、脳梗塞で倒れた父を引き取るために百合と別れた佐伯宏一は、仕事と介護の両立に戸惑っていた。そんな佐伯に弁護士事務所荒らしの事案が舞い込む……。ひとつの交通事故を契機に、警察官としての矜持、そして遊軍の刑事の意地が、隠された犯罪を炙り出していく――。コロナ禍に見舞われながらも懸命に生きる人々を鮮やかに描く、心に残る傑作警察小説!大ベストセラー道警シリーズ、最新作。

作品データ

タイトル:『警官の酒場ー道警・大通警察署』
著者:佐々木譲
出版社:角川春樹事務所
発売日:2024/2/1

作家紹介

佐々木譲(ささき・じょう)


1950年北海道生まれ。
1979年「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞。
1990年『エトロフ発緊急電』で第43回日本推理作家協会賞長編部門、第8回日本冒険小説協会大賞、第3回山本周五郎賞を受賞。
2002年『武揚伝』で第21回新田次郎文学賞、
2010年『廃墟に乞う』で第142回直木賞を受賞。
2016年に第20回日本ミステリー文学大賞を受賞。
『ベルリン飛行指令』『制服捜査』『警官の血』『警官の条件』『沈黙法廷』『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

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佐々木譲の作品紹介

『鉄騎兵、跳んだ』(1980/08/01)
『夜を急ぐ者よ』(1986/08/01)
『南の風にモーニン』(1987/03/01)
『犬どもの栄光』(1987/08/01)
『ベルリン飛行指令 (新潮ミステリー倶楽部)』(1988/10/01)
『仮借なき明日』(1989/01/01)
『エトロフ発緊急電 (新潮ミステリー倶楽部)』(1989/10/01)
『五稜郭残党伝』(1991/01/01)
『愚か者の盟約』(1991/07/01)
『ハロウィンに消えた (エコノミステリー)』(1991/09/01)
『サンクスギビング・ママ (SWITCH LIBRARY)』(1992/01/01)
『夜にその名を呼べば (ハヤカワ・ミステリワールド)』(1992/03/01)
『真夜中の遠い彼方 (扶桑社エクセレント・コミックス)』(1992/04/01)
『振り返れば地平線』(1982/09/01)
『ネプチューンの迷宮』(1993/08/01)
『きょうも舗道にすれちがう』(1994/02/01)
『雪よ荒野よ』(1994/10/01)
『勇士は還らず』(1994/10/01)
『ストックホルムの密使 (新潮ミステリー倶楽部)』(1994/10/01)
『いつか風が見ていた』(1985/04/01)
『昭南島に蘭ありや』(1995/08/01)
『飛ぶ想い (J’S SHORT STORY)』(1995/11/01)
『北辰群盗録』(1996/11/26)
『総督と呼ばれた男』(1997/06/26)
『ワシントン封印工作 (新潮ミステリー倶楽部)』(1997/12/01)
『ステージドアに踏み出せば』(1998/05/22)
『牙のある時間』(1998/08/01)
『鷲と虎 (角川書店冒険・サスペンス書き下ろし)』(1998/10/01)
『屈折率』(1999/12/01)
『武揚伝〈上〉』(2001/07/25)
『武揚伝〈下〉』(2001/07/25)
『黒頭巾旋風録』(2002/08/01)
『冒険者カストロ』(2002/09/05)
『疾駆する夢』(2002/10/01)
『帰らざる荒野』(2003/04/25)
『くろふね』(2003/09/01)
『ユニット』(2003/10/08)
『天下城 (上)』(2004/03/30)
『天下城 (下)』(2004/03/30)
『うたう警官』(2004/12/01)
『駿女』(2005/11/01)
『制服捜査』(2006/03/23)
『警察庁から来た男』(2006/12/01)
『警官の血 上巻』(2007/09/26)
『警官の血 下巻』(2007/09/26)
『わが夕張わがエトロフ―ルポ・エッセイ集』(2008/09/01)
『警官の紋章』(2008/12/01)
『幻影シネマ館』(2008/12/18)
『廃墟に乞う』(2009/07/15)
『暴雪圏』(2009/02/01)
『巡査の休日』(2009/10/18)
『北帰行』(2010/01/29)
『カウントダウン』(2010/09/25)
『婢伝五稜郭』(2011/01/07)
『季刊メタポゾン 第2号 (2011年春)』(2011/05/23)
『密売人』(2011/08/01)
『警官の条件』(2011/09/01)
『地層捜査』(2012/02/24)
『回廊封鎖』(2012/08/03)
『人質』(2012/12/17)
『代官山コールドケース』(2013/08/29)
『獅子の城塞』(2013/10/22)
『憂いなき街』(2014/04/26)
『砂の街路図』(2015/07/29)
『犬の掟』(2015/09/18)
『決定版 – 武揚伝(上)』(2015/11/21)
『決定版 – 武揚伝(中)』(2015/11/21)
『決定版 – 武揚伝(下)』(2015/11/21)
『冒険の森へ 傑作小説大全 13 飛翔への夢 (冒険の森へ 傑作小説大全13)』(2016/02/05)
『沈黙法廷』(2016/11/22)
『真夏の雷管』(2017/07/13)
『英龍伝』(2018/01/12)
『抵抗都市』(2019/12/13)
『図書館の子』(2020/07/17)
『降るがいい』(2020/08/27)
『雪に撃つ』(2020/12/15)
『帝国の弔砲』(2021/02/25)
偽装同盟』(2021/12/15)
裂けた明日』(2022/08/18)
『闇の聖域』(2022/11/02)
樹林の罠』(022/12/15)
警官の酒場ー道警・大通警察署』2024/2/1

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