【感想】『水脈』伊岡瞬|負の連鎖は、どこに辿り着くのか?

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水脈|伊岡瞬

ケイチャン

ケイチャン

【2024年51冊目】

今回ご紹介する一冊は、

伊岡瞬 著

『水脈』です。

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【感想】「負の連鎖は、どこに辿り着くのか?」

警察小説

俺たちは警察の
『お荷物係』なのか?
帰国子女のお嬢さまと
東京の暗渠を巡る物語です

この捜査は、おかしい!

優秀なのだが使い勝手が悪い
組織のはぐれ者・・
それが真壁刑事です
そんな彼が指名するのが・・

素直そうに見えるが実は
頑固で熱血漢の、宮下刑事
・・おいおい、どんな厄介ごとに
俺を巻き込むつもりなんだい?

それが警察幹部の姪っ子を
捜査に加えるからよろしく頼む
というめんどくさいというか
うさん臭い依頼でした

なんで女子大生が捜査に入るんだ??

そしてやって来たのが
アメリカ姓のミドルネームを持つ
帰国子女の小牧グレース未歩さん
・・しかし捜査が熱心すぎやしないか?

刑事コンビにプラス女子大生とゆ~
殺人事件には似つかわしくない面々は
やがて一軒の訳アリそうな家に辿り着く
そこが事件の源泉、謎の捜査の原因となる
一家の邸宅でした

「負の連鎖は、どこに辿り着くのか?」

真壁+宮下のコンビ刑事の
絶妙なやり取りが癖になる本作
物語はあまり山場も無く
ゆっくりと流れますが
安心してください
最後に激流の滝つぼが待っています

無理やりな捜査には
ちゃんと理由がある
警察のメンツをかけたそれは
一般人には『何それ?』
という理屈でした

警察組織の理不尽が描かれます

また特殊詐欺に
闇落ちしていく人の姿が
とてもリアルで
恐ろしい時代になったと
震えました
いつ自分が標的になっても
おかしくないんですね

地下の迷路を探索していたら
さらに深い迷宮を見つけてしまった・・
そんな終わりのない深い闇を
見つめるような物語でした

作品紹介(出版社より)

『痣』の名コンビ宮下刑事&真壁刑事が帰ってきた! 豪雨で流されてきた遺体。それは殺人事件の始まりにすぎなかった――。

!発売前重版!
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『痣』の名コンビ
宮下刑事&真壁刑事が
帰ってきた!

【あらすじ】
神田川の護岸に設けられた排水口から、
遺体が発見された。
台風の雨で増水した影響で、
遺体は地下水路の「暗渠」を通って
流れ着いたようだ。
死後数日経過しており、
猛暑で一部は腐敗も始まっていた。
和泉署に合同捜査本部が立てられ、
宮下は久しぶりに真壁と組むが、
そこには“お客様”も加わることになった。
暗渠に妙に詳しいその客は
謎に包まれていた――。

この事件は濁流のひとつにすぎない。

地底には、見えない「水路」が
無数に広がっている――

【主な登場人物】
・宮下真人 警視庁高円寺北署、刑事課所属。
奥多摩分署時代、真壁と組んでいた。
・真壁修  奥多摩分署から警視庁捜査一課へ
引き抜かれる。現在は特務班所属。

作品データ

タイトル:『水脈』
著者:伊岡瞬
出版社:徳間書店
発売日:2024/2/2

作家紹介

伊岡瞬(いおか・しゅん)


1960年東京都生まれ。
2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。
著書に『代償』『痣』『悪寒』『不審者』『仮面』『奔流の海』など多数。

伊岡瞬 の作品紹介

『いつか、虹の向こうへ』(2005年5月)
『145gの孤独』(2006年5月)
『瑠璃の雫』(2008年6月)
『教室に雨は降らない』(2010年10月)
『桜の花が散る前に』(2012年8月)
『代償』(2014年3月)
『もしも俺たちが天使なら』(2014年6月)
『乙霧村の七人』(2014年12月)
『祈り』(2015年3月)
『痣』(2016年11月)
『悪寒』(2017年7月)
『本性』(2018年6月)
『冷たい檻』(2018年8月)
『不審者』(2019年9月)
『赤い砂』(2020年11月)
『仮面』(2021年6月)
『奔流の海』(2022年1月)
朽ちゆく庭』(2022年6月)
『白い闇の獣』2022/12/6
『残像』2023/9/22
『清算』2023/11/30
水脈』2024/2/2

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