【本の感想】『婚活マエストロ』宮島未奈|人に惹かれる喜び

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宮島未奈『婚活マエストロ』を読んだ感想とビーフシチュー

ケイチャン

ケイチャン

【2025年13冊目】

今回ご紹介する一冊は、

宮島未奈 著

『婚活マエストロ』です。

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【感想】「人に惹かれる喜び」

婚活小説

学生生活の延長のような日々に
新たなる世界が広がる
40歳フリーライターを導くのは
伝説の『婚活マエストロ』!?

こんな婚活なら僕もしてみたいかも!?

大学入学と同時に入居した
学生御用達マンションに住むこと15年
ネット記事を書き散らすことで生計を立てる
Webライターの猪名川(いながわ)の日々は
代り映えがない

婚活記事を書いてみない?

そんな彼にちょっと変わった依頼が舞い込む
婚活会社ドリーム・ハピネス・プランニング
この会社の婚活パーティーを取材することになる
・・早速、婚パに参加しよう!

そして出会いは唐突に

婚活パーティーを仕切る
司会の女性
黒髪もキリリと凛々しい
鏡原(かがみはら)さんこそ
知る人ぞ知る、婚活マエストロだった

「人に惹かれる喜び」

さて婚活記事を書くはずの猪名川くん
しかしなぜか婚活パーティーの運営を
手伝うこととなる

ケイチャン

ケイチャン

・・記事はどうなった??
とツッコミたくなる

不慣れなご老人のサポートをして
人数合わせに呼ばれたり
臨時スタッフとなったりして
ほぼほぼ社員なんだ笑

いっぽう『婚活マエストロ』の鏡原さん
たいそうな称号ですが
別に特殊能力があるとか
そんなことはありません
・・ちょっとカンがいいくらい

そんな2人が『婚活パーティー』
というハレ舞台の裏方を務めます
これが楽しそうなんだ

ケイチャン

ケイチャン

人の幸せに寄り添うお仕事って
素敵ですね

ケイチャン

ケイチャン

さまざまなトラブルを乗り越えて
絆を結ぶ2人の様子が
微笑ましい
コメディ要素もあって楽しく読めました

ケイチャン

ケイチャン

僕も婚活業で働いてみたいな
だってそれで誰かが結婚して
子供が産まれて幸せになったら
僕も幸せじゃん!

ケイチャン

ケイチャン

あなたも誰かのために
婚活サポートを
してみたくありませんか?

作品紹介(出版社より)

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。

その見事な進行で、参加者は完全にマエストロ・鏡原の掌の上。彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、〈マエストロ〉ってなに……謎は深まるばかりだが、猪名川は同社のイベントを手伝うことに。65歳以上のシニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアー(クルーズ船「ミシガン」に乗車)まで。これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。
ものは試しと他社が運営する婚活パーティーを訪れてみると、そこには参加者として席に座る鏡原の姿があった――。

作品データ

タイトル:『婚活マエストロ』
著者:宮島未奈
出版社:文藝春秋
発売日:2024/10/25

作家紹介

宮島未奈 (みやじま・みな)

1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。
2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。
2021年「ありがとう西武大津店」で第20 回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』がデビュー作。

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宮島未奈の作品

成瀬は天下を取りにいく 』2023/3/17
成瀬は信じた道をいく』2024/1/24
婚活マエストロ』2024/10/25

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