【感想】『マリエ』千早茜|人を選ぶ、傲慢さよ

137 views
千早茜『マリエ』

ケイチャン

ケイチャン

【2023年139冊目】

今回ご紹介する一冊は、

千早茜著

マリエです。

PR

【感想】「人を選ぶ、傲慢さよ」

恋愛小説

結婚と恋愛は別物なの?
アラフォー女子の
今、を描く物語です

好きだから結婚するっての
ダメなんですか?

40歳にして、離婚
リスタートを余儀なくされる
主人公の、まりえさん

女が離婚すると不幸になる、と
親世代は、よく言いますが
独り身の自由を満喫する
まりえさん

大企業で働く役職者であり
収入に不安はない
友達もいるし
夫なんて、いらなくない?

そんな彼女が
ひょんなことから
結婚相談所に登録する
そこには驚くべき世界が
待っていたのです

未だ根強い
『家』『嫁』的な
昭和時代の感性
男は、収入と職業で
女は、容姿と年齢で
ランク付けされる

う~ん、結婚って
そういうものなのかな?

「人を選ぶ、傲慢さよ」

結婚相談所でお見合いした
無口でショボい男性と
デートを重ねるが
むろんトキメキなどありません
これが婚活の現実なのね・・

いっぽうで私生活では
劇的な変化が現れる
銀髪の若者と恋仲になる
甘美で幸せな日々
これが恋の素敵なところ・・

婚活パートが
重く暗い、ドキュメンタリーならば
恋愛パートは
軽く甘い、少女漫画のようです
同じ作品とは思えないほど
落差が激しい

年齢、収入、身長などの項目に
下限を入力して
あとはプロフィール写真で
容姿をチェック!
職業、家族構成などオプション欄を
確認して・・
ふむふむ、こんなもんかと
申し込む、お見合い

そこには相手に対する
敬意が抜け落ちていないか?

人を選ぶ難しさと
自分と相手を天秤にかけ
吊り合うかどうか計るという
傲慢さがあるように思えます

でも人間って
結局はココロで生きる動物
相性、感性など
数値化できない部分が
大切ですよね!

相手を敬う気持ちの無い者に
結婚する資格はない
そう感じました

あなたは今のパートナーを
ちゃんと
敬っていますか?

作品紹介(出版社より)

「離婚って失敗なの?」「恋愛と結婚って別物?」新直木賞作家が描く、おとなの女性の結婚と幸福をめぐる物語。桐原まりえは40歳を手前に離婚した。夫の森崎に「恋愛がしたい」と切り出され、2年近い話し合いの時期を経て、7年半の結婚生活に終止符を打ったのだ。理由にはいまも納得がいかないまりえだったが、自分はもう誰にも属していない、そう思うと心は軽やかだった。離婚届を提出する朝、寂しさよりも、手放して一人になることの清々しさをこそ感じたのだ。「あんたもこれから恋愛できるわね」、行きつけのワインバーでよく遭う年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえにはその気はない。駆け引きも探り合いも億劫だし、今のからだを見せる羞恥が性欲を上回る。なにより、すべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはないのだ。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする……。ひょんなことで懐いてきた由井君が粉料理を教わりに訪ねてくるのを好ましくは思うが、物事の受け止め方に7つの歳の差を感じるばかりだ。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録をした。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。マリッジコンサルタントに、紹介された男たちに、婚活仲間に、切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、まりえは考え続ける。自分が人生に求める幸せとは何なのか。若い頃のように無邪気に恋愛に飛び込んでいけなくなった眼にだからこそ捉えられる、おとなの女の幸せをめぐる長篇。

作品データ

タイトル:『マリエ』
著者:千早茜
出版社:文藝春秋
発売日:2023/8/25

作家紹介

千早 茜(ちはや・あかね)

1979年北海道生まれ。
2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。
2009年に同作で泉鏡花文学賞受賞。
2013年『あとかた』で島清恋愛文学賞受賞。
2021年『透明な夜の香り』で渡辺淳一賞を受賞。
他の著書に『からまる』『眠りの庭』『男ともだち』『クローゼット』『正しい女たち』『犬も食わない』(尾崎世界観と共著)『鳥籠の小娘』、エッセイに『わるい食べもの』などがある。

千早 茜の作品紹介

『魚神 』(2009年1月)
『おとぎのかけら 』(2010年8月)
『からまる』(2011年2月)
『あやかし草子』(2011年8月)
『森の家』(2012年7月)
『桜の首飾り』(2013年2月)
『あとかた』(2013年6月)
『眠りの庭』(2013年11月)
『男ともだち』(2014年5月)
『西洋菓子店プティ・フール』(2016年2月)
『夜に啼く鳥は』(2016年8月)
『ガーデン』(2017年5月)
『人形たちの白昼夢』(2017年9月)
『クローゼット』(2018年2月)
『正しい女たち』(2018年6月)
『犬も食わない』(2018年10月)
『わるい食べもの』(2018年12月)
『鳥籠の小娘』(2019年1月)
『神様の暇つぶし』(2019年7月)
『さんかく』(2019年10月)
『透明な夜の香り』(2020年4月)
『しつこく わるい食べもの』(2021年2月)
ひきなみ』(2021年4月)
『胃が合うふたり(2021年10月)
『こりずに わるい食べもの』(2021年10月)
しろがねの葉』(2022年9月)
赤い月の香り』(2023年4月)
マリエ 』2023/08/25

PR
カテゴリー:
関連記事