【感想】『化物園』恒川光太郎|誰もが心のうちに化け物を飼っているんだ

414 views
化物園|恒川光太郎

ケイチャン

ケイチャン

【2022年82冊目】

今回ご紹介する一冊は、

恒川光太郎 著

『化物園』です。

PR

【感想】「誰もが心のうちに化け物を飼っているんだ」

人を喰う化け物がいるんだ・・

時代を超えて生きる存在ケシヨウと
それに関わった人々を描く、連作ホラー短編集です

冒頭の作品『猫どろぼう猫』がわりとコミカルな感じで
軽く読める系の短編集かと思いきや、読み進めるうちに
深度を増す世界観に溺れてゆく

まずケシヨウが何なのか、よくわからないんですね
人喰い化け猫として登場したのに
人になったり、トラになったり、神になったり
同一の者かもわからない、不気味な存在です

「誰もが心のうちに化け物を飼っているんだ」

恒川光太郎が描くキャラクターは、凡庸のようであってしかし
あっさりと人を殺したりと、境界線を軽々と越えてしまう
一行後に何をしでかすか分からない、恐ろしさがあります
全く気を抜いて読めやしない、そんな緊迫感が魅力ですね

それは僕らが生きるこの世界の本質かもしれません
誰もが皆心の内に、恐ろしい怪物がいる
ある時ふっと制御不能となって、この現実を喰い破ってしまう
そんなことを思わすような、不穏で心を惹かれる物語です

最終話の『音楽の子供たち』は当初ファンタジー色の強い
ストーリー展開ですが、最後なんと・・現実に戻ってくるのです
僕達が確固たるものと信じているこの世界の境界線が
実はあやふやなものではないかと
あなたもそう思ってしまうのではないでしょうか?

作品紹介(出版社より)

「人間はおもしろい。だが、飼ってはならぬ」檻の中の醜悪な動物たち。その歪んだ欲望を、実力派作家・恒川光太郎が描く。

作品データ

タイトル:『化物園』
著者:恒川光太郎
出版社:中央公論新社
発売日:2022/5/23

作家紹介

恒川 光太郎(つねかわ・こうたろう)

1973年東京都生まれ。
2005年「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞し、デビュー。同作は単行本化され、第134回直木三十五賞候補になる。
2014年『金色機械』で第67回日本推理作家協会賞を受賞。
他の著作に『雷の季節の終わりに』『草祭』『秋の牢獄』『竜が最後に帰る場所』『無貌の神』『滅びの園』などがある。

PR

恒川 光太郎 の作品紹介

夜市(2005年10月)
雷の季節の終わりに(2006年10月)
秋の牢獄(2007年10月)
草祭(2008年11月)
南の子供が夜いくところ(2010年2月)
竜が最後に帰る場所(2010年9月)
異神千夜(金色の獣、彼方に向かう)(2011年11月)
ゆうれいのまち(2012年2月)
月夜の島渡り(私はフーイー)(2012年11月)
金色機械(2013年10月)
スタープレイヤー(2014年8月)
ヘブンメイカー– スタープレイヤー2(2015年11月)
無貌の神(2017年1月)
滅びの園(2018年5月)
白昼夢の森の少女(2019年4月)
真夜中のたずねびと(2020年9月)
化物園(2022年5月)
箱庭の巡礼者たち(2022年7月)

好きな端末で読書をはじめよう

ケイチャン

ケイチャン

小説もビジネス書も、200万冊以上自分の好きな端末でで読めるよ!

本を読みたいけれど、重くてかさばるから持ち運ぶのは…とお悩みの方にはAmazonの「Kindle Unlimited」がおすすめです。自分のスマホ・PC・タブレットで利用可能。特にスマホはいつでもどこでも、片手で読めるから便利ですよ!まずは30日間の無料体験からはじめてみてはいかがですか?

【Kindle Unlimited】200万冊以上が読み放題!30日間の無料体験はこちらから▼

オーディオブックで本を聴こう
ケイチャン

ケイチャン

小説もビジネス書も、12万以上の対象作品が聴き放題!

本を読みたいけれど、活字を読むのは少し苦手、忙しい中でのスキマ時間が活用できれば…とお悩みの方にはAmazonの「Audible」がおすすめです。Audibleはプロのナレーターが朗読した本をアプリで聞けるサービス。これなら移動中や作業中などいつでもどこでも読書ができます!今なら2ヵ月間の無料体験ができます!(2024年7/22まで)まずは無料体験のお試しからはじめてみてはいかがですか?

【Audible】12万以上の対象作品が聴き放題!2ヵ月間の無料体験はこちらから▼

PR



カテゴリー:
タグ:
関連記事