ケイチャン
2020年ケイチャンオススメ10選
宇佐見りん『推(お)し、燃ゆ』
もくじ
【感想】 「病めるときもすこやかなるときも推しを推す」
推し、燃ゆ。良いタイトルです
幸せのピンク世界に、操り人形のように糸に括られる表紙も象徴的で目を引く。
「この本は面白いだろう」と見た瞬間に思いました。そして・・とても面白かった!
アイドルを生活の中心におく、女子の物語です
推しが全てで、生活は荒み、破綻する
終わりの方でのライブの情景が素晴らしかった。
音や熱が迫ってくるよう
前の人に倣い、横の人に併せることが良いとされる今の世で
「好き」って気持ちだけが、ホントの自分かも知れないですね
作品紹介(出版社より)
【第164回芥川賞受賞作】
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」
朝日、読売、毎日、共同通信、週刊文春、
ダ・ヴィンチ「プラチナ本」他、各紙誌激賞! !三島由紀夫賞最年少受賞の21歳、第二作にして
第164回芥川賞受賞作逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。
作品データ
タイトル:『推し、燃ゆ』
著:宇佐見りん
出版社:河出書房新社
発売日:2020/9/10
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作家紹介
宇佐見りん(うさみ・りん)
1999年5月16日生まれ、静岡県出身。
2019年「かか」で、『第56回文藝賞』、『第33回三島由紀夫賞』を受賞。
2021年1月「推し、燃ゆ」が『第164回芥川龍之介賞・直木三十五賞』芥川賞を受賞。50万部を超えるベストセラーとなる。