【本の感想】『フォース・ウイング2 鉄炎の竜たち 上』レベッカ・ヤロス|過去最高に傷だらけのヒロイン

【2025年81冊目】
今回ご紹介する一冊は、
レベッカ・ヤロス 著
『フォース・ウイング2 鉄炎の竜たち 上』です。
【本の感想】「過去最高に傷だらけのヒロイン」
会話するように暴力が振るわれ
食事するように死が供される
ここはバスギアス軍事大学
残酷な異世界での青春の物語です

ええッ!
前作で、初めての戦闘で重傷を負い
九死に一生を得た上に
知らなかった真実に触れた
主人公のヴァイオレット・ソレンゲイル
訳アリな1年生がわんさか入学してくるし
知ってしまった真実は親友にも伝えられないし
恋したゼイデンは卒業し離れ離れになって
さらに意地の張り合いで冷戦状態です

もうサイアク・・
その上にもサイアクなのが
2年生の必須科目である
『拷問に耐える』授業です
毎年幾人もの候補生が命を落とす
この単位でヴァイオレットは
『優』がとれるのでしょうか?
本巻の前半は決して話すことのできない
真実を知って苦悩するヴァイオレットの
様子が描かれます

・・うーん、もどかしい
そしていよいよやってくる
恐怖の授業
拷問部屋に連行される
ヴァイオレットたちの姿に
背筋がぞわぞわする

やーめーてー!
ああ、もう・・
ここまでボコボコにされる
ヒロインがいたでしょうか?

・・ページをめくるのが辛くなる
やられたら、倍返しだ!
すさまじい逆襲を討つ
ボロボロのヒロインが
輝いているんだ

汚れるほどに、光を増す宝石のようですね

ラストは怒涛の展開で予想のつかなかった新展開に
次巻がもう、待ち切れません!!
作品紹介(出版社より)
大人気“ロマンタジー”(ロマンス×ファンタジー)第二部!
竜騎手を育成するナヴァール王国のバスギアス軍事大学で、2頭の竜タールンとアンダーナと絆を結んだヴァイオレット。彼女は敵国ポロミエルの国境近傍での熾烈な戦闘を生き延び、バスギアスに帰還して、2年生に進級する。複雑な運命で結ばれた恋人ゼイデンは、卒業して前線へ派遣された。騎竜がつがい同士であるため、ふたりは週末ごとに逢瀬を繰り返すことになる。だが、訓練をよそおって彼女の命を狙う教官も現れ、ヴァイオレットの闘いはさらに激しさを増す……! 本屋大賞翻訳小説部門第1位! Amazon MGM Studiosで映像化が進行中の、大人気ロマンティック・エンターテインメント『フォース・ウィング―第四騎竜団の戦姫―』、待望の続篇
作品データ
タイトル:『フォース・ウイング2 鉄炎の竜たち 上』
著者:レベッカ・ヤロス
出版社:早川書房
発売日:2025/4/23
作家紹介
レベッカ・ヤロス
現代ものロマンスなどで15 作以上の著作があるアメリカの作家。アメリカ・コロラド州に暮らす。
2023年に初のファンタジー作品として「フォース・ウイング」を発表、続篇Iron Flame
とともに、世界的なベストセラーとなる。
レベッカ・ヤロスの作品
『フォース・ウイング 第四騎竜団の戦姫 上』2024/9/4
『フォース・ウイング 第四騎竜団の戦姫 下』2024/9/4
『フォース・ウイング2 鉄炎の竜たち 上』2025/4/23
『フォース・ウイング2 鉄炎の竜たち 下』2025/4/23

