
ケイチャン
【2025年25冊目】
今回ご紹介する一冊は、
石田衣良 著
『男女最終戦争 池袋ウエストゲートパークXX』です。
もくじ
【感想】「時が変わっても、変わらない人間たち」
街のトラブルシューター、マコトと
ギャング団のキング、タカシが
危険と刺激あふれる池袋を守護する
勧善懲悪型小説です
今の社会問題を物語という形で
最速で提供するIWGPシリーズ
この小説を読めば
その時代がわかるという
そんな長編シリーズとなりました

ケイチャン
シリーズを読み返せば
懐かしく感じるかも
さて本巻に納められた
4つの短編は
①西池袋バッテリーブギ
電動自転車のバッテリー盗難
気合の入った高校生の友情に
じ~ん、ときます
②目白フェイクニュース・ライター
右翼系のこたつ記事を量産し
大儲けするライターのお話
こんな記事ばかりもてはやされるのは
やっぱりぜったに、おかしいです
③乙女ロード文豪倶楽部
コンカフェ推し活の物語
没頭するのが趣味の醍醐味ですが
それに付けこむ商売はちょっと
汚いんじゃないかって思いました
④男女最終戦争
アシッドアタック(硫酸攻撃)を描く
ミソジニー(女性嫌悪)の物語
さすが表題作、ググっとくる力作でした
ミク代表の凛とした姿に、惚れてしまう
時代が移ろって
犯罪の手口が変わっても
変わらないのは人の欲と
人の弱さです
そんな中、颯爽と登場して
鮮やかにトラブルを解決する

ケイチャン
マコトとタカシの姿がカッコいい!
まさにダークヒーロズです
また④男女最終戦争で登場するヒロイン
女性活動団体の代表ミクさんが
卑怯な硫酸男を糾弾する渾身の演説に
シビれました

ケイチャン
・・カッコ良すぎだよ!
戦わなくては生きていけない
大切なものを守ろうとする
登場人物たちのために
街を駆けるマコトとタカシが
爽快でした

ケイチャン
まだまだずっと続いて欲しい
シリーズですね
作品紹介(出版社より)
卑怯なアシッドアタッカーをおびき出せ!
ファイナル・ウォーズ勃発!
「敵はすぐ近くにいて、
笑顔で仲間を装っているのだ。
内心ではおたがいのことを、
相手ばかりが制度に守られ、
恵まれたポジションで、
有利に暮らしていると憎みあっている」
ネット上で激化する、男女のいがみあい。
女性嫌悪(ミソジニー)の果てに生まれた
「硫酸男」の正体とは。
表題作「男女最終戦争」のほか、
バッテリー盗難ビジネスに巻き込まれた高校生、
愛国ブログに潜む闇、
真面目な会社員女性が嵌ったメンズコンカフェの罠など、
今まさに起こっていること、
明日起こるかもしれない事件を刺激的に描いた短篇4篇を収録。
累計470万部突破。
池袋ウエストゲートパークシリーズ、記念すべき第20弾!目次
西池袋バッテリーブギ
目白フェイクニュース・ライター
乙女ロード文豪倶楽部
男女最終戦争
作品データ
タイトル:『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXX』
著者:石田衣良
出版社:文藝春秋
発売日:2024/9/24
シリーズ前作はこちら↓
タイトル:『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパーク XIX』
著者:石田衣良
出版社:文藝春秋
発売日:2024/9/24
作家紹介
石田 衣良(いしだ・いら)
1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。
1997年、「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、続篇3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』でデビュー。
2003年『4TEEN』で直木賞受賞。
2006年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞受賞。
2013年『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞受賞。
著書に『スローグッドバイ』『アキハバラ@DEEP』『娼年』『美丘』『水を抱く』など多数。
石田 衣良の作品紹介
『池袋ウエストゲートパーク』(1998年9月)
『うつくしい子ども』(1999年5月)
『エンジェル』(1999年11月)
『少年計数機– 池袋ウエストゲートパーク2』(2000年6月
『赤・黒– 池袋ウエストゲートパーク外伝』(2001年2月)
『娼年』(2001年7月)
『波のうえの魔術師』(2001年8月)
『スローグッドバイ』(2002年5月)
『骨音– 池袋ウエストゲートパーク3』(2002年10月)
『4TEEN』(2003年5月)
『LAST』(2003年9月)
『電子の星– 池袋ウエストゲートパーク4』(2003年11月)
『1ポンドの悲しみ』(2004年3月)
『約束』(2004年7月)
『ブルータワー』(2004年9月)
『アキハバラ@DEEP』(2004年11月)
『反自殺クラブ– 池袋ウエストゲートパーク』5(2005年3月)
『東京DOLL』(2005年7月)
『てのひらの迷路(ショートショート集)』(2005年11月)
『ぼくとひかりと園庭で』(2005年11月)
『愛がいない部屋』(短編集)
『40 – 翼ふたたび』(2006年2月)
『夕日へ続く道』(2006年4月)
『眠れぬ真珠』(2006年4月)
『灰色のピーターパン– 池袋ウエストゲートパーク6』(2006年6月)
『下北サンデーズ』(2006年7月)
『美丘』(2006年10月)
『Gボーイズ冬戦争– 池袋ウエストゲートパーク7』(2007年4月)
『REVERSE リバース』(2007年8月)
『5年3組リョウタ組』(2008年1月)
『親指の恋人』(2008年1月)
『夜を守る』(2008年2月)
『逝年』(2008年3月)
『夜の桃』(2008年5月)
『光の国の姫』(2008年7月)
『非正規レジスタンス– 池袋ウエストゲートパーク8』(2008年7月)
『シューカツ!』(2008年10月)
『再生』(2009年4月)
『ドラゴン・ティアーズ 龍涙– 池袋ウエストゲートパーク9』(2009年8月)
『6TEEN』(2009年9月)
『チッチと子』(2009年10月)
『sex』(2010年3月)
『PRIDE– 池袋ウエストゲートパーク1』(2010年12月)
『明日のマーチ』(2011年6月)
『カンタ』(2011年9月)
『スイングアウト・ブラザース』(2012年1月)
『コンカツ?』(2012年4月)
『ラブソファに、ひとり』(2012年5月)
『北斗– ある殺人者の回心』(2012年10月)
『マタニティ・グレイ』(2013年2月)
『余命1年のスタリオン』(2013年5月)
『水を抱く』(2013年8月)
『憎悪のパレード– 池袋ウエストゲートパーク11』(2014年7月)
『キング誕生– 池袋ウエストゲートパーク青春篇』(2014年9月)
『オネスティ』(2015年1月)
『MILK』(2015年10月)
『西一番街ブラックバイト– 池袋ウエストゲートパーク12』(2016年8月)
『逆島断雄 進駐官養成高校の決闘編1』(2017年8月)
『逆島断雄 進駐官養成高校の決闘編2』(2017年9月)
『裏切りのホワイトカード– 池袋ウエストゲートパーク13』(2017年9月)
『爽年』(2018年4月)
『七つの試練– 池袋ウエストゲートパーク14』(2018年9月)
『不死鳥少年– アンディ・タケシの東京大空襲』(2019年2月)
『逆島断雄 本土最終防衛決戦編1』(2019年4月)
『逆島断雄 本土最終防衛決戦編2』(2019年5月)
『絶望スクール– 池袋ウエストゲートパーク15』(2019年9月)
『清く貧しく美しく』(2019年12月)
『獣たちのコロシアム– 池袋ウエストゲートパーク16(2020年9月)
『池袋ウェストゲートパーク ザ レジェンド』(2020年10月)
『初めて彼を買った日』(2021年1月)
『炎上フェニックス』(2021年9月)
『心心 東京の星、上海の月』(2022年3月)
『禁猟区』(2022年6月)
『ペットショップ無惨_池袋ウエストゲートパーク18』(2022年9月)
『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパーク XIX』(2023/9/11)
『男女最終戦争 池袋ウエストゲートパークXX』2024/9/24