【感想】『墨のゆらめき』三浦しをん|心の濃淡がゆらめく

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墨のゆらめき|三浦しをん

ケイチャン

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【2023年131冊目】

今回ご紹介する一冊は、

三浦しをん 著

『墨のゆらめき』です。

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【感想】「心の濃淡がゆらめく」

現代小説

共通点などないのに
どうしてこう
ウマが合うのだろう?
男の友情を描く物語です

正反対のふたり

老舗のホテルで働く
チカこと、続力(つづき ちから)さん
ホスピタリティにあふれ
親しみやすい彼にとって
ホテルマンは天職のよう
誰もが彼に気軽に話しかけます

そんな彼が
招待状の宛名書きを
筆耕士に依頼する
それが書家の遠田薫(とうだ かおる)氏でした

大柄で均整のとれた体格
人を惹きつける端正な顔立ち
あけっぴろげでやや強引な
明るい性格
・・こいつモテるだろうな
というのがチカくんが
遠田氏にもった第一印象でした

ちょっと手伝えよ!

と、遠田から代筆の
文章作成を頼まれるチカくん
なんで僕がと思いながらも
意外な文章力を発揮するのでした
ここから2人の交流が始まるのです

「心の濃淡がゆらめく」

オトナの男同士に
芽生える友情は
どこから来るのでしょうか?
しだいに打ち解けていく
2人の姿が微笑ましい

書を書く描写が素晴らしい
鬼気迫る遠田の姿に
否応なく物語に引き込まれます
凄まじい描写力ですね
三浦しをんは、文章の鬼です

またコミカルの2人のやり取りに
くすくすと笑わされます
シリアスなシーンとのギャップで
物語が引き締まって感じます

打ち解け合い
たしかな絆が出来たころ
遠田はチカくんに
自分の過去を語る

それは
容姿や性格以上に
正反対な生きざまでした

遠田の言う
『また来いや』
との別れの挨拶が
切実な響きを持っているよう
感じました

あなたには
心を許せる
親友が
いますか?

作品紹介(出版社より)

都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

作品データ

タイトル:『墨のゆらめき』
著者:三浦しをん
出版社:新潮社
発売日:2023/5/31

作家紹介

三浦しをん(みうら・しをん)

1976年東京生まれ。
2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。
2012年『舟を編む』で本屋大賞受賞。
2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞受賞。
2018年『ののはな通信』で島清恋愛文学賞受賞。
2019年に河合隼雄物語賞受賞。
2019年『愛なき世界』で日本植物学会賞特別賞を受賞。
そのほかの小説に『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』など、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』など、多数の著書がある。

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三浦しをんの作品紹介

『格闘する者に○ 』2000/04/01
『妄想炸裂』 2001/07/01
『白蛇島』 2001/11/01
『秘密の花園』 2002/03/01
『しをんのしおり』 2002/05/21
『人生激場』 2003/10/23
『夢のような幸福』 2003/12/01
『私が語りはじめた彼は』 2004/05/25
『乙女なげやり』 2004/06/01
『むかしのはなし』 2005/02/25
『まほろ駅前多田便利軒 2006/03/28
『三四郎はそれから門を出た』 2006/07/01
『風が強く吹いている』 2006/09/21
『シュミじゃないんだ』 2006/11/01
『あやつられ文楽鑑賞』 2007/05/01
『きみはポラリス』 2007/05/01
『光』 2008/11/26
『神去なあなあ日常』 2009/05/15
『星間商事株式会社社史編纂室』 2009/07/11
『まほろ駅前番外地』 2009/10/15
『天国旅行』 2010/03/01
『シティ・マラソンズ』 2010/10/29
『木暮荘物語』2010/10/29
『ふむふむ―おしえて、お仕事!』 2011/06/01
『舟を編む』 2011/09/17
『お友だちからお願いします』 2012/08/11
『本屋さんで待ち合わせ』 2012/10/06
『神去なあなあ夜話』 2012/11/28
『政と源』 2013/08/26
『まほろ駅前狂騒曲』 2013/10/30
『あの家に暮らす四人の女』 2015/07/09
『ののはな通信』 2018/05/26
『愛なき世界』 2018/09/07
『のっけから失礼します』 2019/08/05
『マナーはいらない 小説の書きかた講座』 2020/11/05
『月魚 (大活字本シリーズ) 』2022/05/20
墨のゆらめき』 2023/05/31

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