【感想】『変な絵』雨穴|全てが明らかになるとき、ひとりのサイコパスが現れる!

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変な絵|雨穴

ケイチャン

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【2023年40冊目】
今回ご紹介する一冊は、
雨穴
『変な絵』です。

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【感想】「全てが明らかになるとき、ひとりのサイコパスが現れる!」

絵(え)解(と)きホラーミステリー

『変な家』に続く
変なシリーズ2作目です
今回は違和感ある絵をテーマに
だんだんとゾワゾワ度が上がる
ミステリーファン必読の物語になってます

この違和感はなんなんだ!?

物語は語り手を変えながら
各章で鍵となる『絵』の意味を
探るようすを描いていきます
この絵の意味は?
何を語ろうとして
そして何を守ろうと
しているのか?
考えながら読み進めるのが
本書の楽しいところでしょう

そして浮かび上がる
ある家族の肖像画・・

「全てが明らかになるとき、ひとりのサイコパスが現れる!」

無造作なようで
考え抜かれた構成である本書
バラバラのピースが
だんだんと組みあがって
ひとつの絵となるところが
ミステリーの醍醐味ですよね
無駄な要素がひとつもない
見事な作りになっています

しれっと現れる真犯人の独白に
感情移入もしてしまい
いっそう物語に入れ込むことが
出来ます

絵というガジェットを上手く使い
興味そそる展開が連続する仕立てに
あっという間に一気読みできる
新感覚のミステリーでした

あなたは絵に描かれた
本当の思いを
見破ることが
出来ましたか?

作品紹介(出版社より)

30万部突破!
ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」!
タイトルは『変な絵』。
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!
※前作『変な家』の“キーマン”栗原も登場!

作品データ

タイトル:『変な絵』
著者:雨穴
出版社:双葉社
発売日:2022/10/20

作家紹介

雨穴 (うけつ)

インターネットを中心に活動するホラー作家。
ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

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雨穴 の作品

変な家』 (2021年7月)
変な絵』(2022年10月)

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