ケイチャン
【2022年165冊目】
今回ご紹介する一冊は、
山田悠介 著
『サブスクの子と呼ばれて』 です。
もくじ
【感想】「替えのきかない者が家族でしょ?」
何でも貸します、もちろんニンゲンだって!
レンタル彼女という言葉を
耳にするようになりましたが
あなたは寂しい時に
誰かをレンタルしたいと思いますか?
経済的に苦しむ『子供園』が
窮余の策に飛びついたのは
亡くなった子供のふりをする
違法『子供サブスクリプション』でした
捨て子の怜(れい)くんと
交通事故で両親を亡くした仄花(ほのか)ちゃんは
子供の頃からサブスクをして
子供園の経営を支えてきました
サブスクという耳障り良い言葉に隠されているのが
『演じている』『騙している』『本物じゃない』
といった後ろめたさです
少しずつ疲弊していく怜と仄花だが
儲かること止めるのは難しい
そして高校1年になったとき
決定的な出来事が起こり
2人の運命は裂かれてしまったのです
時は過ぎ新進気鋭の弁護士となった
怜の前に現れたのは
記憶を失い、幼い子を連れた
外見だけは変わらない仄花でした
彼女にいったい何があったのか?
お金さえ払えば
何でもサービスしまあす!
そんな現代の風潮に
違和感を覚えることがあるでしょう
絶対に替えのきかないものがある
そしてそのサービスの代償として
心を病む人がいる
やりがい搾取とか
過重労働とか
お金が絡むと対等な人間関係を
築くことが出来ないのかも知れませんね
お金でなく
心を支払はなくては
人との絆を結べない
僕もアマゾンプライムに入っているんですが
定額でいくつでも観れるってなると
観たいものが無いんですよね
この気持ちって何だと思いますか?
作品紹介(出版社より)
人材サブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で育った怜と仄花は、違法な未成年のサービスの果てに、狂気の事件に巻き込まれていくのだが… 鬼才・山田悠介が放つ最高傑作!
作品データ
タイトル:『サブスクの子と呼ばれて』
著者:山田悠介
出版社:河出書房新社
発売日:2022/10/26
作家紹介
山田悠介(やまだ・ゆうすけ)
東京都出身。2001年平塚学園高等学校を卒業後、アルバイト生活の傍ら執筆活動を始める。
2001年に『リアル鬼ごっこ』を自費出版し、作家デビュー。この作品が累計100万部を越えるベストセラーとなり、映像化もされた。
2003年、第2作『@ベイビーメール』を出版し、10万部を超えるヒット。
『親指さがし』、『パズル』などのヒット作を次々と発表し、10代を中心に熱烈な支持を得る。
山田悠介の作品紹介
『リアル鬼ごっこ』(2001/12/01)
『@ベイビーメール』(2003/03/01)
『親指さがし』(2003/09/01)
『あそこの席』(2003/11/01)
『パズル』(2004/06/03)
『8.1』(2004/07/23)
『×ゲーム』(2004/08/01)
『ライヴ』(2005/06/01)
『ブレーキ』(2005/07/29)
『スイッチを押すとき』(2005/08/01)
『レンタル・チルドレン』(2006/01/01)
『スピン』(2006/07/29)
『特別法第001条〈ダスト〉』(2006/12/01)
『ドアD』(2007/01/01)
『オール』(2007/06/01)
『パーティ』(2007/11/01)
『魔界の塔』(2008/02/01)
『オール ミッション2』(2008/08/29)
『モニタールーム』(2008/10/31)
『自殺プロデュース』(2009/06/25)
『アバター』(2009/12/01)
『リアル鬼ごっこ LIMITED』(2010/05/27)
『キリン』(2010/09/25)
『山田悠介コンプリートガイド』(2011/02/19)
『名のないシシャ』(2011/12/01)
『パズル 48時間戦争』(2012/02/15)
『奥の奥の森の奥に、いる。』(2013/01/25)
『貴族と奴隷』(2013/11/22)
『リアル鬼ごっこ』(2014/07/01)
『神様のコドモ』(2016/03/16)
『ニホンブンレツ (下) 』(2016/08/24)
『ニホンブンレツ (上) 』(016/08/24)
『僕はロボットごしの君に恋をする』(2017/10/18)
『ブラック』(2017/10/25)
『サブスクの子と呼ばれて』(2022/10/26