【感想】『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎|人生はピタゴラスイッチ

136 views
777 トリプルセブン|伊坂幸太郎

ケイチャン

ケイチャン

【2023年163冊目】

今回ご紹介する一冊は、

伊坂幸太郎 著

『777 トリプルセブン』です。

PR

【感想】「人生はピタゴラスイッチ」

殺し屋シリーズ最新刊

カンタンなはずの仕事が
・・なんでこーなるっ!?
不運な殺し屋がホテルで巻き込まれる
ピタゴラスイッチ的なひと夜の物語です

その男、常に不運。

ちょっとお届け物をお願いね
そんな子供の使いのような仕事も
こいつが請け負うと
とんでもないこととなる

不運な殺し屋、七尾
通称、天道虫と呼ばれる彼が
訪れた高級ホテルはこの夜
いくつものトラブルを
抱えることとなるのでした

逃げる女、紙野
逃す老女、ココ
そして彼女たちを追う
6人組の美女美男の、殺し屋たち

しかもレストランでは
新設された情報局の
大物局長が会食をしている
これは偶然なのか?

いくつもの偶然が
意図的に集められたとき
大騒動が必然的に発生する
ハードラックと踊る殺し屋たちで
最後まで踊り続けるのは
誰だ?

「人生はピタゴラスイッチ」

上手くいかない七尾が
右往左往する姿が楽しい
次々と訪れる不運に
ワクワクしちゃいます

敵も味方も悪い
奴らばかりですが
自己主張の強い
奴らのストーリーも
実に興味深い

コンビの殺し屋
モウフちゃんとマクラちゃんの
やり取りなど
脇役たちも魅力的です

ハードなストーリー展開ですが
登場人物たちが絶妙にとぼけてて
シリアスな場面もコミカルに描かれ
実に読みやすい

ひと夜のドタバタ劇も
終わってみれば大団円
楽しく一気読みできる
エンタメコメディでした

僕だったら上手く行かない時は
寝るに限りますね笑
あなたは不運な時
どうしますか?

作品紹介(出版社より)

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――

累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作
『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!

やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。

そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

作品データ

タイトル:『777 トリプルセブン』
著者:伊坂幸太郎
出版社:KADOKAWA
発売日:2023/9/21

作家紹介

伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)

1971年千葉県生れ。
1995年東北大学法学部卒業。
2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。
2003年に発表した『重力ピエロ』、2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』で直木賞候補となる。
2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。

伊坂幸太郎 の作品

『オーデュボンの祈り』(2000年12月)
『 ラッシュライフ 』(2002年7月)
『 陽気なギャングが地球を回す 』(2003年1月)
『 重力ピエロ 』(2003年4月)
『 アヒルと鴨のコインロッカ 』(2003年11月)
『 チルドレン 』(短編集)(2004年5月)
『 グラスホッパー 』(2004年7月)
『 死神の精度 』(短編集)(2005年6月)
『 魔王 』(中編集)(2005年10月)
『 砂漠 』(2005年12月)
『 終末のフール 』(短編集)(2006年3月)
『 陽気なギャングの日常と襲撃 』 (2006年5月)
『 フィッシュストーリー 』(短編集)(2007年1月)
『 ゴールデンスランバー 』(2007年11月)
『 実験4号 』 (2008年4月)
『 モダンタイムス 』(2008年10月)
『 あるキング 』(2009年8月)
『 SOSの猿 』(2009年11月)
『 オー!ファーザー 』(2010年3月)
『 バイバイ、ブラックバード 』(2010年7月)
『 マリアビートル 』(2010年9月)
『 3652ー伊坂幸太郎エッセイ集 』(2010年12月)
『 仙台ぐらし 』(エッセイ集)(2012年2月)
『 PK』(中編集 )(2012年3月)
『 夜の国のクーパー 』(2012年5月)
『 残り全部バケーション 』(短編集)(2012年12月)
『 ガソリン生活 』(2013年3月)
『 死神の浮力 』(2013年7月)
『 首折り男のための協奏曲 』(短編集)(2014年1月)
『 アイネクライネナハトムジーク 』(短編集)(2014年9月)
『 キャプテンサンダーボルト 』(2014年11月)
『 火星に住むつもりかい? 』(2015年2月)
『 ジャイロスコープ 』(短編集)(2015年7月)
『 陽気なギャングは三つ数えろ 』(2015年10月)
『 サブマリン 』(2016年3月)
『 AX アックス 』(短編集)(2017年7月)
『 ホワイトラビット 』(2017年9月)
『 クリスマスを探偵と 』(絵本)(2017年10月)
『 フーガはユーガ 』 (2018年11月)
『 シーソーモンスター 』(中編集)(2019年4月)
『 クジラアタマの王様 』(2019年7月)
『 逆ソクラテス 』(短編集)(2020年4月)
ペッパーズ・ゴースト 』(2021年10月)
マイクロスパイ・アンサンブル』(2022/4/27)
777 トリプルセブン』(2023/9/21)

PR
カテゴリー:
関連記事