ケイチャン
【2022年12冊目】
今回ご紹介する一冊は、
アンディ・ウィアー 著
『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』です。
もくじ
【感想】「太陽が喰われる!」
ヘイルメアリーという言葉は
スポーツ好きの方なら
知っているかもしれません
アメリカンフットボールで
使われる言葉だそうです
負けているチームが
最後のワンチャンスに望を託す
ロングパス
正に本書のタイトルに相応しい
目覚めたら記憶喪失
宇宙船にただひとり
王道とも呼べるSF的プロローグから
始まる物語は
12光年先の恒星タウ・セチへ向かい
宇宙空間を驀進する現在と
失った記憶を辿り、太陽と地球を
襲った危機を解説する
過去とを行き来し、進みます
謎の宇宙生命体アストロファージ
『宇宙を食うもの』と命名された
それは太陽を食べ、光の減少を招いた
その低下予想は・・
20年で20%減の衝撃!
地球は大惨事を通り越し
破滅は必至である
もはやまったなし!!
近隣恒星で唯一
光量が低下していない
くじら座の恒星タウ・セチに
事態解決の望みをかけ
宇宙船ヘイル・メアリー号は
片道切符の旅に出る
そこに待ち受けていたのは
なんと地球外生命体の宇宙船
今、あらゆる障害を乗り越えて
異星人と地球人が協力し
アストロファージの研究が始まる!
終末系x異星人とのファーストコンタクト
エスエフ好きにはたまらない
熱い設定にうずうずときます
主人公のグレースと
異星人のロッキーとの
知的で友愛ある交流にも
ドキドキが止まらないです
あなたもきっと
下巻が待ちきれない
作品紹介(出版社より)
地球上の全生命滅亡まで30年……。
全地球規模のプロジェクトが始動した!グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。『火星の人』で火星の、『アルテミス』で月での絶望的状況でのサバイバルをリアルに描いた著者が、人類滅亡の危機に立ち向かう男を描いた極限のエンターテインメント。
作品データ
タイトル:『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』
著者:アンディ・ウィアー
出版社:早川書房
発売日:2021/12/16
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作家紹介
Andy Weir(アンディ・ウィアー)
1972年6月16日、カリフォルニアに素粒子物理学者でエンジニアの息子として生まれる。
15歳で国の研究所に雇われ、現在までプログラマーとして働いている。
科学、とくに宇宙開発に強い関心を寄せる。
作家志望だったウィアーが初めて書いた小説が『火星の人』である。
アンディ・ウィアーの作品紹介
『火星の人』(2014/8/22)
『アルテミス 上』(2018/1/24)
『アルテミス 下』(2018/1/24)
『プロジェクト・ヘイル・メアリー・上』(2021/12/16)
『プロジェクト・ヘイル・メアリー・下』(2021/12/16)