ケイチャン
今回ご紹介する一冊は、
桐野夏生著
『インドラネット』です。
もくじ
【感想】「 これ以上はない最狂のエンディングにあなたはきっと痺れる 」
覇気なく若い日々を消費する 晃(あきら)
訪れた転機は、友人の捜索だった
舞台は熱き混沌のるつぼ、カンボジア!
そこで知るのは
自分の無知蒙昧
平和の価値と命の軽さ
他人と交流する喜びと裏切られる絶望感
それはまさしく生きる手応えであった
そして迎える終幕のカタルシス
作品紹介(出版社より)
この旅で、おまえのために死んでもいい
平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮空知と、美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった……
作品データ
タイトル:『インドラネット』
著者:桐野夏生
出版社:KADOKAWA
発売日:2021/5/28
リンク
作家紹介
桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年金沢生まれ。成蹊大学卒。
1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞。
1999年『柔らかな頬』で直木賞。
2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞。
2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞。
2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞。
2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞。
2009年『女神記』で紫式部文学賞。
2010年、2011年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞をダブル受賞。
1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』は2004年エドガー賞候補となる。
2015年紫綬褒章を受章。