アート

『晴れの日の木馬たち』原田マハ あらすじと感想|天は自ら助くる者を助く

原田マハ『晴れの日の木馬たち』あらすじと感想
ケイチャン(サカキ ケイ)

【2026年37冊目】

今回ご紹介する一冊は、

原田マハ 著

『晴れの日の木馬たち』です。

この小説はこんな人にオススメ

仕事や人生に迷いがある、夢を諦めそうになっている

あらすじと感想

作家小説

どんな境遇でも、書くことを
止めることが出来ない!
貧しい倉敷の工女が文筆の道にすすむ
大正時代の女流作家誕生の物語です

呼吸するように、書く日々

まず痛々しいのが、主人公である
山中すてらの誕生のシーンです
オマエなんか捨ててやりたい!という
母親の気持ちから命名されたのでした

なんてひどいネーミング・・

その生い立ちも過酷なもの
母親は間もなく出奔し
養父は過労から身体を壊して
寝たきりになってしまう

しかし、不幸ではありません

過酷な境遇ながらも
希望をあきらめない、すてらちゃん
養母代わりのシスターから紹介され
新設された紡績工場で働くことになる

そこで始めての小説を書くんだ

「天は自ら助くる者を助く」

僕が子どもの頃
日曜日の夜に放送されていた
アニメ世界名作劇場に出てくるような
元気であきらめないけど涙もろい主人公
山中すてらはそんな存在です

とても感情移入しやすいな!

不幸な生い立ち、貧しい工女の境遇
寝たきりの養父とマイナス要素に負けず
たくましくのしあがる、すてらの姿に
応援したくなります

そんな僕らに代わって、すてらを応援する
たくさんの登場人物たち
善良なキャラクターが多く
安心して読み進められます

原田マハ作品の魅力のひとつが
実在の人物の取り入れ方が上手いこと
明治・大正の有名な文豪などが登場し
物語を大いに盛り上げてくれます

そしてなんと言っても
アートたちの描写が素晴らしい
本作ではマティスなどの作品が登場し
物語に彩りを与えます

実物を観に行きたい!

大正時代の貧しい女工が
自らの力と、周りの助けによって
作家となるサクセスストーリー

明るく締めくくるエンディングも心地良いものでした

作品紹介(出版社より)

どしゃぶりの日もある。でも、雨はいつかきっとあがる――。

病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!

作品データ

タイトル:『晴れの日の木馬たち』
著:原田マハ
出版社:新潮社
発売日:2025/12/17

作家紹介

原田マハ(はらだ・まは)

1962年、東京都生まれ。作家。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍中の2000年、ニューヨーク近代美術館に半年間派遣。
2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、翌年デビュー。
2012年に発表したアートミステリ『楽園のカンヴァス』は山本周五郎賞、R-40本屋さん大賞、TBS系「王様のブランチ」BOOKアワードなどを受賞、ベストセラーに。
2016年『暗幕のゲルニカ』がR-40本屋さん大賞受賞。
2017年『リーチ先生』が新田次郎文学賞を受賞。
その他の作品に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』『常設展示室』『風神雷神』『リボルバー』などがある。

原田マハの作品紹介

『カフーを待ちわびて』(2006年3月)
『一分間だけ』(2007年4月)
『普通じゃない。』(2007年9月)
『ランウェイ☆ビート』(2008年1月)
『#9(ナンバーナイン)』(2008年3月)
『夏を喪くす(ごめん)』(2008年5月)
『さいはての彼女』(2008年9月)
『おいしい水』(2008年11月)
『キネマの神様』(2008年12月)
『花々』(2009年3月)
『ギフト』(2009年7月)
『翼をください』(2009年9月)
『独立記念日』(2010年3月)
『星がひとつほしいとの祈り』(2010年4月)
『本日は、お日柄もよく』(2010年8月)
『風のマジム』(2010年12月)
『小説 星守る犬』(2011年6月)
『まぐだら屋のマリア』(2011年7月)
『でーれーガールズ』(2011年9月)
『永遠をさがしに』(2011年11月)
『楽園のカンヴァス』(2012年1月)
『旅屋おかえり』(2012年4月)
『生きるぼくら』(2012年9月)
『ジヴェルニーの食卓』(2013年3月)
『総理の夫– First Gentleman』(2013年7月)
『ユニコーン– ジョルジュ・サンドの遺言』(2013年9月)
『翔ぶ少女』(2014年1月)
『太陽の棘』(2014年4月)
『奇跡の人– The Miracle Worker』(2014年10月)
『あなたは、誰かの大切な人』(2014年12月)
『異邦人』(2015年3月)
『モダン』(2015年4月)
『ロマンシエ』(2015年11月)
『暗幕のゲルニカ』(2016年3月)
『デトロイト美術館の奇跡』(2016年9月)
『リーチ先生』(2016年10月)
『サロメ』(2017年1月)
『アノニム』(2017年6月)
『たゆたえども沈まず』(2017年10月)
『スイート・ホーム』(2018年3月)
『常設展示室– Permanent Collectio』n(2018年11月)
『美しき愚かものたちのタブロー』(2019年5月)
『20CONTACTS 消えない星々との短い接触』(2019年8月)
『風神雷神Juppiter,Aeolus』(2019年10月)
『〈あの絵〉のまえで』(2020年3月)
『ハグとナガラ』(2020年10月)
『キネマの神様 ディレクターズ・カット』(2021年3月)
リボルバー』(2021年5月)
『総理の夫 FIrst Gentleman 愛蔵版』(2021年7月)
『丘の上の賢人 旅屋おかえり』(2021年12月)
『黒い絵』(2023年11月)
『お帰り キネマの神様』(2023年11月)
板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』(2024年3月)
『FORTUNE BOOK フォーチュンブック 明日につながる120の言葉』 2024/11/18
『本日は、お日柄もよく 特装版』2024/11/18
晴れの日の木馬たち』2025/12/17

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ABOUT ME
ケイチャン
ケイチャン
サラリーマン読書家
年間150冊以上の本(主に小説)を読む、名古屋で働くサラリーマン【ケイチャン】です。食べることが大好きな僕が撮影している「本のある日常風景」と共に、本の紹介と感想のブログをお楽しみください!オススメの本は?この本気になるけど面白い?…など、読む本に迷った方への参考になれば幸いです。好きな言葉は「花には水を、人には愛を!」【ケイチャンブックス】よろしくお願いします!一緒に読書を楽しみましょう!!
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