ケイチャン
【2024年19冊目】
今回ご紹介する一冊は、
道尾秀介 著
『きこえる』です。
もくじ
【感想】「聞いた言葉が真実とは限らない」
きこえるかい
このミステリーの答えが・・
小説+音声が作り出す
新感覚のミステリー体験です
音が謎を解くカギとなる
作中にある二次元コードを
読み取ると音声が再生される
とゆー新しい試みです
いろいろ試すのは楽しいね
5作の短編からなる本作
それぞれ異なる作品ですが
共通するのは
死者が出ること
さてこの死亡事件の真相は
事故?
それとも殺人?
その答えは・・音声で残っていたのです
はっきりと真相を明かさないところが
道尾ミステリーの特徴ですが
本作も『におわし加減』が
絶妙なんですね
こういう真相なんだろうけれど
ああいう違う答えも
ありうる!
といった考察の余地が残されているのが
楽しい♪
僕たちが何気なく
聞いている音が
実は事件の鍵である・・
なんてことが
あるかも知れませんね
作品紹介(出版社より)
あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。
読者を1ページ目から未知の世界へ連れて行く。謎が「きこえて」くる。
衝撃が、あなたの耳に直接届く。
物語×音声。小説を立体的に体感する、まったく新しい「謎解き」の新体験型エンタメ、誕生!突然死んでしまったシンガーソングライターが残した「デモテープ」。
家庭に問題を抱える少女の家の「生活音」。
言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」。
夫婦仲に悩む女性が親友に託した「最後の証拠」。
古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」。私たちの生活に欠かせない「音」。
すべての謎を解く鍵は、ここにある。※本作は、音声と小説を融合させた誰も経験したことのない「体験型ミステリ」です。小説を読み進めると、作中の様々なタイミングで「二次元コード」が登場します。そのコードを読み取り、音声を再生してください。それはあなたを新しい世界に連れて行ってくれる「音」です※
作品データ
タイトル:『きこえる』
著者:道尾秀介
出版社:講談社
発売日:2023/11/22
作家紹介
道尾秀介(みちお・しゅうすけ)
1975年、東京都出身。
2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、作家としてデビュー。
2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞する。
2011年『月と蟹』で直木賞を受賞。『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫版)はミリオンセラーに。独特の世界観で小説表現の可能性を追求し、ジャンルを超越した作品を次々に発表している。近著に『貘の檻』『満月の泥枕』『風神の手』『スケルトン・キー』『いけない』『カエルの小指』などの作品がある。
道尾秀介の作品紹介
『背の眼』(2005年1月)
『向日葵の咲かない夏』(2005年11月)
『骸の爪』(2006年3月)
『シャドウ』(2006年9月)
『片眼の猿』(2007年2月)
『ソロモンの犬』(2007年8月)
『ラットマン』(2008年1月)
『カラスの親指』(2008年7月)
『鬼の跫音(あしおと)』(2009年1月)
『龍神の雨』(2009年5月)
『花と流れ星』(2009年8月)
『球体の蛇』(2009年11月)
『光媒の花』(2010年3月)
『プロムナード』(2010年5月)
『月の恋人』(2010年5月)
『月と蟹』(2010年9月)
『カササギたちの四季』(2011年2月)
『水の柩』(2011年10月)
『光』(2012年6月)
『ノエル』(2012年9月)
『笑うハーレキン』(2013年1月)
『鏡の花』(2013年9月)
『貘の檻』(2014年4月)
『緑色のうさぎの話』(2014年6月)
『透明カメレオン』(2015年1月)
『スタフ』(2016年7月)
『サーモン・キャッチャー』(2016年11月)
『満月の泥枕』(2017年6月)
『風神の手』(2018年1月)
『スケルトン・キー』(2018年7月)
『いけない』(2019年7月)
『カエルの小指』(2019年10月)
『雷神』(2021年5月)
『N』(2021年10月)
『いけないII』(2022年9月)
『きこえる』2023/11/22