【本の感想】『撮ってはいけない家』矢樹純|呪いにも取扱説明書が必要です

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矢樹純『撮ってはいけない家』を読んだ感想とまぜめん

ケイチャン

ケイチャン

【2024年173冊目】

今回ご紹介する一冊は、

矢樹純 著

『撮ってはいけない家』です。

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【感想】「呪いにも取扱説明書が必要です」

ホラー小説

『呪われた家』のホラードラマが
・・現実となってしまった!?
禁忌に触れた人々への
呪いについての物語です

見てはいけないと言われて、
見ないでいられるかい?

山梨県の山中にある
とある旧家のお屋敷で
ホラーモキュメンタリーを
制作する映像スタッフさん達

ケイチャン

ケイチャン

しかしこのお屋敷は
マジで雰囲気あるな・・

ところが問題発生です!

役者が聞こえない声を聞き
子供が行方不明となり、そして
映像にあり得ないものが映っている

ケイチャン

ケイチャン

これはヤバい

調査するうちに判明するのが
この家に伝わる
12歳となる男子が死ぬという
呪いです

行方不明なった子供が
もうすぐ12歳なんだ・・

タイムリミットが迫るなか
少年の救出は間に合うのだろうか?

「呪いにも取扱説明書が必要です」

さて物語は、この家の過去を探りつつ
最強の呪具『鬼の鏡』を探すとゆー
2つのミッションが並行して進みます
両方共に、ヤバいのだ!!

ケイチャン

ケイチャン

とくに『鬼の鏡』の製造工程が
残虐非道の恐ろしさで
僕はゾクゾクしちゃいました
コイツは怖いww

そしてホラーのわりに
(と言ってはホラーに失礼か?)
謎解きミステリーの要素がしっかりしていて
まさかの真犯人に、びっくりさせられます

ケイチャン

ケイチャン

コレはイイね!

ケイチャン

ケイチャン

ホラーでゾクゾク
ミステリー要素で
コイツはやられたぜ!と
贅沢に楽しめた1冊でした

恐怖が尾引くような
エンディングの後味も良く
ホラー好きには
たまらない物語です

ケイチャン

ケイチャン

あなたも呪われたお屋敷に
お邪魔してみては、いかがですか?

作品紹介(出版社より)

「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり……。日本推理作家協会賞短編部門受賞『夫の骨』著者の最新作!

作品データ

タイトル:『撮ってはいけない家』
著者:矢樹純
出版社:講談社
発売日:2024/11/13

作家紹介

矢樹純(やぎ・じゅん)

1976年青森県青森市出身。弘前大学人文学科卒業。
実の妹とコンビを組み『加藤山羊』の合同ペンネームで、2002年スピリッツ増刊(小学館)にてデビュー。2012年、第10回「このミステリーがすごい!」大賞に応募した長編ミステリーが《隠し玉》に選ばれ、『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』(宝島社)で小説家デビュー。

第10回「このミステリーがすごい!」大賞《隠し玉》(『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』受賞。
第73回日本推理作家協会賞短編部門(短編「夫の骨」/『夫の骨』所収)受賞。
第5回書評家・細谷正充賞(『マザー・マーダー』)受賞。

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矢樹純の作品

『Sのための覚え書き かごめ荘殺人事件』2012/8
『がらくた少女と人喰い煙突』2017/9/6
『夫の骨』2019/4/12
『妻は忘れない』2020/10/28
『マザー・マーダー』2025/1/9
『残星を抱く』2022/7/12
『不知火判事の比類なき被告人質問』2022/10/20
『幸せの国殺人事件』2023/9/13
『血腐れ』2024/10/29
撮ってはいけない家』2024/11/13